「復讐ではなく帰還」スター・ウォーズ ジェダイの帰還 特別篇 赤ヒゲさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0復讐ではなく帰還

2023年10月8日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

公開時は「ジェダイの復讐」でしたが、いつの間にか「ジェダイの帰還」になったのでしたね。確かに帰還というのが本作の感動的な部分でもあり、本国では公開直前に元々の「Return of …」に戻されたようですが、邦題は特別編(97)でも復讐のままで、2004年のDVD発売時に帰還に変更されたようです。もう1つビックリしたのは、ラストシーンです。オビ=ワン・ケノービやヨーダとともにアナキン・スカイウォーカーの霊体が現れるところですが、ダースベイダーを演じたセバスチャン・ショウではなく、ヘイデン・クリステンセンになっているではないですか!40年前のおぼろげな記憶では違ってたような…。これも2004年のDVDから変更になったようです。個人的には、宇宙一恐れられていたダースベイダーがにっこりしているオリジナルバージョンの方がしっくりきますが、いまだに賛否が分かれる大論争になっているようですね(汗;)。新バージョンに変えた理由にも一理あり、「アナキン・スカイウォーカーは、ダークサイドに墜ちた時点で死んでいるともいえる、というオビ=ワンの台詞のように、本来のジェダイの姿は、新三部作の姿になるという理屈のようです。そもそも物語の時系列と製作年次が逆で製作に長い年月がかかっているので、同じ俳優で作れなかったという事情があったと思いますが、製作者と同じがそれ以上にこの物語を愛するファンがたくさんいることに改めて感動しました。さて、本作は、諸々の謎が解け、善が悪に勝ち、ルークが恋敵でなくなってハンも一安心とめでたしめでたしの大団円で終わります。それで何も不満はありませんが(笑)、ジャバ・ザ・ハットやボバ・フェットが意外に簡単にやられたり、皇帝(ダース・シディアス)の最後もちょっと呆気ない感じがしたり、しっくりこないところもありました。確かにフォース・ライトニングに全集中していた虚をつかれたのかもしれませんが、気の乱れなどもすぐに察知できる恐るべきパワーの持ち主だったのでは…。C-3POが神と崇められるという展開がよかったですね!

赤ヒゲ