「万難を排して....刮目せよ」パシフィック・リム えいがねこさんの映画レビュー(感想・評価)
万難を排して....刮目せよ
日本人ならば万難を排して観に行かねばならない映画
「パシフィック・リム」
今年度最高の作品です。
突如現れ都市を破壊し生命を蹂躙する巨大怪獣「Kaiju」
それに対抗するべく生み出された人類最後の砦である巨大ロボ「イェーガー」
この怪獣と巨大ロボがボカスカ殴り合う映画がパシフィック・リムなのです。
え、それだけ?
それだけです。
海の底からゴジラよろしくやって来る巨大怪獣を前に細かい事を考えている余裕はありません。
パイルダーオンしてロケットパンチをお見舞しなくてはいけないのです。
とどめはブレストファイアーです。
怪獣が現れた時の絶望感たるや筆舌し難いものがあり、またそれを迎え討つ巨大ロボが怪獣の前に立ちはだかる時の高揚感は、男子の根源的なものを揺さぶり、拳を硬く握りしめさせるのです。
怪獣映画やロボットアニメは日本のお家芸だと思っていましたが、一本取られた感があり、そこは少しジェラシーを感じます。
しかし監督のギレルモ・デル・トロは、そうした日本の特撮やアニメを愛してやまないお方のようで、ヒロインの森マコ演じる菊地凛子の髪型が草薙素子でシルエットがガリィであったり。
怪獣の名前がライジュウ、ヤマアラシ、オニババだったり。
巨大ロボにいちいち必殺技があって、名前がベタでカッコ良かったり(エルボーロケット、ハンマーパワー、雷雲旋風拳)
なにより巨大ロボが二人乗りで搭乗者の心が通わないと動かない。コンバトラーVか。
などなど日本人の琴線に触れる映画なのです。
今回はゴジラ対メカゴジラでしたから、次回はサンダ対ガイラでしょうか?
また観たい!ケド悔しい!!
という映画でした。