日本沈没(1973)のレビュー・感想・評価
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0060 日本人は日本以外で生きていけるのか?
1973年公開 小松左京が執筆に9年費やしノベルス上下巻で 400万部弱の発行の壮大なスケールの 大ベストセラーの映画化。 表題から物語を考えているうちに(出だしはある日 日本が沈没した。海外に移民となった日本人は・・・) 地質学を取材するようになり今の形になったとか。 製作費5億円うち特撮に2億5千万円。 コンビナートが爆裂する。 富士山が爆発する。 マンションが中層階から崩れ落ちる。 時代的にまだ残っていた下町の民家が川の氾濫に 飲み込まれる。 昨今のCGでは表現できない重さがリアルに映る。 中野特撮サイコー! しかし原作者の想いもドラマでは展開されるも 初見は話の筋がひとつもわからんかった(笑) 理解できたのはコンニャクがズルっとすべって 地震がおきるシーンだけ。 主演は藤岡弘。当時27歳で仮面ライダー主役後に 東宝特撮路線の中心俳優となる。 製作発表の場でも存在感出しまくってサイコー! また特撮パノラマ路線の重鎮となった丹波哲郎も その役柄が定着する。 ヒロインのいしだあゆみ凄い細いプロポーション。 本当にこの映画は当時ワクワク、今ズシ―ンと心に しみる。 4K版も購入しましたよ。 90点 初鑑賞 1974年4月27日 セルシーシアタ パンフ購入
今見ても迫力がある
もちろん特撮技術には時代は感じるが、人間味がある。 地球の歴史からすると、日本がなくなる可能性は当たり前にあることなんだと、この映画を観ながらつくづく感じた。 自分としては阪神大震災以前はそんなに危機感はなかったが、能登半島地震が起きたように、災害は日常と隣り合わせなんだろう。 何度も映画やドラマで作られたこの”日本沈没”というテーマは、時々見て頭の片隅においていなさいと言われているようだ。
☆☆☆★★★ 韓流フアンよ、これが日本の『愛の不時着』だ! …と、...
☆☆☆★★★ 韓流フアンよ、これが日本の『愛の不時着』だ! …と、言い切ったところで。肝心の『愛の不時着』なる噂のドラマは未見。 多分だけど、全然違う中身なのだろうが。そんな事はこちとらお見通しだ〜( ̄^ ̄) まあ、何ですな〜!後半のグダグダした恋愛描写や。「何回使い回すんだよ!」…と言った、爆発カット等を逆の意味で堪能しつつ。「あれ?昔観た時にこんな場面有ったっけ?」…等。 忘却の彼方に有る記憶の海馬と交信しながら、最後までそれなりに楽しんで観てしまったのだった。 当時は今ひとつと思っていた特撮場面は。年齢を重ねるに連れ、最早 〝 味 〟として楽しむ心の余裕を覚えつつ。それでも、実写部分での東京を襲う大火事の場面のスタントは。なかなかの出来だと、改めて観て思えた。 そして、俳優陣の中で1番演技に眼が行ったのは二谷英明。 日活時代の作品を数本しか観ていなかったので、こんなに演技が上手い俳優さんだったとは、、、 骨太作品を撮らせたら本領を発揮する森谷司郎監督。 映画の前半部分で、小林桂樹が狂気気味に演じるところは。このコンビによる『首』を事前に観ているかどうかで、その面白さのテンションは段違いとなる。 丹波哲郎演じる総理大臣を囲んでの、政権内部による会話場面を始めとして。この当時の俳優陣の演技合戦は、(当時の山本薩夫作品が特に)昨今の人気俳優達には無い重厚感に溢れており。最早、もう味わえないのかも知れない…と。ここ最近で人気のドラマによる軽薄な演技合戦(それでも大人気なんだからなあ〜)を見るにつれ、どうしても愚痴が口から出てしまう(ㆀ˘・з・˘) ところで本作品。原作が発売された直後に映画化され公開。 少年チャンピオンには、さいとうたかおプロによるコミックも連載されていたので、今思えば元祖メディアミックスの1本だったのだろう。 初見 劇場鑑賞?(だったと思うのだけれど💧) 日時・劇場名不明。 2021年 8月11日 BS放送を録画したのを視聴
難民の気持ちが分かる
2024年3月2日 映画 #日本沈没 (1973年) 有名小説の映画化なんだけど、原作のスケールの大きさが映画化するとこんなにチンケになるのかと思うくらい そもそも主人公は誰なんだろう? #丹波哲郎?#藤岡弘?#小林桂樹? #いしだあゆみ の水着シーンも不要だと思うし 当時の日本の映画の限界
制作当時に見れば怖かったかも
昔の映画なので、災害のスペクタクルシーンにミニチュア感があるのは仕方ないかな。 ヒロイン役のいしだあゆみさんはきれいで色気もあるけど、演技はあまりお上手ではないですね。w 物語上のポジションとしても、主人公の行動を決めるきっかけになる以上のものが与えられていないので、必要性は感じられません。 もう一人、老人の世話をしている若い女性も本当に世話をする役だけだったので、この当時の映画では女性に大きな役割を与えるのは難しかったのかもしれません。 若い頃の藤岡弘が主人公ですが、現代の役者さんと比べると顔も演技も濃いですね。他の役者さんも貫禄がある方ばかりで、昔はおじさんがおじさんらしくしていてよかった時代なんだなと思います。 ほんの数ヶ月で日本の国土が海に沈むという展開は荒唐無稽過ぎて現実味がないですが、実際に沈まないと盛り上がらないので、物語としては沈むしかないのかも。 映画のメッセージとしては、日本民族がかつてのユダヤのように流浪の民になっても致し方なし、という雰囲気をちょっと感じました。渡老人と首相が語り合う場面や、最後に田所博士が日本に残るといった場面など。物質的には豊かになったが、精神的には貧しくなった、という意識が当時の日本の一部にあったのかもしれません。
まぁ、沈没はしないと思うけど…。
観終わってよく考えてみると、太平洋の海面下で、地球の内部に沈み込んでいるのは太平洋プレートの方なのであって、日本列島が乗っかっているユーラシアプレートは、本作中の竹内・東大名誉教授のお話でも必ずしも沈み込んではいないようですから、そういう意味では「(日本が)沈没」というのは、いささか誇張の感じがしないでもありませんけれども。 (昨今は東海大地震が話題になることはありますが、そのクラスの地震に見舞われても、国土が消失するという懸念は示されていない。) まぁ、「SF超大作」という本作の金看板に免じて、その点は片眼をつぶる(おくちにチャックをする)でも良いのかも知れませんけれども…。歴史上、他国に併合されて「消滅した」国家というものはいくつかありますが、国土そのものが物理的に消失してしまうということは設定としても従来はなかった…という点では、パニック・サスペンスモノとしては、未だに色褪せてはいないように思いました。評論子は。 そういうことでは、これだけ製作にリキの入ったSF作品というものは、ことにCGもなくVFXもなかった時代に、映像的にはこれだけのシズル感を感じさせる作品に仕上がっているということは、それだけで評価に値する一本なのではないかと思います。評論子は。 良作ではあったと思います。
享楽的な日本人への警告
小松左京は、SFの形をとっての中にも哲学的な深い意味合いを持たせた作品が多い。 これは、読む前に、BS映画で2度みたが、右肩上がりの当時の日本への警告に感じた。 50年前の映画だけれど、よくできていると思うし、日本人の本質は変わってない。 日本は生ぬるい国で、世界はシビアでクールであることを知っていた方がいいと思う。 まあただ、いつ何があってもいいように、悔いのない人生を日々追いくることが大事だね。
草彅剛版や小栗旬版のオリジナル
日本沈没という異常事態に対しての説明が不十分。 原作は地質学に基づいた専門的な内容だが映画版は人間ドラマを重視してる。 潜水艦を使った海底調査で分かった異変、地質学に基づく分析、 そして日本沈没という最悪のシナリオ、という壮大なドラマが原作の売りなのに、 人間ドラマを重視するが為に他の箇所を省いた為に何故沈没するのかという根本的な説明が不十分。 何故、日本が沈没するのか曖昧過ぎて映画のテーマを潰してる。 当時ですらこのレベルなら草なぎ剛主演のジャニーズ映画なら更に酷いのは間違いない。
私がこの映画を初めて観たのは5歳の時。 当時の私には「クソつまらな...
私がこの映画を初めて観たのは5歳の時。 当時の私には「クソつまらなかった」(笑) あれから約50年、改めて見返してみると「そこそこおもしろかった」。 ウルトラマンのような特撮はちょっと古いが味がある。 地震や火災での混乱はなかなかの迫力。 ただ、国民が海外に移住する過程がかなり端折られていることや、不安いっぱいのラストシーンは個人的には今一つ。
沈没ブームが起こったと聞く
1973年の東宝映画。 小松左京の原作「日本沈没」が1973年に刊行されて数ヶ月後の同年映画は完成して、 お正月映画として公開されたと言う。 この大作がオールスターキャストで数カ月で完成したとは驚きです。 小松左京の原作は460万部のベストセラー。 日本が沈没してしまう・・・ 「沈没ブーム」に沸く日本になんとなく空恐ろしさを感じたものでした。 特撮パニック映画。 小笠原諸島の、とある島が突如として姿を消した。 一万メートルまで潜れると言う潜水艦に乗って調査に向かった田所博士(小林桂樹)は、海底に重大な異変が起きているのを発見して、一年のうちに日本が海底に沈むと予言する。 予言通りに、日本各地で大地震や火口の噴火そして津波。 都市は、高速道路がへし折れ、ビルが倒壊し、火災で家屋は燃える。 正に地獄絵でした。 (ただし、家もビルも高速道路もミニチュア・・・チャチです) しかしエキストラの数は半端なく日本の文化とも言える「突貫工事」並みの早技と腕っ節の強さに驚きました。 総理大臣(丹波哲郎)は一億の国民を海外へ避難させるべく奔走。 (一億民の海外避難とは、桁外れ!!・・・難民かあ〜、・・・) と、ガックリきましたが、パレスチナ難民キャンプとか、 2011年からのシリア難民は1100万人にのぼると言う。 それにしても「天地創造」であるまいし日本全土が「沈没する」とは、 にわかに信じがたい設定が、そんなに支持された要因は、 地質物理学(東大教授)竹内圴 耐震工学(東大教授)大崎順彦 海洋学(東大教授)奈須紀幸 火山学(気象研究所・地震研究部長)諏訪彰 と日本の最高峰の科学者が、スタッフに名を連ねているからか? と、ツッコミを入れたくなる。
寓話なんだろうな
寓話なんだけど、日本がなくなり、日本人を世界に受け入れてもらおうとするなら、普段からの外交が大事だと思うべきでしょう。どんなに温暖化や地震が起きても、日本全体が沈没する事はないから、この状況は寓話なのたか、原発がいくつか爆発すれば、ひょっとしたら、日本から対処しなければならないかもしれない。まあ…、そのための寓話だね。 まあ、こんな寓話起こるわけないけど、温暖化で、海面が上昇したり、異常気象が起こると信じ込んでいる日本人。50年前の寓話を蒸し返して、テレビで放映していたので、日本人のふところの深さを思い知った。 デマを信じた方が良い場合もある。ワクチンのデマと温暖化はウソって言うデマは違う。 戦闘機を一時間飛ばすと!車の8年分の燃料が必要。戦車は1リッターで200メートルしか進めない。だから、平和が大事。そのためにも、普段からの外交が大事。CO2が増える。まさか、戦闘機と戦車を原子力にできませんからね。 だが、しかし、メタンハイドレートを掘れば、田所博士のイマジネーションは起こる可能性はあります。しかししかし、それと、炭酸ガスは無関係です、 環境先進国?日本だけいい格好しても、地球は駄目になると何故気付けないのですかね。
いまだ通用する傑作
ロケが豪華。ミニチュア駆使で深海から空まで、大自然から各種乗り物までとものすごいスケール。 今の普通の映画なら負け確定ではなかろうか。 それらの描く未曾有の災害はもはや地球と日本民族の戦争だ。 もちろん負け戦ならどう受け入れ処理するのか。 難民となった日本人をどう救済するのか、政府の奔走など迫真である。 中でも、なんもせんと沈むのがいい、 という識者案を前に涙ぐむ丹波さん首相の名演技にぐっときてしまった。 (本作、政府の動きが本当に理想的なのである。同じニオイを感じるシン・ゴジもここが元ネタなのか) 最初の噴火は噴火というより発破で、 東京大地震のシーンの爆発っぷりに崩れっぷりっもゴジラ出てきそうだけど、 災害で逃げ惑う人々の描写は関東大震災や戦時中がベースか。 近しい当時ならではな描写には、今、見られない細かなディテールがある。 また物語の大きな特色として、人と人が尊重、信頼する関係ベースであることも、今には見られない特徴だと感じた。意見の相違はあれども、裏切りや対立は起きないのだ。まあ沈没日本と対立するだけで精一杯というのもあるが。 対立せず、欺き、欺かれることもなく、 だからこそ、それぞれがそれぞれの考えを深め歩んでゆける という登場人物たちの描き方には文学性すら感じる深みがあった。 これが50年前の作品かと思えば、科学的検証も含め本当にすごい。 なにしろ今見ても嘘八百、滑稽とは笑い飛ばせないのだから。
矛盾はいっぱいだけど。
TVドラマ「日本沈没 -希望のひと- 」を見ていて本編を観たくなり鑑賞。 48年前の映画だもんね。いろんなところが仕方ない、と。でも、そこは納得して。 未曽有の大パニックのはずだけど、出演者の演技から、そこまでの危機感を感じないところとか、ちょっと考えたら分かるような単純な矛盾点(例えばライフラインが生きてること)が、鼻につく。そういうところを創造してくれないと、感情移入できない。 藤岡弘、はかっこいい、とか。いしだあゆみって、幸薄そうな役をやらせたら逸品、とか。 こんな時でも、海外への移住、受け入れてくれないのかねぇ。 これだけの地殻変動ならば、日本もダメだろうけど、アメリカ東海岸とか、チリとか、同じような状況にならないの?とか。
公開当時としては衝撃的だったのだろうか。
日本沈没を予測する学者、それに対応を迫られる政府、逃げ惑う国民。 特撮はミニチュアを使い、信じられないほど町や自然を飲み込んでいく。その中にいる人間はどうなっているのか。極限状態の中、主人公たちが取った行動はどうか。 自然災害と主人公たちの行動のつながりがしっくりこず、あまりリアリティを感じられなかった。 ほぼ48年前の映画だからだろうか。
中学校1年の思い出
小林桂樹扮する田所雄介博士は、藤岡弘扮する小野寺とともにわだつみで日本海溝海底を見て異常に気づいた。 この作品は、松坂屋北館の地下にあったエンゼル東宝で中学1年の時に観た印象的な作品のひとつだ。映画で観る前に流行っていた小松左京の原作を読んだ事も覚えている。いしだあゆみはなかなか魅力的だったね。
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