ひまわりと子犬の7日間のレビュー・感想・評価
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命の選別
実話ベースと言うことだから、原作者や脚本家を責めるのは御門違いかも知れませんが野犬の殺処分係が主人公の物語で只管、悲劇的に描くので動物好きの私としてはまるで拷問に掛けられているような酷い映画でした。ひまわりが助かったのは子犬がいたこと、かっての従順さを取り戻したからですが余りにも恣意的な命の選別です。
もちろん、動物愛護のメッセージ性を強める為にあえて悲しい現実を描写する手法は頭では納得しているのですがひまわりの辿った数奇な運命を知れば知るほどやり場のない悲しみに胸が痛みます。
2017年4月1日、「みやざき愛護センター」が設立と同時に宮崎市「動物管理所」は閉鎖となりましたから原作や本作が幾分かの救済活動の創起に繋がったのではないかと推察いたします。
こいつは究極の綺麗事。 子どもの時に見たら泣いたんだろうなぁ。世の...
こいつは究極の綺麗事。
子どもの時に見たら泣いたんだろうなぁ。世の中の汚いところをたっぷり見せられた今となっては少々きつい。
最後に希望らしきものを見せ、ごまかしてはいるものの、保健所の職員がこれやっちゃダメでしょ。教師が特定の生徒だけ贔屓するようなもの。ただまぁ命が絡んでるから責められない。
犬の演技は絶品。檀れい、もうちょっと出ようよ(笑)
ほのぼのいい話
でもグッとシビアなシーンもあり、「保健所」「殺処分」という重いテーマ故にかわいかった~では済まない後味はある。若かりし頃のオードリー若林さんがいけすかない感じの若者役で出演してました。いつかペットを飼うときは保健所の子の里親になりたいな。
人間様って…
人間様の無責任なペット飼育放棄による野良犬、野良猫の札処分を問題提起する物語。
保健所職員の堺雅人は、里親探しに奔走するが、愛犬として飼われていた犬が家を追われ、野良犬になり、野良犬で子供を産み、セットで保健所に捕まる。
7日の保護期間が彼女達の生きていける期限。
にんけに不信感を覚えたひまわりと名前を付けられた野良犬が心を開くお話し。
札処分のシーンは哀しいし、どうにかならんもんかなと我が家のニャンコ達はラッキーやったねと改めて思った。
犬の殺処分について考えさせられる、愛犬家にとって胸が痛くなる話
映画の中では2007年の犬の殺処分が4000匹となっていたが、平成30年度ではそれが全国で8000匹。自治体によって違うのですが、調べてみると、私の住む石川県(金沢市を除く)では年々減少して平成30年度に1匹だけだとなっていた。ちなみに映画の舞台である宮崎県では1000匹超えてるみたいです。映画の認知度が足りないのかな・・・
殺処分に関しては『僕のワンダフル・ライフ』でも『いぬのえいが』でも扱われていましたが、ペットブームになっても必ず現実問題として起こるもの。猫なんかはニュースでも扱われてましたが、とにかく飼い主が責任を持って去勢手術をすることが大切です。
山田洋次監督のもとで活躍していた平松監督の劇場デビュー作。引っ越しや飼い主の老齢化による不可避の問題もあるし、可愛いから飼うという単純な動機に加えて責任も伴ってくることを忘れてはならないと痛感させられた。堺雅人演ずる保健所職員は犬への愛情もさることながら、一つの小さな生命にも歴史があると、犬の様子を見て悟る。ここでは夏八木勲の姿に涙できます。また、衰弱した猿の最期についての話にはウルっときてしまい、ペットの気持ちにもならないといけないと教えてくれるのです。
ありがとう、今まで育ててくれて。愛情をもって接してくれて本当にありがとう。今まで幸せだったよ・・・と、『いぬのえいが』の一遍『ねぇ、マリモ』を思い出してしまいました。というか、序盤の作り方はそっくりでした。あとね、タイトルの7日間ってのは偽りがあります・・・
【ペットブームの裏に隠された殺処分という重いテーマを、あらゆる生き物の命の尊さに焦点を当て描き出し心に響く映画として成立させた平松監督の手腕。】
命の重さに軽重はないと、訳知り顔で言う方々がいらっしゃるが、ではその命の中にはペットの犬、猫も含まれるのですか?と、聞いてみたい。(実際、聞いたことがあるが、答えは濁された。あくまで、人間の命だそうである。)
堺雅人演じる保健所職員神崎は、殺処分の期限が近付いている生き物の新たな貰い手を探し、奔走する。
が、多くの生き物は期限が来ると、ある場所に運ばれていく。引き渡す人々、受け取る人々、皆表情が硬い。一々感傷に浸っていては、与えられた業務に支障を来すので、溢れ出る感情を無理やり押し殺しているのであろう。この場面が切ない。
ペットを飼う理由は、人それぞれだろう。多くの人が、ペットではなく家族の一員として大切に接し、癒されているという場面も身近で見聞きしている。
であるので、軽々な事は言えないが、この映画を観ると様々な事情で手放し、果ては殺処分というケースが如何に多いかが分かる。
槍瀬ない気持ちになるが、これが現在の日本で起こっている事実なのであろう。そして、神崎のような方々が全国各地で日々、小さな命を救おうと努力しているのだろう。この問題の結論は見えない。だが、平松監督がこの映画を通じて問いかけてくる思いは良く分かった。
<この作品から6年後、平松監督は私たちに更に重くて、しかし感動的な映画を提示してくださった。>
<2013年4月14日 劇場にて鑑賞>
ひたすら号泣
映画の冒頭から号泣し、エンドロールの最後の写真までほぼノンストップで号泣。
自分が子供の頃飼っていた犬がひまわりと似た犬たっだのでその犬と過ごした日々を思い出しまた号泣。
3年前に病気で死んだ愛犬を思い出しまた号泣。
堺雅人さんの優しい表情でまた号泣。
殺処分までの猶予は七日間
オープニングの母犬が捨てられるダイジェスト映像が涙を誘う出来で素晴らしい。堺、でんでん、若林の3ショットが軽快なやりとり。泣きBGMが急にでかくなるのはいつもイラっとする。
号泣しました
動物をかわいいかわいいだけで飼っていいのか‥
歳取ったからもう飼いたくない
引っ越すから飼えない
全て人間の勝手で飼い犬や猫が野犬となる現実
そして人間のせいで野犬になった犬を殺処分にしなきゃいけない
この映画みて本当に感動し考えさせられた
保健所に引き取られる犬が少しでも減って殺処分されず
新しい優しい飼い主に引き取られるのを望みます
号泣
動物飼うのは人間のエゴ。かわいいかわいいで飼ってわいけない。野良犬になるのは人間のせいだ!涙が止まらなかった…>_<…全て助けるなんて無理だよね。だからこそペットショップでわなくて保健所から引き取って欲しいなー
人間一人に語られるドラマがあるように、犬一匹にも語られるドラマがある
シングルファーザーの保健所職員・神崎は、野良の母子犬を保護する。人間に対して敵意剥き出しの母犬の心を開き、里親探しに奔走する…。
宮崎県の保健所であった実話を元にした動物ドラマ。
よくあるベタなワンちゃん映画かなと思ったら、なかなかの好編。
まず、母犬が神崎と出会うまでの経緯が描かれた冒頭。
動物モノに弱い方なら号泣する事必至!
見ていて目頭が熱くなった。
単なる犬と人間のじゃれあい映画じゃないのが本作。
主人公が保健所職員故、その現実問題が描かれるのも大きなポイント。
保護された犬の猶予期間は7日間。里親が見付からぬ場合、殺処分される。
…7日間って一体何だ? 短すぎやしないか?
この舞台となった宮崎県の保健所だけなのかそれは分からないが、たったの一週間で何が出来るというのだ!?
いや、そもそも殺処分されるという現実。
極端な話、犬を人間に置き換えたら、どんなに恐ろしい話だろう。
無論、そうさぜるを得ない理由があるのは分かる。
でも、規則、規則、規則…。
人間の勝手で奪われる尊い命。
人間一人に語られるドラマがあるように、犬一匹にも語られるドラマがある。
主人公・神崎に堺雅人。
理不尽な保健所に倍返し!…は無いけど、母犬と真っ正面から心で向き合う穏やかな好演。
豪華な出演者の中でも、やはり一番の主役は、母犬だろう。
人間に対して敵意剥き出しにする表情、元の飼い主と離れなければならない悲しげな表情、少しずつ神崎に心を開いていく表情…名演!
ワンちゃんが名演を披露する時、いつもそこに名ドッグトレーナー・宮忠臣あり!
監督は平松恵美子。
師匠・山田洋次から良作の心得をしっかり受け継いだようだ。
しかし、苦言が二つ。
母子犬の行方は感動的ではあるが、結局はそういうオチになるんだと少々拍子抜け。実話だから仕方ないか…。
それと、タイトルに偽りあり。この母子犬は7日間じゃ…。
『ひまわりと子犬の7日間』
山田洋次の愛弟子、平松恵美子の触れ込みに惹かれたミーハーな俺。
堺雅人、でんでん、若林正恭と良かった。
犬をモノとして買うことが無いドイツのやり方が正解なのかなって思った。
こういう映画観ると俺は飼えない、犬が死んだら2年ぐらい引き込むねマジで。
飼い主のいない動物の行く末
総合60点 ( ストーリー:60点|キャスト:70点|演出:70点|ビジュアル:70点|音楽:65点 )
ウィキペディアによると、年間に殺処分されている犬は約5万頭、猫は約14万頭であるらしい(2011年度)。犬だけで毎日軽く100頭以上が殺されているのだから、ここに描かれているのは些細なことである。それにその犬をどうしても助けたいならば、変に上司ともめたりしないで最初から本人が引き取れば良かったのではないかと観ている間ずっと思っていた。だから私にとっては平凡な内容だったが、でもまあここで描きたいのは必ずしもそういうことばかりではないのだろう。動物の虐待や飼い主の義務や死んでいく動物といった、人と動物を取り巻く状況に関心を示してもらうには、こういう話を一つ一つ紹介していくのがいい。特に子供と一緒に観るにはいい。せつないし応援したくなる内容ではあった。
堺雅人が変にもったいぶった喋り方をせず優しい演技をしていて、こちらのほうが自然に感じた。腰掛役のオードリー若林が本人の印象を生かした役柄で意外にも適役。小学生の娘も良かった。そしてもちろんひまわり役の毛がまばらな痩せた母犬もね。
子供むけ(見せたい)映画
色々な批評があるようですが、良くも悪くも子供向け教育映画ですね。
うちでも犬を飼っているので、子供に見せたいと借りてきました。
今人気の堺雅人の俳優としての一面が見れたのは良かったです。
捨て犬を無くす!! これは必要なことです。
最後まで飼うのは飼い主の責任であることは勿論。
しかし、猫かわいがりや不必要な延命には反対なのですが・・・・
どんな動物にも、生きてきた歴史がある。
映画「ひまわりと子犬の7日間」(平松恵美子監督)から。
保健所に連れてこられた犬が、殺処分されてしまう現実に、
ちょっぴり気が重たくなったが、里親が見つからない限り、
殺されてしまう犬の気持ちはどんなものなのだろうか、と
考えたら、胸が締め付けられた。
目の前にいる、人を敵対視する狂暴犬になった野良犬を
理解するためには、この考え方がいいようだ。
「どんな動物にも、生きてきた歴史がある」。
「それがどんな物語かを考えることが出来れば、
きっと心は通じ合える」と、狂暴犬に接する主人公は言う。
今は亡き、動物園で知り合った妻の台詞らしい。
優しい飼い主から離れて、その後いろいろな辛い経験を重ね、
野良犬になった犬を知っているからこそ、
「こいつは、好きで野良犬になったんじゃない。
人間がこいつを野良犬にしてしまったとよ」と言い切ったのだろう。
その考え方に、私は賛同し頷いていた。
ペットとして飼われた犬にとって、短い一生の中で、
一緒に暮らす時間の多い飼い主や、周りの人間という動物が、
信用できるかできないか、は大きな違いがある。
犬を題材にした映画は、どうも弱い、自然と涙腺が緩むから。
でも、見たくなるんだよなぁ、不思議なことに。
動物愛と人間愛
保健所という職員としての葛藤、
家族間や、ヒトと動物の関係性、
また命について考えるいい作品と思います。
映画のように、目の背けたくなる現状はあります。
しかし、このような映画が上映せれ多くの人が見ることで、
命が殺されているという現状と向き合い、
少しでも殺処分という現状が変わればいいと思います。
日本の動物映画はまだまだ甘い
いつになったら保健所の殺処分がなくなるのだろう。
ドイツでは絶対に殺さない。
1.全ての飼い主に犬税義務付けと登録、犬にはIDチップ埋め込み
2.犬の対人傷害保険の義務付け
これはドイツのやり方で、街中でも田舎でも野良犬や野良猫はまずいない。
テレビでは保護された動物を引き取ってもらえるよう紹介する番組がある。
引き取り手が犬に対して愛情を持ち、環境も良好かどうかチェックされる。
引き取られた後も虐待していないか家庭訪問する。
スペインやトルコの野良犬まで引き取る施設もあるくらいだ。
それでも旅行中ペットを置き去りにする飼い主がなくなるわけではない。
だが、少しでも自分勝手な飼い主を減らすため、日本でも厳しい義務付けを導入してほしい。
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