「あなたが生まれたとき、あなたは泣いて、まわりはみんな笑っていたでしょう。だから、あなたが死ぬときは、まわりが泣いて、あなたが笑っているような、そういう人生を歩みなさい。」グッモーエビアン! 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
あなたが生まれたとき、あなたは泣いて、まわりはみんな笑っていたでしょう。だから、あなたが死ぬときは、まわりが泣いて、あなたが笑っているような、そういう人生を歩みなさい。
元パンクバンドのキダリストでシングルマザーのアキとしっかり者の中学生の娘ハツキは、友達のように仲良く暮らしていた。そんなある日、バンドのメンバーで母の恋人だったヤグが、音信不通の海外の旅から突然帰って来て…。
母と娘と、自由人の3人が織り成す、ちょっと変わった家族のような関係。
ハッキリ言って展開はありきたりで読めてしまうけど、笑えて、泣けて、心温まる、ツボを抑えた好編。
突然居なくなり、また突然戻って来たヤグは、ウザい困った奴だけど、一緒に居ると思わず笑みがこぼれて憎めない。
昔はあんなに懐いていたのに、定職にも就かず毎日遊んでいるヤグにイライラ。
そんなヤグをたしなめたりせず、毎日楽しければいい母にもイライラ。
つい、友達に怒りをぶつけてしまう。
つい、母にもキツい事を言ってしまう。
分からなかったのだ。母の愛情、ヤグの優しさ、友達の秘密が…。
確かに普通の家族じゃないかもしれない。でも、普通って?
こんな繋がりもいいな、と思わせてくれる家族の姿。
作品の魅力のほとんどを、キャストでカバー。
麻生久美子と大泉洋は自然体の好演。
特に大泉洋は、イメージそのまんまのハイテンション快演。
実質主人公であるハツキ役の三吉彩花がフレッシュ! セーラー服姿が眩しい〜!
親友役の能年玲奈も、「あまちゃん」でブレイク前でこちらもフレッシュ!
麻生久美子と大泉洋がクライマックスで披露するライブシーンもgood!
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