アンダー・ザ・スキン 種の捕食のレビュー・感想・評価
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雰囲気はよかった
ボディスナッチャーみたいな映画かと思ったらそういうわけでもないようで、ヘンテコな映画だった。
男が水のなかに入っていくところや水中で身動きとれなくなるような映像は面白かった。
意味は全体的にぼやかされており、さあ読んでみろと挑戦状を差し出しているような作りではあるのだが、全体的な魅力に乏しく、読み取る意欲が湧かないし、読み取れたところでそれほど面白さに加算されるところも無さそうだ。
そういう意味で偉そうにすんな、と思わされ、イライラする。読み取らせたいならもっと面白くしろよ。宇宙人かなんかなんでしょ。
スカーレット・ヨハンソンの裸は肉付きがリアルで生々しさがあって、健康的だった。あと、雰囲気はよかった。
裸だけでは...。
数年に1本、本当にどうしていいかわからないトンデモ映画に出会うことがある。いまは観る本数が減っていて厳選もしているので、そういう映画に出会う確率も減っているはずだが、ついに出会ってしまった。
ジョナサン・グレイザー監督は「記憶の棘」を手がけた監督というから、映画らしい映画を撮ってくれると思っていた。イメージショットから始まり、ときおりそのイメージショットが挿入される。これがまったくわからない。
予備知識なしにこの映画を観て、スカーレット・ヨハンソンが何をやっているのかわかるのだろうか。
「種の捕食」というサブタイトルがそれなりの助けになるのか。
スタイリッシュといえば聞こえはいいが、もう少し観客を喜ばせる何かがあってもいいのではないのだろうか。
ヨハンソンのフルヌードだけではいかんともしがたいし、ヨハンソン、思いのほかグラマラス。「アベンジャーズ」のときはもうちょっとそそるスタイルだった気がするが。
裸にひかれた僕が悪い。
テーマはスコットランドの独立問題か
劇中のラジオからの台詞と、おそらく公開は昨年であること(日本公開が遅い?)。
であればイングランドが侵略者、宇宙人か。
随分もって回った語り口の映画。
皮膚の下は同じ人間、ということかな。
もう少し主張したら?と思うけど、外野が民族問題を理解するのは難しいし、現実は独立反対派が多数だったし、何とも言えない。
ただスコットランドの田舎の美しさ!
ヨハンソンの綺麗さと相まって、そこは感激した。
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