「半分はやさしさでできた作品」横道世之介 ぱら鯖さんの映画レビュー(感想・評価)
半分はやさしさでできた作品
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ストーリーは原作同様起伏が少ないため、映画に「何か」を求めて観ると肩透かしを食らうかもしれません。
映画というより、仲のいい友達のホームビデオを一年分編集して観ているような、いい意味でゆったりした作品です。
2時間40分と長い作品ですが、構成が短いエピソードの連続で、クスりと笑える場面もあるので長さは感じませんでした。
沖田監督作品らしい会話の間と、ユーモラスで魅力的なキャラクタ描画、演技は必見です。
ただ、個人的に一つ不満があるとすれば、最後の母親からの手紙は原作の全文欲しかった点です。
とても好きな文章なので…。
人を選ぶ作品だと思いますが、登場人物のセリフを拝借すると、出会えたことでなんとなく得した気分になる映画です。
興味のある方は、ちょっと下調べをして作品の性格を理解してから観るかどうかの判断をすることをオススメします。
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