臨場 劇場版のレビュー・感想・評価
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残酷な描写があるので、子供の視聴注意。
これは、冒頭に無差別殺人の残忍なシーンがあり、かなり衝撃的です。
2013年6月に地上波で放送予定となっていますので、子供には見せない方が無難です。
通り魔犯は、赤ちゃんをかばう母親を殺害し、それを見て足がすくんで動けない少女も、執拗に何度も何もナイフで刺して 殺害します。
印象的に描写しているので 効果は抜群。犯行を憎む演出としては成功しています。
[だがその分、子供にはトラウマになりかねない描写だと思います。TV視聴を予定している方、ご注意ください。]
☆これよりは、本編の内容へのコメント
謎解きとしてのエンターテイメント性、テーマと主題は、テレビドラマのスペシャル級。重厚な映画という印象ではありませんでした。
とは言え、テレビ放映でなく劇場公開だったのは、殺人シーンの描写からの配慮かナ? と、その点は評価します。
謎解きは伏線が充分でなく、重要な事が後付けされます。しかも感の良い人なら犯人が誰か、察しがつくでしょう。
さらに不完全燃焼なのは、その終わり方です。
昔の刑事者のように、
【犯人に制裁を下すのは許されない。例え、無差別殺人を起こし、責任能力が無いように偽装し、何度も犯行しようと企てている鬼畜でも、報復するのは正しくない。】というのが、主人公の倫理観です。
そして 報復しようとしていた者は その説得劇の最中に新たな犠牲者となります。
例えどんな鬼畜でも、法律に不備があっても守る姿勢こそがカッコイイとの押し付けか、
それとも価値があるのか?という投げかけなのか、どちらにしても憎むべき悪党は生き残ります。
とても、後味の悪い作品でした。
面倒な奴だらけ
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無差別殺人を犯した奴が精神病の演技で無罪を勝ち取った。
それに関わった弁護士と精神鑑定医が2年後に殺される。
遺族の犯行かと思われたが、主人公の師匠的な医者が犯人。
ガンで余命を宣告され、この事件を個人で裁く道を選んだのだった。
知識があったので死亡推定時刻を偽装できたので疑われなかった。
さらにこの無差別殺人犯自身も殺そうとするが、主人公が来て止める。
そんな中でこの医者は無差別殺人犯により殺される。
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検視官が主人公という設定は悪くないが、キャラが好きでない。
偏見かも知れないが、敬語さえ使えない大人には何の魅力も感じない。
しかも医者が殺人を犯すのもちょっと動機が弱すぎると思うし、
主人公が助けに来たのに、無差別殺人犯が医者を殺すのもおかしい。
あと、8年やっけ?警察を恨みながらも警察官を続けて来た平田が、
突然血迷ったような行動に出るのも理解できない。
まあそれなりに面白かったけどね。
でも主人公にしても遺族の母親にしても無差別殺人犯にしても面倒な人間。
何でこんな面倒くさい奴ばっか出てくるねんって思った。
あとこの映画の段田安則は阪神の渡辺にしか見えない(場)
内野聖陽さんのファンなので・・・
2012年。原案:横山秀夫。監督:橋本一。
キャッチコピーは「物言わぬ死者の声を聞く、それが彼の使命」
彼とは検視官の倉石義男(内野聖陽)
通り魔殺人事件の犯人(柄本佑)が心神喪失との鑑定で無罪になった。
刑法39条・・・心神喪失者は罪に問われない。
この事件により起こるの波紋を多重的に描いた作品です。
その事件の被害者とその遺族。加害者(犯人の波多野)
加害者は本当に心神喪失なのでしょうか?
検視官の倉石義夫は通り魔殺人の被害者の検死に当たります。
まず鑑識官全員で手を合わせて拝み、鎮痛な表情で真摯に死体に向き合う。
2年後。
波多野を無罪にした弁護士と波多野を心神喪失との鑑定した精神科医が
殺された。
捜査本部は通り魔殺人の遺族(若村麻由美)の犯行と考えるが、
倉石は次の2点から犯人は別にいると推定する。
鋭利な刃物で動脈を躊躇いもなく確実に切断して死に到らせてる点。
そして、死亡推定時間を操作した痕跡に着目する。
この映画は本当に至れり尽くせりの脚本です。
通り魔殺人事件で運命を狂わされた遺族の心情。
犯人・波多野の描写・・・この柄本佑がまた上手い。
知能が高くて狡猾しかも良心のカケラもない虚言癖の男。
波多野の担当弁護士と精神鑑定医の人柄。
娘が殺された遺族は、裁判で無罪になるなら自らの手で私刑を課したい・・・
そう思うのが本当の心情です。
その辺りを若村麻由美がエキセントリックに演じます。
倉石の重い病(重病です)は悲劇を盛り上げる常套手段で、やや興醒めですけれど、
内野聖陽が演じれば、説得力を持つのは卓越した演技者だからですね。
ラストの見せ場もなかなか派手で劇場版ならではのスケール。
長塚京三の重厚な演技がとても品よく良かったです。
ドラマが面白かった記憶があったので録画鑑賞。 「心身喪失者は無罪」...
若村麻由美に泣かされる・・・
TVドラマはまったく見てなかったけど、検視官・倉石のカッコよさには惹かれ、刑法第39条の問題提起などのストーリー自体にも納得がいく。残念なのは、撮影がTV向けから映画版へと変わることを意識しすぎたのか、変なところがあること。それにTVドラマファンサービスのために、活躍してないのに登場させたことだろうか。
一番気になったのが、終盤教会でのやりとりだろうけど、それよりも三回忌合同法要での若村麻由美と鑑識課チームとの対話シーン。若村の長台詞には心打たれるものがあるものの、部屋では鑑識課の3人はほとんど喋らず固まったままで延々と逆光で暗いままでの引きの定点映像。誰の顔も映さないのは何か意味があったのか?眠くなるよ・・・
それでも最初のバスの暴走(臨場感あり)や、柄本佑の狂気の表情、平田満の大胆さや若村麻由美の演技力。驚いたのは渡辺大が謙さんそっくりになっていたこと!カブを生でかじっていてもガンになるのかな・・・ちょっとドラマも見たくなった。
展開から撮影まで、全てが無茶苦茶
とにかくショボい。 キャストも全員脇役みたいな俳優ばっかでパッとし...
とにかくショボい。
キャストも全員脇役みたいな俳優ばっかでパッとしない。
主役の奴がキャラが全然合ってない。
大泉洋みたいな髪型だから、それなら大泉洋にやらせろ。
ストーリーにも真新しさはなく。
結末なんてどうでもいいからクライマックスで観るのやめた。
贖罪~終身検視官・倉石義男、最後の事件
"日曜洋画劇場特別企画" で4回目の鑑賞。
原作は既読、
TVシリーズはつまみ食い程度に視聴済みです。
謎解きの面白さよりも、胸に深く染みる人間ドラマをじっくり描くことがシリーズの持ち味だなと改めて感じました。
通り魔事件で狂わされたそれぞれの人生。怒りの矛先を向けるべき犯人は刑法第三十九条に守られている。残忍な罪を犯しながら何故裁かれないのか。法は誰のためにあるのか…?
その事件を担当した弁護士と精神鑑定人の連続殺人を契機に人間模様が交錯し、胸の内に秘めていた想いが溢れ、ついに暴発していく様が悲しくて、とても考えさせられました。
独自の視点で真相に迫る倉石に病魔の影が。蝕まれる体に鞭打って事件関係者の心を救わんと奔走する姿に胸を打たれた。
「根こそぎ拾う」。彼の信念が炙り出した驚愕の真実と、その先に待っていたやるせない結末に、心が震えました。
本作以降、続編がつくられていないのが残念。倉石はその後亡くなってしまったのでしょうか。2時間サスペンスでも良いので新作をつくって欲しいと思う今日この頃です。タイトルは2サスっぽく「臨場~終身検視官・倉石義男」で(笑)。
[以降の鑑賞記録]
2020/01/26:日曜プライム
続きがありそうな予感…?
40点
目的
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