劇場公開日 2012年3月10日

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「心がえぐられて泣きそうになります」SHAME シェイム Miwako Horiさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0心がえぐられて泣きそうになります

2021年7月13日
iPhoneアプリから投稿

作中でほのめかされる、兄妹の恵まれない幼少期が、2人をセックス依存症やメンヘラにしてしまったのでしょう。

現実生活の虚無感を性行為で満たすしかなく、それはもはや強迫的にそうするしかなくなっているのだと思います。ブランドンが必死に埋めようとしている心の穴はどんなに性行為に耽っても埋められず、その辛さが伝わってきます。形は違えど、妹も同じように必死に心の穴を埋めようと男の人にすがっていて、結局うまくいかず自分を傷つけてしまいます。

実際幼少期に何があったのかは謎のままですが、そこで本来形成されるべき自己肯定感が形成されなければ、大人になって別の形で埋めようとします。ブランドンや妹は極端な例なのかもしれませんが、心の穴を抱える人にとっては心をえぐられる映画なのではないでしょうか。

演技が本当に素晴らしく、オナニしてもセックスしても3Pしても埋められない、普通には生きれない、主人公の辛さが痛いほど伝わってきます。最後、やっと泣いていますね。胸が痛くなりました。

近親相姦説を匂わせていますが、匂わせ演出に過ぎず、これは兄妹愛がテーマではないと直感的に思います。

Miwako Hori