プラチナデータのレビュー・感想・評価
全99件中、61~80件目を表示
大分経った今のほうが、この作品を好きになれました。
原作も1年前くらいに読んでいたし、嵐を知る前から役者としての二宮君に惹かれていたのでこの作品はすごく楽しみにしていました。 映画は公開されて1~2週間後に観に行きました。 当日とか絶対嵐ファンみたいなきゃっきゃ言ってる女子や中高生多そうだったので。 映画を観た直後の感想、内容が改変されているのはあちらこちらの情報で大分認知していましたが、なんかこの作品(原作)で伝えたかったこととは違いすぎてる気がして若干がっかりしました。 ラストだけは原作と同じくらい胸に迫るものがありました。すごく切ない。 DVDを買って最近観ていますが、役者が深いと言っていたところに徐々に気づき始めました。 やっぱり二宮君、すごいんだなと思いました。 劇場では演技の仕方が変わったというか、大袈裟に演じているという印象でしたが、やっぱりリュウは二宮君しか合わない気がします。彼が言っていた「観ている人が、観たらどう思うのか」ということをずっと考えていた、の意味がよくわかります。 多少大袈裟でも表現しなければ伝わらないし、二重人格は歴然とした違いがあると嘘になる。だから全体的な演技は正解に見えました。私は専門的なことはわかりませんが、人の心を描いた作品は本も映画もドラマも含めて大好きなのでよく観ています。 「プラチナデータ」は本当に切なくて、今になって本当にいい映画だったと思っています。役者陣、監督の次に期待。
まだまだ
子供なのかなぁ。 非常に難しい作品だった。 二重人格、上階層によるデーターの隠蔽、女科学者との関係。 複雑にいろいろな要素がからまっていて、難しかった。 ただ、総括的には二重人格の話なんだなと。 もう少しほかの所に着眼点を置いても面白かったかなと思う。
Not Found!
今まで観てきた映画の中でなんとも一番ヒドい作り方だった
「東野先生!本当にこんな内容でよかったんですか???」と言いたくなり、
スズランが出て来ず、変なカーチェイスが始まった辺りからほぼふて寝に入ってしまった。
原作のプラチナデータは割とファンタジーな世界観も入ったほうの東野作品なのに、この監督?脚本家?何1つそこを描いてくれず、
警察モノのカーチェイス描くの夢だったんスよ、みたいな撮り方、作り方。びっくりした。追っかけてばっか。重要なのそこ??!みたいな。
全てとは言わないがせめて原作の世界観を表現できる人、撮れる人に作ってほしかった。
そうじゃないならいっそのことあの"データ"だけ使って全く違う題名でやればよかったのに…そうしたら観に行かずに済んだし…
原作読んで楽しみにしてた東野ファンからするとそう思ったのだけれど…
スズランとの逃避行、ムラでの生活から陶芸に行き着くところがどのように描かれるのかも楽しみだったのに…
鈴木保奈美のクリニック?にあそこまで手かけるなら他のエピソードをもっと盛り込んだほうがよかったんじゃ…
で最後の鈴木保奈美の突然の人権無視?ともとれる発言に、いくら映画とはいえ、DNAのそうした話題のものとはいえ、
作り手の人間性を疑うというか、違和感を感じた。東野圭吾はそこまで言ってなくない???と。
なんか急に棘々しくなって「何で??」ってなった。東野作品って最後はそんなに突き放さないような気がするんだけど…救いを残すというか…
そして最後にもう笑いが出るくらい変わっちゃってて、原作の最初とタイトルだけしか読んでないよね?って感じ…NotFound原作。
水曜\1000だったけど無駄にした。あまりにも後味悪。出演してた役者さんは和田聡宏とか味のある好きな人多かっただけに残念
全体巧くまとまっている楽しめる近未来ドラマだね
東野圭吾原作の映画化作品は、以前何本か観たが、自分は彼のこれまでの映画化作品とは、相性が良く無かったので、本作も未だ敬遠していた。
しかし、映画関係の仕事をしている友人から、是非この映画を観るようにと勧められた。
そこで、意を決して(少々大袈裟な表現だ)映画館へと足を運んで観たらこれが良かった!
同じ日に「図書館戦争」を先に観たのだが、この2作は共にベストセラー作品の映画化であるが、本作は、テーマもしっかりとしていて解り易いし、映画として映像的にも非常に面白く原作のテイストを再現する事が可能な上に、サスペンス映画として充分に楽しめる内容の映画だ。
一方「図書館戦争」は実写にして、戦闘シーンをリアルに見せると、本の自由の為に命を張っている人々が滑稽に見えてしまい、リアルを追求すればする程に逆効果で、シラケて観ていられない事態に私は陥った。これは原作の力の違いにも起因していると思うが、その上で、テーマや内容的な問題から、実写向きか、アニメの方がベターかの決定が難しい選択の分かれ道になったと思うのだ。TV同様アニメだったら良かったと思う。
しかし、こちらの「プラチナデータ」は時代的には現在でも、今の日本では現実には未だDNA鑑定の研究や、その開発が小説の世界が描く様な現実に総てなっていない事を考えれば、この作品はある種の近未来小説と言う事になる。
その現実の世界に未だ存在しないフィクションの世界である、未来小説を嘘に見えない様に描いているのがこの「プラチナデータ」だ。
こちらの話は原作がしっかりと練ってあり、不自然なところが見受けられない点で、フィクションでありながら、ノンフィクションの味が出ている分ワクワクと話に引き込まれるのだ。
嘘の世界がリアルっぽく巧く描かれ、話も心理ドラマとして進行して行くために、不自然な矛盾を映像で見せられる事が最小限で抑えられている。
勿論二宮演じる神楽を追う、浅間を初め、警察の刑事達に寄る追跡シーンは、少しばかり?間抜けに見えるし、邦画は低予算である為に、カーチェイスも、車を潰さないと言う事が前提にあるのだろう、この追跡シーンのカメラワークでは面白くない。
日頃ハリウッド映画を見慣れている日本の映画ファンには、長々と続く迫力の無いカーアクション程つまらないものはない。など突っ込み処も多々ある。しかし、容疑者と刑事の間に新たに生まれる友情の繋がりや、親子の心の傷や、葛藤も心理的に引き込まれるテーマであった。最後のDNA=宿命、心で切り開く未来=運命と置き換えられる落とし所も良かった。アイドルの二宮和也の神楽役については、賛否が分かれるが、彼の芝居を抜きにしても良い作品だと思った。二宮ファンには勿論楽しめる作品の筈だ。「ビューティフルマインド」を越えるとは言えないが、しかし邦画で此処まで巧く出来れば最高だと思う。
面白かった
本を読まずにいって良かったと思いました。 すでに読んでいた家族は、色々不満があったようなので。 今回の題材を映画化するのは相当難しかったかと思う。 にしては、よく出来ていたし最後まで楽しめました。 以下少しネタバレあり 捜査会議の時に、警部?がペロペロキャンディーなめてるのは かなり違和感があった。あのシーンはいらない。残念。 あと水上教授(鈴木保奈美)が撃たれるまでのシーンも セリフや演技に違和感を感じた。 リアルさがないというか。 豊川さん、すごくよかった。あの人間味のある刑事の役はピッタリ。 二宮君もさすがですね。 彼じゃなかったらなかなかあの役は演じきれないと思う。 脇をかざる杏や水原希子も上手かった。 生瀬さんの使い方は、もったいなく感じたけれど 生瀬さんだったからよかったんですね。 役者が彼らじゃなかったら 魅力は半減だったでしょう。
情報過多に御用心
原作未読。 『るろうに剣心』の大友啓史監督。二宮和也、豊川悦司主演の近未来サスペンス。 いきなり二宮ファンには悪いが、彼は冷徹な天才科学者には見えないかな。 むしろ後半の憔悴してきた頃の顔や“あの状態”の方がしっくり来る気が。 豊川悦司演じるアナログ肌の刑事は渋くて冷静でカッケー。 主人公にバカにされても軽くいなす感じが大人だね。 (関係無いが『脳男』は江口洋介じゃなく彼に出て欲しかった――) DNA情報から犯人の身体的特徴さらには性格まで推定するという画期的な捜査システム。 『確かに近い将来ならあり得そう』というサジ加減が面白い。 そして『エネミー・オブ・アメリカ』をもう一歩進めたような追跡シーンはもっと面白い! 監視カメラの映像から顔を解析して追跡……というパターンは何度も目にしたが、 顔を隠してもDNAから得られた外観以外の特徴(観てのお楽しみ)から 相手を特定するという執拗さにゾッとする。 うっわ、まだ追っ掛けてくんのかよと半笑いになってしまうほどのシツコさ。 そして本作のキモ、 全国民を特定できるDNA情報プラチナデータの真の目的もなかなかえげつない。 いってェ誰にとっての白金かって事でさァね、旦那!(←この口調に特に意味はない) 真犯人もいい具合に誇大妄想狂。 贅沢を言うなら、前半くらいの追跡シーンを後半にも見せて欲しかったかな。もっとケレン味が欲しい。 あと、取り挙げてる要素が多すぎて全体的に散漫な点もかなり痛いかな。 要素を削るか、全体を――特に終盤を――タイトに切り詰めてテンポを上げられなかったかなあ。 けど一番引っ掛かったのは別の所。 あの人物にサヴァン症候群という設定を盛り込む必要があったのか?という点。 自閉症の人間が相手を信頼するにはかなり強固な理由がいると思うのだが、そこがしっくりこない。 また、二重人格(統合失調症という呼称がベターらしい)の描写も そう簡単に人格を出したり引っ込めたり出来るもんなのかしら。 鑑賞後に精神疾患に関する記述を少しかじってみたが、やっぱりしっくりこない。 精神疾患と一口に言っても程度や症状は千差万別だが、 この物語はどうもそれを都合良く解釈して“使って”いるような感じを受ける。 感情面での重要なポイントでそんな印象を受けたものだから、 それが最後まで気持ちを引きずってしまった。 惜しい。 〈2013/3/31鑑賞〉
東野圭吾が必ずヒットとは限らない
東野圭吾の映画ヒット作といえば手紙、ガリレオ、麒麟の翼などですがどれも原作もよかったのでそれなりにヒットしたのかなーという印象ですが、今回のプラチナデータは原作もいまいちで映画もいまいち...でも原作書く前から映画化決まってましたみたいな感じでした。 最近そういうの多いですね。 二宮君や豊川悦史などの配役は悪くないですがやっぱり内容が単調で途中飽きてきます、日本の映画なのにいちいち英語でテロップ的なの入れられるのが腹立ちます!(踊る大走査線もそうだっけ) 見所....特になし。 久々のこけた東野圭吾だったかも
もう一つの「プラチナデータ」
映画を見てから,話的にすっきりしなかったので,原作を読んだ。似てはいるが,結末とか逃亡のエピソードとか,何より「スズラン」の存在,水上教授の性別において,明らかに二つは違う。個人的には,原作が好きだ。スズランと神楽とのエピソードを省略してほしくなかった。そこで,本当の意味で神楽の心が変化し,リュウと神楽が最終的に一体化できたのだ。だから,映画では,何だか神楽が浮いている。まったくサキとの心の接点をもてないからである。映画の終わり方では,神楽が救われない。原作のように,リュウが最後に消える前に,花嫁姿のスズランを描かせたり,研究所を去った後,神楽が父親と同じように陶芸を志したり,友達のように浅間とメールし合ったり・・・というような微笑ましいエピソードを入れることで,さらに物語に深みが出たと思う。東野作品は,ミステリーでありながら,人と人とのふれあいやつながりを大切にする温かさが節々に感じられるのも,魅力の一つである。それを映画でも,ぜひ表現してほしかった。主演の二宮なら,誰よりも自然にそれを表現できたはずである。
いろいろ演出,脚本に意見してみたものの,最後にリュウとサキの幸せそうに顔を寄せ合う場面では,不覚にも涙が出た。二宮のリュウは絶品だった。リュウの持つ純粋さ,優しさ,透明感,そして,壊れそうなほどの繊細さは,二宮にしか出せかったであろう。「変身!」とならずに,ここまで自然に人格を変化させるあたりもお見事!申し訳ないが,ストーリーに感動したのではない。リュウとサキが,この上なくせつなかったのだ。
だから,願わくば,原作通りのシナリオ(連続物のTVドラマでも構わない)で,もう一つの「プラチナデータ」が見てみたい。やはりニノ&トヨエツで。きっと,傑作と呼ばれるものになるに違いない。
残念
2度の追跡シーンがいずれも残念!あとでわざと逃がしたなんて種明かしでもあるのかと思うくらいお粗末な撮り方に興醒めしてしまいます。それとも二宮君はどこでもドアを持っているの?警察関係の方が怒ってきそうなくらい あれがなければまあまあ見れた映画なのにつくづく残念。
原作ものの映画化は難しい・・・
映画化される前に原作を読んでました。
原作もまぁまぁ小難しいし、よーく読んでいくと??な部分もありました。
映画化されるにあたり、「ストーリーが大胆にアレンジされている」と雑誌などの特集でいわれていましたし、原作者の東野さんがそのアレンジを認めていらっしゃったので、どれだけ変わったのか、あとは俳優としての二宮君のお芝居の感じが好きなので、劇場に足を運びました。
原作をそのまま映像化することは、まー難しいよねと思っていましたが、難しいところをさくっと削除していて、わかりやすく変更してくれていますが、全体的に何かが惜しい・・・。
ハリウッドのような製作環境(お金の部分も含めて)であれば、また違ったアレンジを展開することができたのかもしれませんが、日本だし、脚本家がラストホープの人だから、致し方ないのかも。
ちょっといやだなぁと思ったのは、海外でも公開される作品だからなのか、時々出てくる英語字幕がうざかった(笑)。日本で公開する時にそこはいらないだろうと思ってしまいました。
あと、原作も映画も、「どうして神楽のDNAが?」「なぜ神楽を?」というところを描いてくれていない。映画の終盤でそこをもう少し出してくれてもよかったのに・・・と思います。
原作でも二重人格なのに1つの人格しか出てこない(リュウはある場所でしか100%出てこない)ですが、二宮君が時々、今リュウが少し出た?どっち?という表情をしたりしていて、よくある多重人格ものみたいな大げさな演技ではない自然体の演技だったので、違和感なくすーっと引き込まれていきましたが、何か惜しい感じのする作品です。
原作と比べてしまいます。
原作と映画は違うものと思いつつ、比べてしまいます。まず二宮君はがんばっていると思いますが{りゅう}はもっとエキセントリックでも良かったのでは?{りゅう}と{すずらん}の関係はもっと描いても良かったのでは?確かにDNAを調べる装置は素晴らしいと思いましたし豊悦さんは良かったと思います。原作と別物と思えばよいのでしょうが物足りなさを感じました。
役者が良くても。。。
役者が好演しても、アクションをがんばっても、
ヌルいカメラアングル、カット割り
無駄な音楽
テンポのない編集
で、効果的に見えないというお手本のような映画。
エピソードはもっと整理して、書き込んでほしかったが、
「ラストホープ」の脚本家ですか・・・。 納得。
ただ、すべての責任は監督にあると思う。
原作者、キャスト、自身のネームバリューで
手抜きしても集客できると甘く見た、
と 勘繰りたくもなる。 ^^
事実、
「話はつまんないけど、ニノくんの容姿・演技を見たいから」
というファンのリピーターは多いようで、
私も豊川悦司を見たくて、2回見てしまいましたが。 爆
あ、役者は好演と言いましたが、
二宮君はがんばっていましたが、ひげを生やしても、ボロボロになっても
やはり ニノくんにしか見えなかった。 さすが、アイドル。 笑
鈴木保奈美はミスキャスト。
演技力のある俳優さんなら、多少、強引な展開でも説得力があったと思う。
主人公の二重人格のネタバレに後半は集中しすぎたため、サスペンスというよりも、心理ドラマに近くなってしまったところがやや残念
本作の時代設定は2017年と、今からわずか4年後。われわれにとって目と鼻の先にある未来を舞台にしたこの作品は、決して絵空事ではありません。国民背番号制が法制化作用とする今日。個人情報の国家管理にどこか歯止めをかけておかないと、本作で描かれるような究極の個人情報であるDNAが、自分の知らないところで使われ、身ぐるみをはがされていくような恐ろしい状態に陥ることでしょう。
大友監督は現実の風景を借りながら、日本映画として実現可能な、無理せず、背伸びせず、だからといって安く見せず、そして見ている方に、人ごとではないと感じることができる範囲の未来を描いて、手腕を発揮しました。
スケール的にハリウッド映画とは一線を置いて、邦画できる範囲内のルックで勝負しているところが特徴です。従って、SFらしくなく極めて現代的。そして、“プラチナデータ”一本槍でなく主人公の二重人格に途中からシフトしているところが特徴です。他の東野圭吾作品と比べて、大友監督色が色濃く出ているという点で、オリジナリティーが強く打ち出されていると思います。ストーリーが、既存の『マイノリティ・リポート』に似ているとかの次元ではなくて。
ただサスペンスとしては、犯人の動機の描き方がやや未消化で、なぜ殺したのか解りづらかったです。主人公の二重人格のネタバレに後半は集中しすぎたため、サスペンスというよりも、心理ドラマに近くなってしまったところがやや残念なところです。
それでもキレのいい大友演出は健在。独特の青みかがった映像をベースに、データ重視の神楽と、神楽を容疑者として追い詰める、足での捜査が基本の浅間刑事。2人の対比が際立っていました。浅間は現場感覚が強い刑事、組織から疎まれながらも突出して動いていきます。プラチナデータのシステムに疑問を持ち、逃走する神楽を呼びつけて、真相解明に一緒に組まないかと持ちかける大胆さも、浅間ならではのものでしょう。そういう組織の中にある、ある種の温度差というか空気も、さらりと描くところは、大友監督の慎み深さの物種。毎回大げさに打ち出す「踊る捜査線」シリーズとは大違いです。
そして大友演出のもう一つの特徴は、出演者の俳優の眠っている一面を巧みに引き出すこと。本作で特徴的なのは二宮のイメチェンぶりが素晴らしいのです。
二宮への監督の注文は、役者としては過酷なものでした。だだでさえ演じ分けの難しい二重人格をきっちり演じ分けるのは当然として、逆にその境目を極力そぎ落とすことを要求したのです。それぞれの人格が反発しあい侵食しあい、両者のせめぎ合いう渾然一体の神楽像。 神楽がリュウになり、リュウが神楽になりという芝居をワンカットでやるという結構意地悪なオーダーなんです。それをきっちり打ち出して、二宮の役者魂に火をつけ意図したとおりの繊細な逃亡劇に仕上げたのでした。
そんな難易度の高い監督の要求に応えた二宮の演技力も素晴らしいと思います。
きっと二宮ファンなら、今までのナヨッとした役柄が多かったのが、今回は困難に立ち向かっていく果敢さを見せ付ける役回りに驚かれると思います。
ところで本作は、過去のSF映画が考えていた管理社会というのとは、ちょっと違います。これまでの日本映画で管理社会を描くとなると、旧態依然とした組織と、それに反抗する個人との戦いという図式だったと思います。しかし、今回描いているのは、そういう組織論的な管理社会ではなく、情報システムに管理されていく時代における、そこにある落とし穴。人間が作り、便利だと思って使っていたシステムに、墓穴に落ちるように、自らが追われる身となる矛楯。その極論が、そのシステム開発者である神楽龍平自身がはまってしまうというところに面白さがあります。
加えて本作はその仕掛けの上に、完璧だと思われたシステムにも、「抜け穴」が用意されていたというオチが加わり、痛烈な社会風刺を加味したことで魅力アップしたと思います。
詳しくはネタバレになるので避けますが、どんなに完璧な個人情報管理システムを用意したところで、管理するのは人間なんだということ。それを本作では告発しているのです。人間が管理するわけだから、特定の権力者や著名人、システム開発に関わった人間は極秘に除外する抜け道を用意してしまうのも、充分考えられるわけです。
個人情報の国家管理の強化といっても、なんだかんだと高額納税者義務者には、抜け道を用意され、もっぱら監視対象は庶民ばかりでは、納得でせきませんよね。
本作の舞台は僅か4年後。SFの絵空事とはいっていられない現実感たっぷりの本作をご覧になって、現在法制化が国会で議論されている国民総背番号制の是非について、ぜひ関心を持って欲しいと願います
こんな展開もあり、、?
原作のファンで公開が楽しみだっただけに、残念な感じが残りました。 なぜ水上が女性になってしまったのか? キーパーソンなだけにストーリー展開の修正が必要にならざるを得なくなってしまいましたね。 二宮君はこうゆう<切ない系>は本当に似合うと思いますが、童顔すぎて、周りの人達から浮き過ぎていたように感じられてならなかったです。浅間刑事役の豊川さんが、また、存在感ありすぎだったのですから。 原作にこだわらなければ、意外性もあり前半のスピード感もありで、それなりに楽しめるとは思います。 ただラストは、なんで??って感じです。 でも主題歌は良かった。エンドロールからいきなりじゃなくて、ちょっとした間が雰囲気良かったです。
ちょっと残念
原作はファンタジックな話でしたが、映画はDNAと二重人格がテーマになっています。ストーリーとしては面白いですが、主役が天才科学者に見えず、二重人格も演じ分けられていません。興行優先のキャスティングかもしれませんが、興味深いテーマだけに残念です。
全99件中、61~80件目を表示