「う~ん、機微に触れず」アーティスト xtc4241さんの映画レビュー(感想・評価)
う~ん、機微に触れず
皆さん、こんにちは(いま4月18日pm4:40頃です)
アカデミー賞をとったんだから、すごくいいんだろうと期待感いっぱい
になりすぎたかもしれない。
確かに白黒映画という映像、特にサイレントという台詞なしのシチュ
エーションは普段と違った世界をつくっていた。
駆け出しの女優が目をかけられた元大スターに思い
をよせて、その復活を手助けするというのも古典的ストーリーも
悪くないような気がする。
でも、何故なんだろう。
僕が薄っぺらく感じてしまったのは。
例えばチャップリンの「街の灯」のように、虚構ではあってもそこに
確実に存在する本物感。それがなかったのです。
それは女優にも言えることだった。
若い端役だったぺピー・ミントが大スターになるのだけど、大スターに
なったときのオーラが見えないのです。スターになるには、単に演技が
うまい下手という以外にいろんなものが覆いかぶさってくる。
それをどのように消化していくのか、役者として輝かせるか。
それが表情やしぐさひとつひとつに出てくるのだと思う。
そんな意味でぺピーは端役だったころとちっともかわらないのです。
その意味で大いに不満が残ったのでした。
まあ、アカデミー賞なんだからね。
すこし辛口なレビューだったかな。
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