新しい靴を買わなくちゃのレビュー・感想・評価
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パリ在住時代の中山美穂さん
公開当時、向井理さんの大ファンだったので 劇場でも鑑賞したし、DVDも購入しました。ファンにとっては安心のプラトニックラブ物語だけれど、映画としては大きな盛り上がりに欠けてしまったのが残念。もう少し大人っぽい展開が欲しかったかも。
ただ、今となっては 2010年頃のパリの雰囲気や 円熟味を増した中山美穂さんの美しい姿が堪能できる貴重な映画。彼女は、10代20代の頃とはまた違った可愛らしさと女らしさと色気を魅せてくれる女優さんでした。
美穂さんの訃報を受けて このレビューを書いていますが、彼女が素敵に年を重ねていく姿をずっと見ていたかったと心から思います。
すき家と高須クリニック
妹に「お守り兄さん」としてパリに連れてこられた千は、写真を撮ろうとタクシーを降りた場所で置いてけぼりを喰らい、単独行動を余儀なくされる。
そんな時に、千が落としたパスポートを踏んでハイヒールを壊してしまったパリ在住の日本人雑誌編集者の葵に出会う。
2人は互いにお詫びをするうちに、数日間行動を共にすることに。
『ハルフウェイ』でも組んだ、北川悦吏子と岩井俊二のタッグに坂本龍一とコトリンゴが音楽担当として参加した本作。
撮り方とかは岩井俊二そのものでそれだけで加点ポイント。映像と音楽に関しては流石というしかない。
2つの恋と別れ。
終わった恋と始まる恋。
言いたいことは何となく分かりそうだけど分からない。
『それで?』って感じ。
パリの風景を見て楽しむ映画かな。
イチャイチャとかそれぞれが突っ走る会話がなんだかウザい。
何故かわからないけど、イライラモヤモヤする。
でも、そんなこともパリの街並みの美しさで帳消し。
好きな場所はエッフェル塔みたいにベタなところでも良いよね。
「あなたのエッフェル塔になりたい」ってセリフはカッコ良かった。
いつかパリに行ってみたいな。
パリの雰囲気を楽しむ映画
タイトルの通りの印象です。
おしゃれな雰囲気、ここがパリであるという記号を盛り込みながら展開するストーリーは決して退屈するものではありませんでした。
個人的には旅行に行った記憶を呼び起こされ、ここ歩いたな〜とか思いながら鑑賞していました。
ただ、映画一本観たという満足感で言えば物足りない印象です。
アオイさんも仕事があるから、リアルならそう簡単にパリを離れられないのはわかりますが、映画の展開としては、彼女がパリに固執する特別大きな理由が見当たらず、センとの関係を終わらせるという判断はイマイチ腑に落ちず。
強いて言うなら猫の帰りを待っている?
もしかしたらセンが個展を開いたあとに再会があるのかもしれませんが。
スズメの方もあれで終わりか〜と… プロポーズと見せかけてズバっと別れを切り出すのかと思ったんだけどな〜
良くも悪くも大きなショックや喜びもなく、終始お上品な展開の映画でした。
人生で余りにも甘く、でも切な過ぎる忘れられない短期間はいつだったろう?
向井理君が好きな女性ならば惚れ惚れする彼の魅力が満載って映画。確かに彼が人気があるってのがよくわかった。
レイトショー、時間が合って『パリの美しい風景でも見て癒されるか』って動機で観た映画。
なんとか社会人としての軌道に乗れたというより世の中って濁流に呑み込まれて誰もが?立ち位置に悩む30手前の男の子(自分もそうだったなぁ)と、人生がある日を境に止まってしまって前に進めず、その勇気も持てないアラフォー女性。人が前進するツールとして象徴的な『靴』にテーマを与えたという「ロングバケーション」北川悦吏子。「スワロウテイル」岩井俊二、音楽・坂本龍一という1990年代に栄華を極めたスタッフ陣。
2人の主人公の境遇に共感を得る方にお勧めする映画なのかな。
ロジェ・ヴィヴィエ、ELLEなど女性が靴を愛する気持ちがよくわかった。
でも自分は映像に随時登場する赤ワインに今夜は赤ワインにしよう!とフランスワインを買ってきて飲んでます。
人生で余りにも甘く、でも切な過ぎる忘れられない短期間はいつだったろう?
サラサラとした感じ
2012年10月劇場鑑賞
全体的にやや少女漫画を感じさせるような物語でしたが、小刻みに動くカメラワークやアドリブ感溢れるセリフまわしがほど良い感じにリアリティを感じさせてくれます。
物語の入りはわかりやすい演出でしたが、以降はほとんどキャスト同士のセリフのやり取りで話が進みます。
ですのでハリウッド作品でよく見かけるような「ベタでわかりやすい」演出はありません。 そういったラブストーリー物を期待して観ると、退屈に感じる人もいるかもしれませんね。
この作品を例えるなら「ビフォア・サンライズ」をサラサラと、薄くした感じでしょうか?
たった三日間の物語ですが、ラストは「物語の終わり」では無く「物語の始まり」のよう。
エンドロールを観ていて、交わす言葉や共にする時間の中に、気付きにくいだけで大切なものは小さく沢山あるんだなと思いました。
何だか、おいしい水を飲んだ後のような気持ちになれる作品でしたよ。
新しい靴が欲しくなる…♪
今回、鑑賞2回目。初めて観たときも思ったけど…好きだなぁ~、凄く好き!!
カメラマンとの束の間の恋…と言えば「マディソン郡の橋」を思い出すけど、こちらは微妙なプラトニックラブ。独身同士だから恋愛関係になっても何も問題はないけどね。
ミポリンだから成立するのはわかってるけど…女性なら誰もが1度は夢見たはず、年下男子とのこんな出逢い(^^)
二人の会話はクスッと笑えるところがたくさんあり、向井くんの話し方もアドリブみたいで好きです。添い寝でギューとか、エッフェル塔を見ながらの「帰らないで…」とかもめちゃくちゃ好きですね♡
妹役の桐谷美玲も可愛いし、スズメちゃんの恋にも共感できる。その彼の気持ちもわかる。
1番好きな場面はやっぱりアオイが新しい靴を履くところかな。アオイの嬉しそうな幸せそうな気持ちが伝わってきて微笑ましいです。
携帯電話などでいつでも何処にいても連絡とれる時代、日本に帰るからといってもう二度と会えないわけではないけど…さてどうしたのかな…!?
パリを旅した気分に
内容は特にいいってことはないと思うのですが、映像や映画の雰囲気がとても素敵で、パリ旅行を擬似体験した気分になれました。
パリの名所が少し違った角度から映されていて、この映画のようにパリに住んでいる人に案内されたような気分が味わえました。
中山美穂が住んでいる部屋も、おしゃれなパリの部屋そのものという感じで、見ていて落ち着きました。
お互いを探り合うような大人の純粋な恋が加わってさらによくなっていると思います。
歳も離れているし会ったばかりだし、すぐに日本に戻ってしまうし、というもどかしさがかわいいなと思いました。
会ったばかりなのに、波長がすぐに会って仲良くなる流れがとても自然でよかったと思います。
お気に入りの一本になりました。
パリで出会った日本人男性とパリ在住の日本人女性の3日間。
最悪な出会いから始まった日本人男女の不思議な3日間とパリの街並みと風景が素敵でした。
ラストシーンで中山美穂さん演じるアオイさんが新しいハイヒールを見て綺麗だなと思いました。
せめてキスぐらい…
オシャレな大人の絵本と思えば
半分、青い。どころか全編ケツが青い
本作に関してネタバレ含むコメントは下記の通り。
・シャルル・ド・ゴールからならメトロで移動しろよ、向井。
・桐谷が向井を置き去りにした瞬間には存在しなかったスーツケースが暫くして突然出現する・・・お前はカメラマンじゃなくてイリュージョニストじゃないのか?
・なんで都合よくアロンアルファを持ってんだ、つかそんなことよりホテルの名前と住所くらいスマホに入れとけよ、向井。
・桐谷、綾野のアパートをアポなし突撃。ピンポーン!来ちゃった!ってそれは昭和にひょうきん族でさんまと紳介がやってたコントだよ。
・桐谷&綾野、恐らく全部お任せのアドリブでイチャイチャを表現するも、どっちもガチで照れてて観てるこっちが恥ずかしい・・・つかそこはNG出せよ、北川。トイレに行ってたのか?
・ミポリンの名刺、ローマ字の下に「アオイ・テシガワラ」と書いてある。日本人向けのフリーペーパーなんだからそこは漢字でいいんじゃないのか?あれか勅使河原って観光客には読めない、そういう設定?
・ミポリン、コンパクトデジカメで街中を取材。一眼レフくらい使ってもバチ当たらないんじゃないか?つか3種類くらいカメラ出てくるけど、そこは全部ペンタックスの宣伝だね。
・ミポリン、下っ腹が出ている。中年は残念ながら男女問わずみんなそうだが、女優さんでしょうに。
・ミポリン、向井に電話で指示してシャンゼリゼ通りの端から端までスーツケース転がして歩かせる。結構あるぜ、距離。荷物抱えた旅行者なんだし普通タクシー拾えって教えるだろ、ミポリン。
・ミポリン、泥酔演技がドリフのコントで千鳥足になる志村けんみたい。つかアンタ20年もフランスに住んでる設定の割には無防備過ぎ、ヘタすりゃ死ぬよ?
・初日はミポリン家の風呂場、翌日はミポリン家のダイニングに泊まる向井。ホテルにチェックインしたのに何やってんだ、向井?妹がホテルに連絡してきたらどうするんだよ?
・ダイニングの床で寝転がっていい雰囲気になってるところでミポリン実はバツイチでしかも一人息子を5歳で亡くしてることをサラっと告白。バイきんぐのコントだったら「・・・何て言えばいいっ!?」って絶叫するところです。
・なのにアパートには子供がいた痕跡はどこにもない。本人も特に感傷持ってるわけでもない。全部妄想じゃないのか?悪いことは言わない、逃げろ、向井。
・手慣れた手つきでコーヒーを淹れる向井は新宿の但馬屋珈琲店でバイトをしていたと証言。数時間後すき家でバイトしてた話を披露。なら牛丼作れよ、何でキッシュ作ってんだ?
・「じゃあ最後にどこ行きたい?」と尋ねるミポリン。「じゃあアオイさんの好きな場所」と答える向井。「え、それは・・・」とキョドるミポリン。「え、秘密の場所なの?じゃあいいですよ、他の場所で」と遠慮する向井に「いいわ、行きましょう」と腹を括るミポリン。で、どこ連れてくかと思ったら・・・エッフェル塔!?え?何それ?なんでさっきキョドったの、ミポリン?意味分かんね。下痢?
・というか、向井くんせっかくパリに来たのにセーヌの遊覧船乗ってエッフェル塔行くだけで、あとはずっとミポリンのアパートで雑談・・・世間的にはそういう行動のことを”ゼニをドブに捨てる”と言います。
・ミポリンはイースター特集という観光客には殆どどうでもいい自分の取材に向井を連れ歩き、しかもカメラマンとして使う。ちょっとした奴隷商人ですね、ミポリンさん。
・桐谷と綾野はもっとヒドイ。ちょっと夕方に近所散歩した以外ずっとアパートの中。綾野、お前は彼氏として完全にダメだ。
・向井、ホテルにチェックインしてスーツケース置きっぱでずっとミポリン家泊なので3日間同じ格好。特にシャワーを浴びた形跡もない。まあ個人差あることですが不潔だよ、それ。
・どうでもいいけど、ずーっとカメラがグラグラしててピントも合ったり合わなかったりで、少なくとも19回吐きそうになったんですけど、まさかカメラマン足りないからって猫の手を借りた?ガチで。
これでも言いたいことはだいぶ端折りましたがまあだいたいこんな2時間。要するに人生をナメ倒して生きて来た人間が身の丈に合っただけの酷い目に遭うという因果応報なので観終わった瞬間に私の胸には、
・・・で?
という疑問符しか残らない。
監督の演出技量にも頭を抱えてしまいます。ガチで脚本通りに台詞を言わせるシーンのテンポはカット割りもきっちりしていて前のめりなのに、自由にアドリブさせていると思しきシーンではキャストの目がオロオロと泳ぎ、自分の引出しから必死で台詞を探している様が端から丸わかりで気の毒になるくらいテンポがもたつく。そこは編集でコンマ何秒かつまんでやれば多少は自然になりそうなものですが、そのまま残す意味って一体何なんでしょう。
で、本作のお話はほぼアパートの中で進行、メインキャストも日本人4人だけなのでフランスでロケをする意味がほとんどない。全員でフランスに行くよりミポリン1人を日本に呼んだほうが格段に予算削減できましたよね。だいたい観客にはエッフェル塔と凱旋門とセーヌ川しか観せてくれないので、ロケハンと称して散々観光したツケを観客に払わせているだけ・・・ナメとんのか、コラ?
まあそんな程度の映画だと覚悟して観に行ったのでダメージなんてありませんでしたが、この世には善良な恋人達が存在するわけですよ。封切り最終日の最終回上映でしたが5、6組はいましたね。映画が終わって客電が点いた時の彼らの呆気にとられた表情を私は忘れません。
パリの観光映画
パリでの3日間。アオイのヒールが千のパスポートを踏んでしまい、ヒールが折れ、パスポートの写真もぐしゃぐしゃになったのがキッカケで2人は出会う。ホテルにチェックインしたっきりで、飲み歩いた末、アオイ(中山)の家に泊まってしまう千であったが、何もしないプラトニックな関係で進むのがいい。どことなく『ビフォア・サンセット』のような映画だ。
一方のスズメ(桐谷)はパリに住む画家志望のカンゴ(綾野剛)の部屋を訪れ、甘い3日間を過ごすのだが、こちらは結婚の約束を取り付けられず、不本意に帰国することとなる。アオイは結婚歴があり、息子を幼くして亡くしている過去もあり、東京ディズニーランドと同じ年の千からすれば年上なのに未来を予感させる。
ステキな恋
北川悦吏子はこんな話書くの?
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