「3D最先端映画だろうと白黒サイレント映画だろうと映画は素晴らしい…そんな事を感じた」アーティスト 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
3D最先端映画だろうと白黒サイレント映画だろうと映画は素晴らしい…そんな事を感じた
今の最先端時代&3D時代に、白黒&サイレントに挑戦したミシェル・アザナヴィシウス監督に拍手。
しっかりと映画の全てを伝えてくれたその手腕に脱帽。
ジャン・デュジャルダン、オスカー納得だわ、こりゃ。
表情一つ仕草一つで喜怒哀楽を巧みに表現し、見る者の心を揺さぶってくれる。
その存在感たるや、本当に大スターの貫禄。
(余談だけど、若い頃のショーン・コネリーに似てる)
ストーリーも分かりやすくて良かったし、音楽がまた作品を盛り上げてくれる。(作曲賞も納得、ジョン・ウィリアムズ残念!)
久し振りの白黒サイレントという事で話題を集めているが、往年の白黒サイレント映画だって今見ても全然面白い。
「サンライズ」「第七天国」、チャップリンの数々の名作…挙げたらキリがない。
本作がオスカーを受賞した事によって、白黒サイレントの魅力が再認識されたのは喜ばしい事。
今の若い人の昔の映画嫌いにはガッカリする。
かと言って、3Dブームのように、白黒サイレント映画ブームになったら、疑問。
「アーティスト」だからこそ成功したのであって、他が真似したらただの二番煎じ。
映画の中でも言ってたが、観客は新鮮さを求めている。
映画はどんどん進化していくのだから。
3D最先端の映画だって素晴らしいし、本作のような白黒サイレント映画だって素晴らしい。
映画の素晴らしさに万歳!
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