「人が巨人に見える後遺症になった」進撃の巨人 ATTACK ON TITAN さずさんの映画レビュー(感想・評価)
人が巨人に見える後遺症になった
一般的な評価は、たぶん微妙になるでしょうね。
『進撃の巨人』ファンは、あまり喜ぶ人はいないような気がする。酷評されるでしょう(…たぶん)
ハリウッドのCG映画と比べると、どちかというと
日本ならではの特撮映画です。
巨人のシーンは、かなりグロくて一見有り!
隣にいた、女子高生が目を伏せて怖がっていたのが印象的でした!
残念なのは、ドラマの部分
かなり、弱い!
そこが残念………。
作品を、前編、後編で完結させるため
原作とは、いろいろ設定を変えているのは
まぁ、仕方がない事ですが
かなり、はしょりすぎた感があり
テンポは悪くなかったが、雑な作りにみえて
しまいました。
エレンたちの、子供時代は描かれなかったわけですが
子供時代と、母の犠牲があった方が
観客としてはすんなり主人公に
感情移入出来た気がします。
そこが、欠けているせいもあってか
三浦春馬演じる『エレン』がなにか空回りしている
ような気がしました
たぶん、母を殺された復讐心からくる
巨人に対する『駆逐してやる!』
という、強烈な動機がないため
主人公から、伝わってこなければいけない思い、
観客をひっぱるための強烈な感情が
つたわらない状態になってしまった
せいだと思います。
おまけに、原作者の提案で、主人公を
熱血のヒーローとして描くのではなく、
巨人に怯える弱さをもった普通の人間として
描いて欲しいとあった要望から
たしかに、そんなふうにも演じられていたようですが
結果的には、なんだか後味が悪い………
中途半端な、バランスの悪いキャラクターになって
しまった気がします。
後編がどうなるかは、微妙ですが………
一応期待してます。
余談ですが
実写版『進撃の巨人』を見たあと外で
少し太った方を見るとみな巨人に見えてしまいました。