裏切りのサーカスのレビュー・感想・評価
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説明不十分な名作
公開から数年後、ふと題名を思い出し、DVDで鑑賞しました。
あらかじめ登場人物の名前と顔を暗記しておいたので入り方はスムーズに入ることができました。
(これから見ようと思っている方も予習してから鑑賞するのを個人的にはお勧めします。)
壮大なスパイ映画を想像したり、とてつもないどんでん返しを期待してはいけません。この作品の見所はそういうところではない。
私が考えるこの作品の1番の見所は、豪華役者陣の演技による間接的描写です。
少し難しく言いましたが、要するに俳優の演技力だけでキャラクターの性格や、関係性、なぜそのような行動をとったのかを読み解け、という意味です。
この肝心の見所があるせいで、複数回観る人が増えている理由なのかもしれません。
好きが好きではないかと聞かれたら、あまり好きなタイプの映画ではありませんでした。
ですが、本質がどこにあるのか、言おうとしてるメッセージはなんなのか、という所を大切にするのであればこれは素晴らしい名作なのだと、鑑賞後に感じました。
友達にはオススメしませんが、個人的には記憶に残る名作だと感じます。
なんとなく気付く
モグラは誰かを探すお話しですがコリンファースだろうと思ってたらやっぱり。キャストのメンバーで主役級もやる方ですしただの脇役でおさまるわけないかと気付いてしまうので謎解きみたいなミステリアスな部分は感じられなかった。
スパイ映画独特のあの冷たい雰囲気は最高でかっこいい映画です。何度も見返して楽しめるし毎回初見のように新鮮で面白い。俳優がみんな渋くてかっこいいです
冷戦下で繰り広げられる謀略の数々を静かに綴る重厚なポリティカルスリラー
東西冷戦下のMI6、通称”サーカス”のリーダー、コントロールは内部にKGBのスパイ「もぐら」がいると確信。情報収集のために部下をハンガリーに派遣するも殺害されてしまい、彼の右腕スマイリーとともに責任を取って引退する。若手諜報員ターは「もぐら」の情報を持つKGBのイリーナと接触、彼女を亡命させようと画策するがサーカスに連絡した途端にKGBに連れ去られてしまう。「もぐら」の存在を確信したターの上司ギラムはスマイリーに「もぐら」探しを依頼、スマイリーは、引退後死去したコントロールが独自に「もぐら」を追っていていくつか手がかりを遺していたことを知る。容疑者は4人の幹部、ティンカー、テイラー、ソルジャー、プアマン。スマイリーは彼らの身辺を洗いながら自身の過去に深く関わる事実に近づいていく。
アクション要素が殆どない地味なスパイ映画。静かに繰り広げられる騙し合い、凄惨な拷問と暗殺が色褪せた色調の中で繰り広げられる。時代考証が徹底されていて小道具のひとつひとつに70年代の風情が宿っています。『ぼくのエリ』で80年代の空気感を再現し、美しい雪景色のストックホルムで鮮血に塗れた恋物語を紡いだ監督トーマス・アルフレッドソンの確かな手腕に酔える重厚な作品でした。
2回観る必要がある
1回じゃ分かんね〜よ
全てが完璧。ずっとずっと観ていたい。 ゲイリーの真骨頂、後半版だね...
登場人物をがんばって覚える
娯楽作品とは対極にあるような最低限のストーリテリング。一つ一つのセ...
つ、つかれた。
何が起きても言葉で説明するだけではつまらない
総合60点 ( ストーリー:70点|キャスト:70点|演出:60点|ビジュアル:70点|音楽:70点 )
本来ならば面白い内容なのだと思うし、演技や場面場面での演出の質は悪くない。しかしそんなに面白くない。
理由はまず物語がわかりにくいこと。たくさんの人が出てくるのに彼らをはっきりと描かないから、どんな登場人物がどんなことをしているのかがよくわからない。アンが浮気をしていたといってもその浮気の様子はなく、そもそもアンが登場すらしない。インドでソ連のスパイを説得するのも、カーラの姿も映し出されない。ただ登場人物がこんなことがあったと言葉で説明するだけ。視聴者は何が起きたのかはその話を聞いて理解するしかない。当然、物語がどのように動いているのかもわからない。
そして迫力がない。拷問される場面も逮捕される場面も映さない。いくら秘密の多い諜報活動のことを描いたからといって、何故ここまで映画の中で何もかも映さずに秘密に済まそうとするのか。殆どがロンドンで人物たちが喋ったり歩いているだけではないか。
これほど平坦な演出では話を理解も出来ないし物語が盛り上がるわけがない。いい素材をすごく詰まらない方法で料理したようなもの。もしかすると原作は面白いのかもしれないが、映画としては抑揚もなくて退屈。
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