ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日のレビュー・感想・評価
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映像が綺麗 真実のストーリーは何
冒頭の動物やインドの映像でいきなり引き込まれる。海上でも緊張感のあるストーリーに釘付け。星夜の映像は圧倒的に美しい。真実のストーリーはどっちなんだろう。
圧倒的映像美に酔いしれる二時間
ヤン・マーテルの原作小説『パイの物語』を読んだのはもう随分前だが、当時はこの小説が映画になるとは思わなかった。
トラと太平洋を漂流する(これが物語のメイン部分)話をどうやって撮影するのか、想像もつかなかったからだ。
しかし、この数年でCG技術も撮影技術も格段の進歩を遂げ、素晴らしい映像で小説の世界をより豊かに再現することに成功した。とにかく、冒頭の動物園の様々な動物がゆったり動くシーンを見ただけですっかり魅了されてしまった。
最近これほど映画館で観なかったことを後悔した作品もない。
中年になったパイが語ったトラとの漂流の物語は作り話なのか?この物語を信じなかった保険調査員に語った第二の物語が真実なのか?それとも、漂流の話自体が作り話なのか?
ここに引っかかる人が多いのも理解出来るが、いずれにせよ、これはヤン・マーテルが作ったお話。
観た人がこの物語から一体何を感じ、考えるのか、それが大事なことなんじゃないかなと思う。
2013年ファンタジーNo.1
この映画は、飛行機の中で見たということをまずは書いておきます。
つまり、映画を見る環境ではないところで見ました。
しかし、この映画は、映像が何より素晴らしいです。
ガビガビの小さな画面というフィルターを通したにも関わらず!
ほとんどがCGで撮られているのですが、こんな世界が本当にあるのではないかと思ってしまうくらいに綺麗です。
そして、パイ(主人公)とリチャード・パーカー(トラ)の弱肉強食な関係がよい。
見てる時は「どうやってトラと撮影したんだろう」と考えていたのですが、これCGなんですね。
てか、動物のだいたいがCGらしいです。
ショック。(気がついてないの、私くらいなのでは...ためいき)
ネタバレにしたのは、これが理由です。
ぜひ、本物の動物と撮影しているんだって思い込んで見ていただきたい。
自然に敬意を払った作品
ストーリー自体はメッセージ性はあるが、現実離れしている感が勝る。
自然の描写がとても美しかった。特に海。夜の海の描写は本当に綺麗だった。本作は虎と青年の漂流記であるが、最初は虎が恐いし、虎と共存できるのか興味津々だったが、やはり虎と共存はあり得なかった。だが、虎が作品が後半へ行くほど、可愛く見えるようになっていったのは気のせいか。
とても自然に敬意を払った作品だった。
救いとはなにか。
最後のどんでん返しで鳥肌が立ちました。宗教とは何か?長い間考えてきましたが、この映画はそういった問いに対する一つの答えを出しているように思います。わけのわからない新興宗教や伝統だけ、というイメージからあまり宗教について思いをはせることのあまりない世の中だと思いますが、人間、観るに耐えない、自分ひとりでは超えられない大きな苦しみを抱えたとき、自分よりも大きな何かにすがるのではないでしょうか?それは苦しみから逃げるための安易な現実逃避ではなく、人としての限界、「身の程」を知ったときに初めて生まれる謙虚なすがりです。
トラ、(つまりキリスト教で悪とされるような人間の野生的な部分の象徴?)を主人公(理性の象徴?)が押さえつけるのではなく、共存に至るあたり、安易な宗教肯定でも否定でもなく、その本質に迫ろうとしているのがよくわかります。人間というのは宗教的な何かとは切り離せないものですし、本当の救いはそこからしか得られないのではないか、というのが自分なりの答えです。もちろん、どこかの宗教に所属するしないは別として。
真実とは何なんでしょうね。
CMと放題が悪い。
2度目に観るときはここをお見逃しなく 1月25日更新
パイが病室で『コックの話』を始める場面
長い漂流が終わって救助されて、観客はホッとして油断している。その心理のスキを突いて「どんでん返し」が語られますが、
『コックの話』は事実ではありません。パイは人殺しはしていないんです。
この作品を2択問題のようにとらえている人が多いのですが、『コックの話』も『虎の話』もどちらもフィクション。
この映画は、『虎の話』と『コックの話』を重ね合わせて比較考量したときに、空白の真実=『パイの漂流中に何があったか』が
推理でちゃんと解き明かせるようにできています。
「真相は藪の中」というような曖昧な作りではありません。
見逃してはならないのは話を始めるときのパイの仕草と表情です。
いわゆる「目ェが泳いでいる」状態。ゆっくりゆっくり考え考え話している。ノープランで場当たり的な作り話をするときヒトはあのような様相を呈します。
1回目に観たとき、私はパイがヤケクソでデタラメな話を始めたのかと思った。
「不思議」を信じようとしないオジサン達にうんざりして、「わかったわかった、あんた達が聞きたがってんのはどーせこのテの話だろ」と、いかにもなサバイバルストーリーをでっち上げたのだと。
でも、話が進むにつれてパイの表情は真剣そのものになってきて、声を詰まらせて話終えるときの涙はとてもウソ泣きになんか見えない。
しかも、観客に考える間をあたえず、カナダ人ライターが「シマウマ=船員、ハイエナ=コック…」と種明かしモドキを展開するので、やっぱりこっちが現実だったのか??? と“受け入れざるを得ない”ような心境に追い込まれてしまう。
あんなオチいらん!! と酷評している人、後味の悪さで★1個減らしましたというレビューetc. 気持ちはわからんでもない。
けど、後味が悪い妙な気分になるのは、作品が不出来だからではなくて、信じなくていい話を無理に信じようとしているからなんです。
パイの自供の矛盾を見抜いて、なぜパイはやってもいない殺人を告解したのか? そこから真実が見えてくる。
病室のシーンはこの作品全体の謎を解く、大事な糸口なんです。
【パイの自供のココが変!】
まず、あまりにも都合よく“悪者”が登場する。
しかもその“悪者”たるや、(最終的にはパイの母を殺害するような凶悪な奴だというのに)、およそ悪者らしからぬ矛盾したことばかりしている。
食料が十分あるのに鼠を喰っていたという供述からして変。自己チューな野蛮人なら、暴力にモノをいわせて水と食料を独り占めするとこからじゃね?
百歩譲って、「ビスケットなんかより鼠の方がうめぇぜグヘヘヘ」というゲテモノ喰いだったとしても、
(そんなコックの料理やだ~)
なんでわざわざパイ母子を説得して、船員の脚を切断する手伝いなんぞをさせるのか?
そんな面倒なことをするより、ほっとくか、あるいは「こいつはもう助からねえ」と、ひとおもいに殺してしまったほうが楽に肉が手にはいるし。
しかも母がキレてビンタしても、男はその時点では暴力は振るわない。かわりに切断した脚にかぶりつくパフォーマンス。「俺様に逆らったら喰っちまうぞ~」という威嚇なのか?
罵られてビンタされても反撃しなかった奴が、我が子をかばって逃がそうとするとナイフで刺し殺すのか?
殺してすぐに死体は海へ捨てた?
翌日、パイは筏からボートに移動。コックは反省して??無抵抗。
母が殺された直後に逆上して突っかかっていったならまだしも、一晩時間をおいてから無抵抗の相手を殺すのって…、あのパイにそういうことができるのか?
それと、
みもふたもない言い方だが、新鮮な死体が手に入ったら、さっさと覚悟決めて食べちゃわないと食料としての利用価値が無くなる。
画面からはあまり暑さを感じないかもしれないけど、赤道付近の非常に暑い環境だから肉はすぐ腐り始めます。
注)アン・リー監督は、観客が“暑さ”に気づかないように、わざと冬にこの映画を公開しています。
(詳細はamazonの「ライフ・オブ・パイ」ブルレイ4枚組の商品レビューにup済み)
あの環境で生肉が食用足り得るのはせいぜい1週間(煮炊きする道具無いですから。生食ですから。)
それも血抜きして解体してブロック肉にした場合の話。死体のまま放置しておいたら2~3日で内臓からぐっちゃぐっちゃに腐ってとんでもないことになります。
パイの自供を真に受けるなら、
母を殺されたショックと、人を殺したショックからさっさと立ち直って、一両日中に死体を解体して、食えるだけ詰め込み、残りは削ぎ切りにしてテキパキ干肉造りをしたことになりますが………
それに経過日数を考えると、パイがコックを殺してボッチになるのは、長く見積もっても船が沈没して1ヶ月以内です。
●船員の傷口悪化→壊死→死亡 まで放置したとしても2~3週間以上の長患いにはならない。切断したせいで死期はもっと早まっている
●船員死亡の翌日、釣餌の件、母 コックをビンタ。
●1週間後、亀の件、コック 母を刺殺
●翌日、パイ コックを殺害
という供述なので、
まとめると:約2~3週間+1日+1週間+1日=約1ヶ月
ほんで、漂流日数227日。
円周率や素数とからめて、この数字に何か神秘的なものを見いだそうとしている人もいるようですが、ぶっちゃけ7ヶ月超です。
漂流1ヶ月目で人肉を食べたけど、その後は魚や亀とかを食べて生還しました?
半年、海の幸で漂流できるなら人肉喰わんでもよくね?
そもそもパイがコックを殺した時点では、まだビスケットや水は多少は残っていたはずなんです。
ガチベジのパイでさえ人肉に食らいつくような深刻な飢餓状態であったなら、野蛮な肉食男が女性の遺体を完食せずに海に捨てるわけがないからです。
【第2の創話】
冷静に考えればここまでツッコミどころ満載なのに、話を聞いた保険屋さんも観客も言葉を失う。
パイの“感情”は真実だからです。
人の心の痛みがわかる人なら、これ以上追求せずにそっとしておいてあげようって思いますよね。
でも曖昧なままパイを人殺し認定してしまうのは優しさでも良識でもないと思います
パイが語ったのは、実際に漂流中に起こったことをアレンジした第2の創話。
話始めは「えーと誰を誰にしようかな」ってキャスティングしつつ、
(この時点では保険屋さんの追求をかわすことだけを考えて、本人もあんな重い締めくくりを想定してなかったと思われ)、
即席の矛盾だらけの話をしていくうちに、実際のつらい記憶が甦ってパイは耐えられなくなる。
なぜパイは事実をありのままに話さず、保険屋さんが一番知りたがっている船の沈没原因について、「わからない」の一点張りなのか?
漂流中にホントは何があったのか?
謎はちゃんと解けるように出来ています。そのための大事な手がかりが漂流前の家族描写の部分にぎっっっしり。
後日、下記に真相を追記しますが、まずはヒント集の方を読んでみてください
字数制限のため、謎解きのヒント集としてはamazonのカスタマーレビュー「ライフ・オブ・パイ/4枚組」「DVD1枚」に1本づつ投稿済み。同じタイトルの「2度めに観るときはここをお見逃しなく」というレビューです。
スタンプラリーみたいになっちゃってすみません。Yahoo映画に携帯からネタバレ無しの500字投稿してしまったのが悔やまれるわ
できればスグには 真相 は読まずに、謎を解いたあと、答え合わせをするような感じで読んでいただければ、と思います。
■■ 真 相 ■■
字数が どぉぉしても足りなくて、結局ブログにしました。
えいちてぃてぃぴぃころんすらすら d.hatena.ne.jp/chap-chap3
携帯からだと一発で行けたんですけど、検索ウィンドウだと「はてな」の他の項目が山程でてくるので、
検索ワード「ライフ・オブ・パイ専用ザク格納庫」でひっぱるか、hatenaのホームページの検索ウィンドウに上記ブログタイトルを入れて検索してください。
面倒なことになってすみません。
すでに当映画COMの拙レビューと、尼尊投稿済みヒント集2本 お読みになっている方は、
「記事の一覧」1月25日 からお読みください。
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字数ギリギリまで【ヒント】の追加を。
ココに投稿した内容は、一言で言えば「コックの話」は真に受けちゃいけないよという、ただそれだけなんですが、大部分の人が信じてしまっているのでしつこく矛盾を書き出したわけです。
もう十分だと思いますが、例えばこんな短いセリフ
「足を折ったのは食堂で話しかけてきた仏教徒の船員。言葉は通じなかったけど苦しんでいた」なんていうところもおかしいんです。
船員さんはちゃんとパイたちと英語で会話してましたでしょ。ケガの痛みがひどくて英語で文章をまとめられなかったとしても「No! My leg! Don't cut! No! No!」みたいな単語を並べただけの片言英語ならできそうなもんなのに、ボート上では一切言葉が通じなかったみたいな供述になっている。
足を折ったのは船員でもシマウマでもないんですよ。実は。
あと、これだけは断固として申し上げますが、虎はウィリアム・ブレイクの虎。「能動性の象徴」です。
「攻撃性・獣性の象徴」とか「パイの邪悪な側面」などと誤解すると、この映画は永遠に解けません。
シマウマを生きながら食い漁ったり、パイにもオランウータンにも見境なしに攻撃を仕掛ける浅ましく残虐なハイエナ。
それに対して、虎は堂々と力強く美しく、恐ろしいけれど目を奪われる(しかもどこかしら憎めない)存在として描かれている点をお見逃しなく。パイは虎を恐れてはいるけれど、でも虎が好きなんです。
W・ブレイクの、虎と子羊に象徴される二元論については、尼様の「ブレイク詩集」のカスタマー・レビューに移動予定。(詩集のレビューとして通用するように書き直さねば)
できれば、Wikipediaでブレイクの概要ぐらいは見ておいていただけますか。ハリウッド映画にも多大な影響を与えている詩人兼画家兼思想家です。
蓮の花(ロータス)のモチーフが何を象徴しているかも、Wikipediaで調べればすぐわかりますよ。
Wikipediaつながりでもう一つ。
「インド-Wikipedia」 目次「9.7 オーストラリアとの関係」の箇所を読んで見てください。
……だからサントッシュ父さんは、コックの「カレー・イーター」の一言にあんなにキレたんです。
ラッセンのイラストのようなファンタジックな映像の数々は、パイの創作を映像化したものなので、いわば劇中劇です。
アン・リー作品自体は現実と地続きの話運び。パイが生まれてから移住するまでの背景を調べると、インドはパキスタンや中国と戦争をしたり、どんどんきな臭い方向に進んでいて、親としては息子が兵役に取られたり、訓練だけでなく最前線に送られるかも知れないというおそれが十分にあったんです。
「移住するのはあなたのためよ」と甲板でお母さんがパイに諭すのはそういう意味です。
それと、この映画の真相は決してimmoralな内容などではありません。テーマ曲から受ける慈愛の印象そのままです。ご安心を。
大冒険を期待していたら退屈だと思う。
トラとの大冒険を期待していただけに、少し退屈に感じてしまう作品でした。
漂流する以前に彼の生い立ちの話しが結構長くて………なかなか漂流してくれない(笑)
つまり、、、
盛り上がりに欠けてる気がする。
本当に漂流した人の話をその前日にTVで偶然見ていて、そのVTRでは喉のかわきから海水を飲み、精神がおかしくなり幻覚を見るとのことでした……それで、、この作品を解決してしまっては少し夢がないかな…f(^^;その再現VTRみてる方がドキドキハラハラしたし現実味があって恐怖する要素もあった。
…じゃなくて!この作品、早く漂流しなさいよ!!!!!(笑)
トラと心通わす…ということでもなく、CG映像の進化だけを見せつけられるだけで特になにも思いませんでした。
とても綺麗で、、
寝る前にあの島の夜の幻想的なシーン見たい〜。眠れそうだよ〜。
宗教の臭いもあり……まぁ、とにかく予告編がよかった。
私からしたら予告負けに近いかなf(^^;トラとの冒険、少年の成長、心通う仲間、漂流←そんな言葉の検索にひっかからない作品だと思います。
信じていれば救われる………。ボソッ
あのあとトラちゃん……………絶対危険じゃんっ!
パイの奇妙な物語
一番切ないことは、別れを言えずに終わることだ
映画「ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日」(アン・リー監督)から。
一匹のベンガルトラとともに救命ボートで漂流し、生還した少年パイ。
トラの名は「リチャード・パーカー」と言う。
小さい頃から父親に「トラは遊び友達じゃない、猛獣だぞ」と言い聞かされた。
「動物にも心がある、目をみれば分かるよ」と言い返せば、
「動物は人間とは違う。それを忘れると殺されるぞ、あのトラは友達じゃない。
お前は、トラの目に映る自分の心をみただけだ」ときつく叱られた。
しかし200日を超える長い漂流は、彼とトラとの関係を密にさせる。
「パーカーなしでは僕は死んでいた。
彼への恐怖が緊張感を生み、エサの確保が生きがいとなった」と語るように、
本当に、苦悩をともにしたものだけしかわからない関係になっていた。
そう思っていたのに、パーカーは、振り返りもせず、森へ消えていった。
「生きる力を与えてくれたどう猛で恐ろしい相棒、それが最後の姿だった。
子供のように泣いた。生還して感極まったからじゃない。
リチャード・パーカーがあっけなく去っていったからだ。悲しすぎた。
父のいうとおり、パーカーは私を友とは思っていなかった。
苦難を共にしたのに、振り返らなかった」と大粒の涙が流れた。
最後に、主人公・パイはこう呟く。「私は多くを失った。
家族、動物園、インド、恋人、結局、生きることは手放すことだ。
一番切ないことは、別れを言えずに終わることだ。
相棒は、トラだったが、こう言いたい。『終わった、生き残れたな』、
君は命の恩人だ、愛してるよ、パーカー」
私にとっては、とても切ない映画だった気がする。
物語を紡ぐ意味
少年の語る漂流記は美しくまるで幻想的な詩のようでした。
美しい物語を紡ぐ意味って何だろう。そしてフィクションの意味ってなんだろう。そんなことを映画のラストでぼんやりと考えました。
簡単に言ってしまえば、過酷な現実を乗り越えるため…なのかな。
美しい詩のような話は、彼の凄惨な経験を癒す救いになったのかな。
物語(フィクション)は、何かを救うために在るってことなのかな。
アン・リーは、フィクションが救いになることを証明したくて、この飛切り美しい映画を作ったのかなとも思いました。
<蛇足ですが個人的には、コック役がドパルデューっていうのがもの凄く怖かったです。
ハイエナ=コック=ドパルデューだとすると…。ドパルデューって肉食って感じするもん…。躊躇なさそうだもん。人食い島よりドパルデューから想像する何かの方が余っ程怖かった。そこまで観客に思わせるドパルデューってやっぱり凄い俳優だなと思いました。>
観る者のこころを映す映画
浮遊感
途中まではただの奇麗な映画だと思いましたが・・・
インドで動物園を営む少年と家族が渡米中の船で嵐に遭い、漂流をする話。
中盤から後半にかけて、
ボートで漂流する少年とボートに潜んでいたトラと格闘しながら命を見つめ直します。
CGがとても奇麗で水面の描き方が秀逸。
でも、奇麗すぎて現実味が無く無駄なシーンが多いなあと感じました。
それが終盤でガラっと変わっていきます。
最後の30分で頭の中がぐるりんとまわされたような感覚。
エンドロールが流れている間、自分が見てきたシーンを思い起こしていました。
う~ん、やられた!
という感じです。
”ラスト30分は人に言わないでください。”的な作品です。
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