「緻密に計算された映画」桐島、部活やめるってよ o9v9oさんの映画レビュー(感想・評価)
緻密に計算された映画
.
緻密に計算された映画だと思いました。
タイトルが発表された時点で、ボールはすでに投げられていて
観客は映画館でその飛跡を追うことになります。
「桐島がやめる?」ってとこから本編がスタート。
余分な前置きがないので
すぐに作品の世界に没入できました。
カメラや音が近く
あたかも その場にいるかのよう。
懐かしい気分になりますね。
たしかに学生時代には、見えない力関係が存在していました。
そこにきちんと光をあて、
個々の立場の視線を、繊細に描写していることに
この映画の価値を感じます。
それぞれが人生の主役であり、それぞれが誰かの脇役。
そんなことを思い起こしました。
社会に出ると、また違うモノサシに出会うので
この時期のことを忘れかけていましたが
現役の学生にとって、
またかつて日本の学生だった私たちにとって
コアなテーマだと思います。
多くの人に 見て欲しいですね。
コメントする