SHAME シェイムのレビュー・感想・評価
全28件中、1~20件目を表示
カワイイ妹を泣かせるな!
完璧なように見えて、セックス依存症に悩む兄。そんな兄の家に転がり込んできた自由奔放な妹。そんな兄妹の苦悩を描く。
とにかく自然で、無駄なようで無駄ではないシーンが多いこの作品。マイケル・ファスベンダーとキャリー・マリガンの演技を存分に活かしている(^^)b
ただ、ハッピーな作品が好きな俺の好みではない(^_^;)
それにしても、この頃のキャリー・マリガンは最高にカワイイな!
「深刻な苦悩系」作品
悩む兄妹を、よく言えば淡々と、悪く言えばダラダラと描いた作品です。
この監督は、こういう暗いのが好きみたいですね。
所謂映画好きに一程度の支持を得そうなセンスのいい映像感覚はわかりますが、ドラマもサスペンスも皆無で退屈です。マリガン目当てで観ただけなので。
何がシェイムなのかがみどころ、とは言え…
たぶんこうなんだろうな的な想像の元ストーリーは淡々と進んでいき、やっぱりこうなってしまうんだな的な想像通りの後引くラストを迎えた。
主人公達の背景があまり描かれていないため、自分の想像が本作の核心を得ているのかは確証持てないが、何となくそれ以外の解釈はなさそうか。
映画なので本作のようにあまり説明的な描写がないのも全然ありと思うものの、本作の場合せめてもう少し匂わせてくれても…とも正直思う。
とは言え、やはり注目された作品だけあり、映像的にも夜の街を駆け抜けるジョグシーン等々、結構魅せられる。内容にあまり関係ないが、マイケル・ファスベンダーの走る姿もなかなかのものだ。
好みは分かれると思うが、いずれにしてもなかなか凝った作品であったことには間違いない。
ウディアレンのパロ。
初見。
地下鉄にて目線だけでド助平を演るファズベンを買う。
変にモテてエロサイト好きの美系エリートの蛇行幅の小ささが心地良い。
見え辛いが凡庸な妹の苦悩の邪魔が惜しい。
ウディアレンの深刻版パロと見るか。
支持。
心がえぐられて泣きそうになります
作中でほのめかされる、兄妹の恵まれない幼少期が、2人をセックス依存症やメンヘラにしてしまったのでしょう。
現実生活の虚無感を性行為で満たすしかなく、それはもはや強迫的にそうするしかなくなっているのだと思います。ブランドンが必死に埋めようとしている心の穴はどんなに性行為に耽っても埋められず、その辛さが伝わってきます。形は違えど、妹も同じように必死に心の穴を埋めようと男の人にすがっていて、結局うまくいかず自分を傷つけてしまいます。
実際幼少期に何があったのかは謎のままですが、そこで本来形成されるべき自己肯定感が形成されなければ、大人になって別の形で埋めようとします。ブランドンや妹は極端な例なのかもしれませんが、心の穴を抱える人にとっては心をえぐられる映画なのではないでしょうか。
演技が本当に素晴らしく、オナニしてもセックスしても3Pしても埋められない、普通には生きれない、主人公の辛さが痛いほど伝わってきます。最後、やっと泣いていますね。胸が痛くなりました。
近親相姦説を匂わせていますが、匂わせ演出に過ぎず、これは兄妹愛がテーマではないと直感的に思います。
SEX依存症を正面から捉えた初めての映画‥かな?
マイケル・ファンズベンダーがこんなに繊細な演技が出来るとは知らなんだ。依存症のどうしようもなさを静謐に描いて人間の業までも感じさせるようなスティーブ・マックイーンの演出にも感心。
「妹よ」
兄のセックス依存症についてとやかく触れるレビューが多いけれど、騒ぐほどだろうか。
そんな小さな枝葉末節はカットしてしまっても構わないほど別にどうでもよいエピソード。
兄は出勤して仕事をし、契約をまとめ、地下鉄にも乗っている。普通の生活者だ。
ただ、
自分が今現在何に対して依存症の生活に陥っているかを思い巡らせてみれば、それぞれの桎梏はあまた沢山有る。
妻、子、家庭の維持、仕事の毎日、趣味、蓄財、老後の懸念、馬車馬のような生活、etc.
我を忘れてそれに囚われ、社会的には認知され正常なステータスと見なされ、道徳的と思われている日々であってもそれの何処が“依存症”でないと云えるのか、わからないではないか?
― 観賞中盤からそんな思いに捕まってしまった僕であった。
そのような依存症の毎日にふと思い出されるのが妹の存在なのだ。
母でもなく、妻や娘でもなく、心にかかる妹は特別の存在だ。
これがこの映画の主題。そこだけが見せ所。
題名は「妹」で良かったのではないかな?
そもそもモテる男しかセックス依存症にならない
映像的なエロスは多いがエロティックではなかった。
台詞があるシーンはBGM無くて、
BGMが流れるシーンは台詞やSEがない。
そのBGM自体も、ピアノの旋律だけとか寂しいのが多く、
その人物の悲哀を勝手に想像させる。
でも映像はエロい、という、脳内混乱映画。
ブランドン(Mファスベンダー)は、
金払う愛の無いセックスや公共的エロは大好きだが、
本当に好きな人とはセックスできなかった。(勃たなかった)
その時のあの哀しい表情、あれこそ「あぁ無情」。
この性癖が何となく共感できてしまう自分は依存症かもね。
あ、男同士でどうこうとかは全く共感無いけどね。
地下鉄の事故のシーン、絶対妹が飛び込んだと思ったのに、
だったらあのシーン要らなくねぇ?とか、
なんだかんだ言って、ブランドンはモテモテなのに悩んでるし、
留守電の人は結局誰なんだ、など、
割と理解不能な場面が多くて、感情移入し辛い。
やっぱり脳内混乱する映画。
モテない男には共感ゼロ。
性依存は不潔なのだろうか
兄と妹の過去に何があったのだろうか......それはさておき。
主人公はセックス依存症だ。そんな彼を,周囲の人間は「不潔だ」「不道徳だ」と咎めるかもしれない。けれど彼は誰に迷惑をかけているわけでもない。というのも彼のSEXの相手は,性を売り物にしている女性か,SEXを求めている女性に限定されているからである。別に誰かを傷つけているわけでも裏切っているわけでもない。誰かに性暴力を振るっているわけでもないし,浮気をしているわけでもない。つまり嫌がる相手とはSEXしないのである。一般的に,ある男性が恋人や妻といったパートナーとセックスをしたかったとしても,相手がその気でないことがある。そんなときに無理やり行為をしては,相手を傷つけてしまうことがある。そんな可能性を主人公は排除しているのである。(性を売り物にしないと生きていけないような女性とSEXしているとしたら女性の社会的地位向上の阻害を助長していないか?という経済と絡んだ話題は置いておく。映画の主題はそこには置かれていないから)
彼のPCの検索履歴を見た同僚(上司)は偉そうに説教をするけれども,そういう自分は妻帯者でありながらナンパはするわ主人公の妹と寝るわ,それでいて平気で自分の子供とSkypeしながら家族思いを気取るのである。この同僚は「一般常識的な道徳を持ち,SEX好きに対して説教するけれども,自分の頭の上のハチを追うべき」人間として,主人公と対比させられている。
主人公は主人公なりに「女性の意に反するSEXはしない」というルールを一貫して守っているように思う。
(もう1人,主人公と対比させられているのが妹。主人公は恋愛はせずセックスだけする。それに対して妹は恋愛依存気味で,自分の存在意義を恋愛に求めているかのように思える。彼女は恋愛で傷つく。)
主人公はいざ恋愛の相手と寝るとなるとセックスができない(なぜかEDになる)
つまり女性を恋愛の相手とみなした時は性欲の対象と見ることができないし,性欲の対象とみなした時は恋愛ができない。つまり恋愛とセックスを切り離してしまっているのだと思う。そうすることによって彼が守ることができるのは,「女性の意に反するSEXはしない」というルールである。
彼がこのルールを守るに至るまでに,どのような経験をしたのだろうか?この疑問を,「彼と妹の過去に何があったのか?」という疑問と結びつけ,同時に解消するような仮説を立てることはできるだろうか。
cf.主人公にとってのSEXは使い捨ての消耗品だ。ワンナイトラブばかり。私生活にSEXを持ち込まない。SEXが自分の私生活、人生を左右するようにはしない。人生を左右するようなSEXとは恋愛だ。一方で、主人公の妹はワンナイトラブの相手にすら精神的に依存し、私生活は破滅的だ。この点において主人公と対比的である。妹は主人公にとって反面教師なのか?それとも兄妹の育った家庭にはなんらかの問題があって、兄は「そう」ならないよう性を恋愛と切り離す一方、妹は「そう」なってしまったのか?映画における主人公兄妹の親の不在は、かえってそのような生育環境の影響を感じさせる?
曖昧が嫌じゃなかった
セックス依存症の兄と恋愛依存症の妹。
兄の相手を探し回ってまでするセックスは妹のリストカットと同じような意味だろうか。
バーで妹の歌を聴いて泣くシーンのマイケルファスベンダーがかっこよかった。
ギャツビー以来に見た妹役のキャシーマリガンは顔に愛嬌があって可愛くて好き。ハイなのか?と思うほどの情緒不安定な妹もぴったりだと思った。
ハッキリと何があったかは語られないが、口では厳しいが距離が異常に近かったり、兄妹以上の想いがあって辛そう、というか実際過去に関係があったのか!?とも思わせられて終始そわそわする感じが嫌じゃなかった。
4.9
セックス依存症とインセストへの葛藤を描く衝撃作
R18描写をここまでかと言うほど取り入れ、見るものの経験と常識を試す
マイケルに感情移入出来るか出来ないかでまったく評価が分かれる作品
ここまで評価が低いのは共感出来る母数が少ないためか、みなさんの解釈が追いついていないためか
妹への性の対象としての愛にお気づきだろうか
私個人の中ではかなりの秀作
うまい
色々と上手い
伏線の回収とラストシーンの観客への投げかけが見事
選曲、カット割り、カメラワーク、すべてにおいてセンスを感じる作品
スティーブマックィーン恐るべし
widowsも期待
1人での鑑賞をおすすめする
マイケルファスベンダーの色気にクラクラする。そして、苦悩に満ちた表...
マイケルファスベンダーの色気にクラクラする。そして、苦悩に満ちた表情に目が離せなくなる。
依存性の話だが、重なる度に乾いて行く心の様は、見てるこちらの心を蝕む程伝わるが、行き過ぎた展開が滑稽ですらある。いや結構笑える。
欲望も果てしなく、潤わない心も先が見えない。楽しめないんじゃそれ自体に意味が無いと思うのは、まだまだ欲望の先を知らないからかも。
共感。
いよいよ我慢できずに、遂に男にまで手を出してしまった場面に、なぜか共感してしまった。
人には言えない秘密を誰もが抱えており、誰しもが孤独になりうる。#SHAME シェイム eiga.com/l/8dDHr
何が伝えたかったことは?
見終わったとき、伝えたかったこと、考えさせたかったこと、それが何か判らなかった。
もっと伝わりやすくしないと、タブーを描きたいだけに見えてしまう。
全28件中、1~20件目を表示