最強のふたりのレビュー・感想・評価
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品格、サライと真逆に抑えたピアノ。
巧い。
席で動けない観客の感情移入を誘う物語装置としての障碍と捉えるか。
所謂「絆」を描くかに見えて24時間TV的ベタつきをこそ避ける品格。
サライと真逆の抑えたピアノ。
機能不全の共同体に一見厄介者の異物が混入し解体再生して去る、家族ゲーム、東京物語の系譜。
支持。
自分的にはフランス映画のイメージ変えた作品
話題作だっただけに観よう観ようと思いつつ、機会がなくほぼ10年たってやっと観てみた(笑)フランス映画はもともと好み系だったが、自分の中のフランス映画のイメージがガラリと変わった。すごく面白く観れた作品。特に役名フィリップの誕生日に役名ドリスが場違いなダンスをしたが、参加者皆が楽しくそれに乗ったシーンなぜか目頭が熱くなり強く印象に残った。
偏見
刺激が必要なのかな。
生きる原動力とでも言おうか。
随分と対象的な2人が主人公。
邦題に「最強」ってあったけど、そんな話でもないように思う。まぁ、補い合うといえばソレに近いのかもしれないが。
健常者であるドリスは、ガンガンフィリップの世界を壊していく。それがフィリップには楽しくて仕方ないみたいだ。腫れ物に触られるような眼差しで扱われていたのだろう。富豪でもあり雇主ならば、彼の意向に沿うように仕事をするのは当たり前の事だ。
だが彼には元々、それを理解するだけの教養がない。
刷り込まれてる通念みたいなものもない。
ドリスからみたら疑問の方が多いのだろう。
結果、フィリップが自ら作り上げた窮屈な世界は、ドリスによって破壊され尽くし、風通しが良くなる。
面接の時に彼が感じたインスピレーションは当たっていたのだろう。安全よりも変化を求めた。
彼の中で、それは繰り返される毎日からの解放であり、明日への期待であり刺激にもなるのだろう。
ドリスが壊したものはソレだけじゃない。
オペラからオーケストラから、詩や絵、里親としての遠慮や、障害者としてのフィリップや。
ドリスはフィリップの世界に革命を起こしたようなものだ。
そんなお2人の芝居は流石であった。
愛嬌のあるドリスはいいんだけど、フィリップさんは達者だった。
最後のレストランで見せる不安とか、ドリスと別れてからの苛立ちとか、押し殺す笑いとか、まぁよく動く。
総体的には良作であった。
isleさんのレビューが秀逸だった。
原題が「Intouchables」不可侵領域とでも訳せばよいだろうか?
それへの造詣の深い事。
なるほど、教養があれば尚作品を深く知る事もできるのだな。ここにきてフランス映画の文脈を理解したような感じだった。
見応えあり!
とっても素敵なフランス映画♪
これぞ映画、というくらい内容がぎっしり詰まった
細部に至るまでセンスが散りばめられた112分
ヒューマンでデリケートな題材がむちゃくちゃエンターテイメントに表現されて
切ないけど面白い、面白いけどやっぱり切ない、切ないけど幸せ…
概要や噂では知っていても映画はやっぱり見ないとわからないねー
ドリス役のオマール・シーの顔と身体スペックが素晴らしい!ダンスも見事
首から下麻痺のフィリップはもちろん顔の表情だけですべてを物語り
傷害麻痺の肢体の(演技)は本当にすごい…
あたしはドリスの絵がよかった…娘はフィリップのピアスがステキだった…と
見終わった感想を話しましたー
たまたま最近みた映画の 『グリーンブック』と比べてしまう。 どちら...
たまたま最近みた映画の
『グリーンブック』と比べてしまう。
どちらも実話に基づいていて
富豪だけどある意味弱者で孤独な主人(あるじ)と
貧困層で知識も教養もないがオープンで飾り気のない人柄で主人の心を紐解いていく奉公人
どっちも良作だけれどラストシーンでグリーンブックの方が心に温かい物がのこったかなぁ。
爽やかな心地よさのある映画
障害者がどうとか、差別がどうとか、現代社会がどうとかいう映画や本はいくらでもあるけど、この映画には理屈や説明はない。
それぞれの心境を深く掘り下げた描写もない。
でも説得力があって心地よい。
心の交流、人生の作り方のヒントになる。
ユーモアって大事だな
タブーを恐れない。 素直で、正直で、飾らない。 経験し、吸収し、日...
タブーを恐れない。
素直で、正直で、飾らない。
経験し、吸収し、日々成長する。
臆さず人と接し、仲間を大切にし、今を楽しむ。
そんな彼も、愛する母の前では
自分らしくいられることはできなかった。
いい息子になれなかったことを後悔し
せめていい兄でいようとする。
弟たちには自分のようになって欲しくないから。
愛してるを伝えたいだけのに、伝える方法も知らないから、
盗んで来た卵を渡す場面が切ない。
あるがままの自分では愛されないと思い、
誰もが劣等感を抱えている。
でも同情なんていらない。
辛い過去を生きて来たからって
かわいそうだなんて思われたくもない。
お互いに。
体の動かないフィリップにとっては、
常に世界は恐怖であり、
背中で車椅子を押してくれる人を信頼するしかない。
爆走したって、ちょび髭生やされたって。
信じているから、安心して笑うことができる。
信じているから、逃げずに、デートすることができる。
採用基準は、信頼できる人間かどうかだけだった。
自分は同情で車椅子を押していなかっただろうか。
信頼して命を預けてもらえているのだろうか。
自分自身があるがままで愛する勇気はあるだろうか。
学ぶことが多い映画だった。
モップ頭のクロワッサンがどうなったか知りたい。
いい意味でヤンキーに影響される。
生真面目で頑固者のフィリップを純粋なヤンキーのドリスに、いい意味で影響されていく。
ドリスはどんな相手にも常に本気で向き合い、自然と良い方向に導いていく。
ドリスの前だけで見せるフィリップの無邪気な笑顔がとてもかわいい。この俳優さんのことはあまり知らなかったのだが、とても自然な演技に引き込まれた。
プライベードジェット内でフィリップの手元を自然に戻すドリスのシーンが地味に好き。
ドリスには自分のすべてをさらけ出せる。むしろ、彼女や妻を上回る関係の相手と言っても過言ではない。
人種とか障害とかそんなのはどうでもいい。この映画はそんな次元で話を進めてはいない。
親友と呼べる相手はみなさんにはいますか?
人生を味わい深くするのは◯◯◯◯だ
お金とか
権威とか
地位とか
経歴とか
そんなものよりも
もっともっと
人生を味わい深くするのは
『ユーモア』だ
ユーモアには「ラポール」が必要
本音をぶつけ合えるくらいの
心の距離が条件だ。
ユーモアは単にふざけるだけではなくて
相手の心に響かせるものである。
『ユーモア』大事だ。
ストーリーは、強くないけど。
私は介護職の知識がないので、これがどれだけリアルな話なのか珍妙な話なのか分かりませんが、全身マヒに陥った大金持ちと、彼を介護することになった粗野な男とのお話です。
介護する側にも、相手をまず「人間として見る」ことが大切、という話だったのでしょうか。
「障害者として見る」以前にね。
そこそこ面白く、回りで鼻水(涙??)をすする人たちが多数いた映画でしたが、私としては、こんなものかな……って感じでした。
身内に障害を抱えた人がいる人とか、介護職の人の感想・実感も聞いてみたいと思った次第です。
オペラ鑑賞のシーンとか声を出して笑える。
オペラ鑑賞のシーンとか声を出して笑える。
大富豪のフィリップは事故で体を動かすことができない。ふさぎ込んで気難しいくなっている。
介護をすることになった青年ドリスは、世間から見れば教養の無い貧困層の黒人。テキトーだし破天荒。そもそも介助や人助けに興味はない。でも根はいいヤツ。
まるで水と油のようなふたりだが、
ドリスは乗ったことの無いような高級車に乗れたり、お金があるからこそできる遊びを純粋に楽しみ、フィリップは「障害者だからできない」と自分自身で思い込んでかけてしまっていたリミッターを破天荒なドリスに外されていく中で生きることを再び楽しめるようになる。
自分たちの「生きる楽しさ」もきっと身近にあるのかもしれない、と思わせ元気にさせてくれる映画。
実話がもとになっていると言うからまたびっくり。
大当たり
ネットの評判がよく軽い気持ちで観てみました。
不器用な大人2人が対等な関係として、信頼を築いていく姿が丁寧に描かれており、一気に観終わってしまいました。どちらも聖人という訳ではないですが、2人にとってはお互いに相性が抜群によく、立場や年齢は違えど親友と呼べるような存在なのでしょう。
障害者って何だろう
オープニングが最高にかっこいい。
あれで一気に引き込まれる。
自分自身、街中で車イスの人を見かけると目で追ってしまって。
反射的に哀れんでしまうんだよなぁ。
そもそも車イスとかに関わらず、自分と違う人が気になる。
怪我してる人も、外国人も。
ほぼ無意識的にカテゴライズしてしまう。
ドリスはそこをきっちりとフィリップという「人」と向き合ってるところがやっぱりかっこいい。
かっこいい映画。
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