劇場公開日 1973年12月29日

「沈没ブームが起こったと聞く」日本沈没(1973) 琥珀糖さんの映画レビュー(感想・評価)

3.5沈没ブームが起こったと聞く

2022年7月20日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

1973年の東宝映画。
小松左京の原作「日本沈没」が1973年に刊行されて数ヶ月後の同年映画は完成して、
お正月映画として公開されたと言う。
この大作がオールスターキャストで数カ月で完成したとは驚きです。

小松左京の原作は460万部のベストセラー。
日本が沈没してしまう・・・
「沈没ブーム」に沸く日本になんとなく空恐ろしさを感じたものでした。

特撮パニック映画。
小笠原諸島の、とある島が突如として姿を消した。
一万メートルまで潜れると言う潜水艦に乗って調査に向かった田所博士(小林桂樹)は、海底に重大な異変が起きているのを発見して、一年のうちに日本が海底に沈むと予言する。
予言通りに、日本各地で大地震や火口の噴火そして津波。
都市は、高速道路がへし折れ、ビルが倒壊し、火災で家屋は燃える。
正に地獄絵でした。
(ただし、家もビルも高速道路もミニチュア・・・チャチです)
しかしエキストラの数は半端なく日本の文化とも言える「突貫工事」並みの早技と腕っ節の強さに驚きました。
総理大臣(丹波哲郎)は一億の国民を海外へ避難させるべく奔走。
(一億民の海外避難とは、桁外れ!!・・・難民かあ〜、・・・)
と、ガックリきましたが、パレスチナ難民キャンプとか、
2011年からのシリア難民は1100万人にのぼると言う。

それにしても「天地創造」であるまいし日本全土が「沈没する」とは、
にわかに信じがたい設定が、そんなに支持された要因は、
地質物理学(東大教授)竹内圴
耐震工学(東大教授)大崎順彦
海洋学(東大教授)奈須紀幸
火山学(気象研究所・地震研究部長)諏訪彰
と日本の最高峰の科学者が、スタッフに名を連ねているからか?
と、ツッコミを入れたくなる。

琥珀糖
野球十兵衛、さんのコメント
2022年7月20日

琥珀糖さん、こちらこそ初めまして。
レビューにコメントありがとうございました。
こちらの作品は映画よりもTV版の方がインパクト強いんですね。
アマプラでほぼ全話観ました。
映画の方もプライム対象なら、是非ともまた観てみたいと思います。

野球十兵衛、