劇場公開日 2012年9月28日

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「意外に渋い」ハンガー・ゲーム ssspkkさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5意外に渋い

2014年2月11日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

楽しい

ウィンターズボーンのお姉ちゃん主演。いつの間にかアカデミー賞を取って、こういう映画にもちゃんと出る。ウィンターズボーンでアメリカのガンモ的なホワイトトラッシュの更に下のレイヤーから勝ち上がってきた感が素晴らしい。画になる感じじゃないのに、10代後半から30代前半にまで見えてしまうのはやはり魅力的。で、このハンガーゲーム。まず全くお金がかかってないのに驚かされる。派手なシーン皆無で、アクションを組み立てるかなり正当なB級活劇。やたらカットが細かく、カメラもよく動くので、一見それなりに見えるけど、殴りとナイフと弓矢と毒の木の実だけで24人が殺し合って、ただ殆どアナウンスで処理されているので、実質ちゃんと戦うのは6人程度。レギュレーション対策なのか、そんな狂った敵もいないので、セックス&バイオレンスほぼ無し。で、140分見せる。最近なかなかないストイック具合。ちょっとジョンブアマンの脱出を思い出す。勿論あちらは怖いくらい狂ったやつが森の中にいる濃い魅力で。こちらは少年少女がロールプレイングなサバイバルゲームさせられる淡白な魅力なんだが。全然悪くない気が。

ssspkk