「期待したが中途半端かな・・・。」ハンガー・ゲーム sigeさんの映画レビュー(感想・評価)
期待したが中途半端かな・・・。
全米4週連続1位と大ヒットの報を聞き、
半年間待って待望の鑑賞・・・。
“あれ!?こんなもん!?”
感想をいくつか。
①アクションシーンがあまりパッとしない。
アクションシーンが“ボーンタイプ”で見づらい。
はじめゲイリー・ロスの撮り方が上手くないのかと思ったけど、
後から考えると、
残虐性を抑えるためにあえてこの手法をとったのかなと考えを改めました。
しかし、見せ方としてはケビン・コスナー版「ロビンフッド」の方が燃えたし、
全体的に地味なんですよね・・・。
②キャラクター紹介を丁寧にするあまり少々長い。
これでも主要キャラの紹介だけにとどめているとは思います(第5地区から第10地区あたりのキャラは名前すら紹介されていない)。
続く2作品のための紹介も兼ねているだろうが、
本番前夜のインタビューシーンなんかは
ばっさりカットして、本番中に想いを伝えるとかにすれば良かったのでは?
やはり1時間半強くらいが適切か・・・。
③痛烈な風刺とかがない。
監督がゲイリー・ロスなので、
ただのアクション映画だとは思っていなかったが、
それにしても体制に対する反発とかもっとあるのでは?
はじめ「スターシップ・トゥルーパーズ」のような逆説的な描き方かと思いましたけど
そうでもなく、シュワの珍作「バトルランナー」ほど突き抜けるわけでもなく・・・。
この辺りがモヤモヤの原因なんですよね。
④ジェニファー・ローレンス貫禄ありすぎ。
さすがに母に向かって“泣かないで”“妹の面倒しっかり見てね”は名場面でしょう。
“どっちが母親だよ”と思わずツッコミが・・・。
まぁその分話が進むにつれて、
涙もろくなったりして落差が出てくるんですけど、
最後まで“強い感”は拭えなかった・・・。
⑤思わぬ人が出演
「エスター」のイザベル・ファーマンは強烈です。
やはりこの人は怖い・・・。
あと本編中、“何かソー出てない?”とずっと疑問に思っていたら
“ヘムズワース”の名が・・・。
でも、全然話題にならなかったからますます???だったら・・・弟さんだったのね。
特に見せ方が“かっこいい”とか“立ち上がる”系ではないので
本国で受けた理由は“設定”なのかな?
そうであるなら、
すでに「バトルロワイヤル」という映画を知っている日本の観客には
不利な映画なのかな、というのが全体の感想です。