劇場公開日 2015年8月1日

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「こだわりのとんでも映画」進撃の巨人 ATTACK ON TITAN ONIさんの映画レビュー(感想・評価)

1.0こだわりのとんでも映画

2015年8月2日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:映画館

この何度目かのこのやっちゃった感は日本映画ではよくあるけど、原作がベストセラーでなければただの「とんでも映画」だったろうな。
下敷きにしたい映画のいくつかはわかるけど、やることなすことすべてが裏目に出るオンパレードに見えました。
脚本は実写映画を想定して書かれてるのか疑問なほど素人技、読んだことがないからわからないけど、原作のエッセンスやらキャラクターを必死にまとめようとしたのかもしれないけど、そんな人間関係(といっても大したドラマはない)を演出が更に浅く描き出すことになってしまった。特にアフレコの選択と仕上がり具合、というか、ドラマとのなじみの悪さ、というかドラマ演出の稚拙さ、なんちゃって戦争映画風の寒い感じは芝居ができないのか演出ができてないのかさっぱりわからない上にあのアフレコで異次元レベルに。そして意外に効果音と音楽がチープなんだよな。アニメならなんとかなりそうなパーツが、見事にまとまらない肌寒さ。
後編は多分見ないと思います。
正直、中島哲也版を観てみたくなった。

振り返って、いちばんの見世物はやはりあの巨人なのだと思うけど、あの大日本人はギャグにしかみえなかった。造形巨人とかに混ぜて、かなり実験的手法だとは思ったけど、くるぶしや髪の毛、素早い動き、など等身大の人間にしか見えず、怖さはまったく感じず、かえって撮影風景を想像したら笑えてきた。

ONI