「物語を紡ぐ意味」ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日 小二郎さんの映画レビュー(感想・評価)
物語を紡ぐ意味
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少年の語る漂流記は美しくまるで幻想的な詩のようでした。
美しい物語を紡ぐ意味って何だろう。そしてフィクションの意味ってなんだろう。そんなことを映画のラストでぼんやりと考えました。
簡単に言ってしまえば、過酷な現実を乗り越えるため…なのかな。
美しい詩のような話は、彼の凄惨な経験を癒す救いになったのかな。
物語(フィクション)は、何かを救うために在るってことなのかな。
アン・リーは、フィクションが救いになることを証明したくて、この飛切り美しい映画を作ったのかなとも思いました。
<蛇足ですが個人的には、コック役がドパルデューっていうのがもの凄く怖かったです。
ハイエナ=コック=ドパルデューだとすると…。ドパルデューって肉食って感じするもん…。躊躇なさそうだもん。人食い島よりドパルデューから想像する何かの方が余っ程怖かった。そこまで観客に思わせるドパルデューってやっぱり凄い俳優だなと思いました。>
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