「愛すべき映画だと思うけど…」アーティスト トコマトマトさんの映画レビュー(感想・評価)
愛すべき映画だと思うけど…
オスカーで作品賞に輝いた作品。
サイレントからトーキーに映画が変貌する中、消えゆくスタート新進女優の関係を丁寧に、そのキャラクターと時代、映画そのものに愛情を持って描く姿勢は評価したい。
映画が好き、映画を愛する人には見てもらいたい一本ではあるが、深い感動、胸をゆさぶるようなものまではない。
これが、アカデミー賞作品賞なの? と言いたくなるほど、実は地味な映画だ。
前編モノクロだし、言わなければこれが現代の、21世紀の作品だとは思えないかもしれない。
しかし、作りはしっかりしているし、先に書いたとおり、作り手が映画への愛情を持っているので、見ていてもハッピーになれる。
デートで見るには打って付けの作品だろうね。
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