「とても悲しい映画だ。」その夜の侍 lotis1040さんの映画レビュー(感想・評価)
とても悲しい映画だ。
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全体通して惜しいところが数点あって、それはこの作品の元が舞台作品であるということ。
これを舞台で見ていたら本当に満点の大傑作だったはず。
舞台で見ていないのがとても残念。
つまり華美な台詞、美しい言い回しなどが全く映画では活きない。
台詞の言い方などもその中に入るようで、そういった言葉の使い方が少し鼻についた。
そして役者。堺雅人は堺雅人にしかならない。
それはやはり抑揚や話し方である。
もっと気持ち悪くていい。見たことのないくらいの堺雅人が見たかった。
それ以外は概ね完璧だと思う。
終盤の長いシーンは七人の侍のオマージュかなとか色んな想像を挟む余地がある。
ラストシーンの切り方もとてもいい。
ラストシーンについては監督の意見に納得する。
全くそのとおりだ。人間は割り切れない。
そんなに単純な人間がいるはずがない。
山田孝之の役もとてもよかった。
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