「命がけのオリンピック。ただのスポーツ大会だったら、これほど幸せなことはない。」ハンガー・ゲーム YuuuuuTAさんの映画レビュー(感想・評価)
命がけのオリンピック。ただのスポーツ大会だったら、これほど幸せなことはない。
これは今でいうスポーツの一種なのか?中世で言うコロッセオで行われた催しのようなイメージ?12歳~18歳の男女24人が、最後の1人になるまで殺し合う「ハンガー・ゲーム」が描かれています。プレイヤーに選出されるのは、独裁国家パネム(近未来のアメリカの姿らしい※ウィキより)へ、かつて反乱を起こし抑圧された12の都市の人々。ゲームへ出場するのは名誉とされています。しかし家族は悲しみます。おそらく、もう帰ってこないから。主人公カットニスはクジで選ばれた妹に変わりゲームへ出場。カットニスは果して命がけのサバイバルから生還できるのか……。というスリルあり、ドラマあり、サスペンスありのアクション映画です(←結局どんな映画だ……)。
スポーツだったらいいのにという気持ちは、会場である中心地キャピトルへ向かう最中から始まります。移動する高速列車は豪華絢爛。最高級の食事まで用意され、まさにVIP待遇。泊まるホテルも超豪華スイートルーム。まさにオリンピック選手がファーストクラスで移動し、スイートの選手村に泊まって出番を待っているようなもの(実際いい席に登場できるのは金メダリストの帰りの便だけのようですが……)。さらに開会式があり、これもまたオリンピックのように派手な仕様になっています。これだけの待遇を受けながら23人が死んでしまうと考えるとゾッとしますね。スポーツの祭典だったらとても楽しめるのにと物悲しくなりました。
もう1つ特徴的に感じたのがファッションです。とにかく独特。パリコレの斜め上を行くセンスがあります。原色の色遣いが多い。服のデザインも化粧も全部が変(言っちゃった……)!派手な服を着ているのはキャピトルに住んでいる人たちだけ。12の地方の人たちはとても無彩色で地味な格好をしています。生活スタイルや地位の違いの対比が分かりやすかったです。
このシリーズは続編がありますね。まだまだ広がりを作れそうなエンディングでした。今後の展開が気になります。この映画だけで評価を下さず、シリーズ全体を通してどんな物語になるのかを追っていきたいですね。