劇場公開日 2012年2月25日

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「自分を見失うと孤独に耐えられない」ヤング≒アダルト アサシンさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0自分を見失うと孤独に耐えられない

2019年3月24日
PCから投稿

売れない小説家のセロンは孤独に耐えられず、はるか昔の恋人に逢いに故郷に帰る。
彼は結婚して子供がいて妻と子供を愛している。
奪おうとする相手にされず、街のみんなから軽蔑される。
過去の暴力事件で下半身が変形した同級生の話し相手と結ばれて、その妹に諭され、また街に帰る。

彼女は自分を見失い、過去にとらわれて、合理的な行動が出来ず、何もかも他人のせいにしています。
自分と向き合っていないから、他人の影響で行動して、悪い成果が出ると、他人のせいにする。
辛い感情から逃げて、誤魔化していると、自分と向き合うことができず、自分が本当にすべき事に、気がつかない。
彼女は感情から即行動しているが、出来事から感情が出てそれを受け止めた上で、考え、どんな行動がどんな結果につながるかを想像して行動する事が必要です。

私も辛いことが有れば、それで苦しくて、辛い感情から逃げて誤魔化して、短絡的な行動に出てしまう事が有ります。
特に孤独を感じていれば尚更です。
しかし、それではいつまでも後悔するような人生しか歩めないと感じています。
全ては自己責任である。
そのように自分自身と向き合えば、投げやりにならず、感情をそのまま行動に移さず、過去にとらわれず、合理的な行動に繋がるのだと自省しています。
この映画は、どのようなプロセスを経れば、自分をコントロール出来るか教えてくれました。
辛い過去に囚われて身動きが出来ない人、不幸を他人のせいにして未来に向き合えない人、自分の行動に後悔してやり直したい人は是非見てください。
人生の指針、考え方の良いサイクルを知る事が出来るでしょう。

アサシン