「程よい曖昧さかな」別離(2011) メイばばさんの映画レビュー(感想・評価)
程よい曖昧さかな
クリックして本文を読む
このイラン映画素晴らしいです。
「別離」余韻に浸っています。映画全体に優しい感情が満ち溢れている!
ひとりひとり訳があり、頑固だったり、妥協したり、夢の実現、自分の信じる宗教、
献身、孤独、ジレンマ、老いる、子供に対する愛情、盛りだくさんなエピソード
だけど押しつけがましい所がない。これは最初から最後まで引き付けられて目が離せなかった。
不完全な人間だからこその嘘、危なげだけど自分だけではない、守らなければいけない存在の為もある。
それが良い事なのか過ちなのか解らないけれど、皆必死に生きていると感じました。
私にもこんなところあるなーとか、突き当たってしまった時のオロオロ度これも理解できる。
共感しながら、許しながら、子供たちの事考えながら観終わりました。
11歳の娘さてどちらを選んだのでしょう。
彼女は両親が又復縁してくれる事を願っていたけれど、叶わなかったわね。
でも、この映画の中で見えてきたものは、ふたりともが娘を愛し、
娘も親を思い、だからどちらに行っても幸せになれる気がしますよね。
どちらを選ぶか目の前で言わなかったでしょ。これは娘の思いやりなのよ。
今回の事で彼女は大きな成長を遂げたわね。
両親が調停の結果を待つエンドの場面の心情、その時始めて音楽が流れていた。
今まで音楽は?と考えたらそれを忘れてしまうほどだったんだーと・・・。
あのペルシャ文字も好きだなー。
コメントする