「また喰われるのか。」進撃の巨人 ATTACK ON TITAN ハチコさんの映画レビュー(感想・評価)
また喰われるのか。
大人気コミックも、アニメ版も、まったく知らない上での鑑賞。
知っていたのはタイトルと、巨人が和田アキ子似?なんていう
ニュースをかなり前に読んだことくらいだろうか^^;原作を随分
改編したという今作は厳しい意見が出るのも仕方ないだろうが、
初観の自分からすると「また人間が喰われるのか(by寄生獣)」と
いう感じでまったく気持ち悪いことこの上ない。そういう設定
なのだから致し方ないとしても、楽しそうに人間を捕食する巨人
を見ていると、所詮私たちは猛魚猛獣を前にした小魚か小動物
ってことなのよねぇと存在意義すら感じられない。何て悲しい…
しかし目の前で親兄弟を喰われた(やっぱり寄生獣っぽいじゃん)
なんていう過去を抱えていたら(ここバッサリ切ってるらしいが)
執拗な復讐意識を持つのはアリだし、そもそも戦って勝てる相手
というスケールではないので、生きるためにはどうしたらいいか
という頭脳戦しか手はなさそうだ。もっと軍隊めいた(あるけど)
構成になるのかと思ってたら、立体起動装置なんていうのを使い
ビュンビュン飛びながらやっつける様などはやっぱり漫画っぽい。
元々、巨人が襲ってくるというエピソードそのものが怪獣映画に
近いので村外な恐怖が味わえればそれでいいとは思うのだけど。
俳優陣は顔真っ黒にして皆頑張っているので、ともすると誰が誰
だか分からなくなる場面も…迫力映像はけっこう楽しめるものの、
ドラマが今ひとつで全く感情移入できない。どう見ても日本人が
エレンとかジャンとかアルミンとか名乗ってるのでかなり違和感。
じゃあ巨人もアッコでいいんじゃないか?なんて、どうして彼女
を出さなかったのかと(ギャグか?それじゃ)思ってしまった自分。
後篇に期待しておきます。
(立体起動装置はかなり重い!って本郷奏多くんボヤいてましたね)