「ずっしりくる」プレイス・ビヨンド・ザ・パインズ 宿命 古泉智浩さんの映画レビュー(感想・評価)
ずっしりくる
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『ブルーバレンタイン』の監督で今回も非常にずっしり来る、また見終わった後いろいろ喋りたくなる映画だった。特に子供に会えない男にはたまらないものがある。
ライアン・ゴズリングはくたくたのTシャツを着ててもかっこいい。ブラッドリー・クーパーは『世界に一つのプレイブック』と同じ人とは思えないような全く違ってキリッとしていた。顔立ちも違って見えた。エヴァ・メンデスは『バッドルーテナント』の売春婦。好きな映画の人がたくさん見れた。
ブラッドリー・クーパーの息子のクズっぷりが最高だった。グランドセフトオートに散々出てくるタイプ。
(追記)
WOWOWで放送していたので久しぶりに見返した。オレの2013年のベストワン映画だったので、ハードルを目いっぱい上げてまた見たのだが、やはり大傑作だった。
ライアン・ゴズリングのパートが1時間くらい、ブラッドリー・クーパーのパートが40分くらいで、息子のパートが40分くらいと、三部構成になっていた。父親と息子の前半後半みたいな印象だったが、ブラッドリー・クーパーのパートがかなり濃厚にあった。
改めてすごくよかった。人生のままならなさを、アウトサイダー寄りに優しい目線で描いてくれていると思う。
息子は父親のように流れ者になってしまいそうだったが、父親ほどの華がないので、そんなに人生の甘味を味わうこともなさそうで、ちょっとかわいそうだった。
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