劇場公開日 2012年9月1日

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「完璧なふたり」最強のふたり クリストフさんの映画レビュー(感想・評価)

4.5完璧なふたり

2019年9月8日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

楽しい

幸せ

オープニングが格好いい。いきなりカーチェイス。
こんな映画だっけ?と錯覚する作り。
その途中からのタイトルインまでの音楽が、
アースW&F「September」、これはかなり上がる。
この強烈なオープニングで主演二人の強烈な個性がほとばしる。
富豪の障がい者フィリップ、彼を介助する黒人ドリス。
脇役達も中々良かったが、彼ら二人に霞んでしまう。
というか、彼ら二人のいちゃいちゃはずっと見ていたくなる。
それくらい微笑ましい。

原題「Untouchable」、触れられない、ということですが、
障がい者に対するタブーと、人種差別的なタブー。
この二つに対してだと思いますが、
見てて思い出したのは、乙武洋匡氏のこと。
彼自身、自分をネタに自虐的ギャグをよく綴ってますが、
「障がい者だから言っちゃダメ」と思うこと自体が差別だと常に体現していて、
フィリップがドリスに心許したのも、
ドリスの偏見のない目線からの言動と、
でもそれよりドリスの人なつっこさも大きな要因ではあるが、
フィリップも気を遣わないで済む環境を提供してくれる彼とが、
一番居心地良かったのだと思う。

そう思っていたフィリップ自身が自分を僻んで、
文通相手に写真を送るとき、
今の自分ではなく、車椅子生活以前の自分の写真を送る、
というアンバランスな行動をしてしまい、
それに気付いたドリスがそこに具体的には突っ込まず、
彼なりの考えでそれを解決してしまう。
ここ濡れポイント、クライマックスでした。
割と土足で踏み込んでくる感じのドリスが、
そこだけは「Untouchable」なんだと。

邦題で「最強のふたり」としたことは、
現状の日本では「Untouchable」を訳して付けられないという状況を、
そのまま反映している様な気がする。
ただこの映画はそこまで具体的にタブーを直視してるモノではなく、
あくまでも二人のいちゃいちゃがメインのコメディで、
そこはサラッと見て良いと思う。

そしてラストは清々しい涙が流れるでしょう。

クリストフ
pokokachibiyoさんのコメント
2022年12月5日

2022/12/05今日NHKBSPで観ました
二人のいちゃいちゃが本当に良かったですね☆
フランス映画 やっぱりいいなって思いました。

pokokachibiyo
Ririさんのコメント
2019年10月6日

私も最後泣きました!

Riri