鍵泥棒のメソッドのレビュー・感想・評価
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流石は内田けんじ監督
過去の内田作品もバラバラだったものが最後にバッと繋がる、といったものだったが今回も完璧だった。
ストーリーの軸がしっかりしてるのは勿論だが、そこに肉付けする役者陣の演技力には圧巻。
堺さんと香川さんの噛み合わない会話、微妙な表情の違いなどが素晴らしかった。
最後の展開に驚きたい方、俳優の演技力を見たい方には是非オススメしたい一作。
レビューを読まずにひとまず観てみてください。
詳しく書くとこれから観る人の楽しみを半減させてしまいそうなので…控えめに。
(あまりレビュー等で前知識を入れないほうが楽しめると思います。)
内田けんじ監督の内田けんじ監督たる部分以外にも細かいワクワクが散りばめられてて良かった。
後味の良くまとまっているラストも非常に好きです。
自分を生きる、どっちにしたって
人生が入れかわった二人の男が巻き込まれる騒動の顛末は…。期待通りの面白さ、観て良かったです。
IDが入れかわろうと境遇が変わろうと、二人が'らしく'行動しているのが、可笑しくて、それにホッとしました。自分を生きるしかないんですもの、どっちにしたってね。
できればしっかり前を向いて、隣に誰かいれば、もっと幸せ。
監督の「運命じゃない人」は無国籍感が新鮮でしたが、本作は地に足がついた邦画という感じが良かったです。
堺雅人、香川照之、広末涼子、最初どうかなと思ったけどハマり役でした。
2013.7.27. 内田けんじ監督オールナイト
シネマモード1
胸キュン泥棒のメソッド
内田ワールド全開のストーリーです。「アフタースクール」や「運命じゃない人」で内田けんじ監督に心酔するワタクシメとしましては、この出演者の顔ぶれからも期待大の作品でした。その期待に違わずに楽しませて貰いました。二転三転する駆け引きの面白さ。今回もその脚本の出来栄えの素晴らしさと演技陣もおのおの個性的な役柄を見事に演じ、監督の演出に応えていました。ラストもニヤッとして終わる良いフィナーレでした。個人的には広末涼子の演技が良く、このキャスティングは正解だったなと思いました。
久々に爆笑
正直始まりの5分はう~ん、寝かせる気か?と思いました。
でもそう!この監督はこのテンポよね!って感じ。
アフタースクールの時もそうだったわ。
もう見事にもってかれました。
堺雅人×香川照之の絶妙な間合いが好きです。
テレビでもDVDでもいいんじゃない?と思ってるあなた!是非、劇場に☆
最近作りすぎの香川さん!!今回そこがGood!
最近演技派を通り越して、少々作りすぎが薄っぺらい香川さん
今回はそこがニコリとなる軽妙さ!!
逆に堺さんの作り具合が「う~~ん!!」な位。
荒川良々のベタなところや、期待通りな森口瑤子。
私があまり好きではない広末涼子が好感↑↑
腑に落ちないエピはたくさんありますが
そこを補うサラッとした感じで後味よく観終える映画です。
最初から最後まで楽しめた
夫婦で見に行きました。
最初から最後まで飽きずにとっても楽しく面白かった!
堺さんも香川さんも本当に心から演技うまいな〜。
最近見た中でー番面白かったと印象の残る映画でした。
満足度、超~高し。
ただ、見に行った劇場が閑散だったのがさみしいな。
こんなにおもしろいんだから、もっとみんな見に行けばいーのに..
香川照之かっこいい
内田監督の作品はお客さんを欺くことばかりに熱心で、内容が非常に無味乾燥になっていたようで全然好きになれなかった。特に前作『アフタースクール』はゲームみたいな内容でとてもがっかりした。
今作はトリッキーなお話の魅力は活かしながらも、人間味を大変濃厚に描いていてとても面白かった。香川照之のかっこよさ、シャツをズボンにインしながら生真面目で努力家なところなどとても魅力的だった。広末の高齢処女ぶりのかわいらしさもよかった。そして特に堺雅人は気弱でお人よしというような役が、これまで魅力的に描かれ、それがとても嫌いだった。虫酸が走るレベルで嫌いで、見ても損した気分になっていた。ところがこの映画では、そういった気弱でお人よしな、ヘラヘラしたクズとして描かれていて見事にはまっていた。そんなクズが見せる根性も非常に感動的だった。
不満としては、人間のエグ味のような本当に嫌な人間も描いて欲しかった。ヤクザも含めて誰もが愛嬌があり、少々ファンタジックだった。
シーン間の「待ち時間」が長くて飽きました
主演3人の顔ぶれ良し、予告編から感じる期待感良しで見に行ってきました。
メインキャストはしっかり期待通りの活躍。
特に香川照之さんは観ていて飽きなかったですね。
広末涼子さんもちょっとズレた女性の雰囲気を上手く出しながら、しかし微妙に変化する感情も表現しており良かったと思います。
堺雅人さんは、個人的には今回やりすぎちゃったかな?という感想。上手なんですが、本作に関しては凝りすぎた演技がいやらしい感じ。調子に乗りすぎてしまったときのジム・キャリーのようで、正直、後半に入ると濃すぎる味付けに飽きておりました。
記憶喪失と人の入れ替わり、という設定は目新しいものではありませんが、不自然な結婚願望を抱いた女性を絡ませることで独自性も感じられます。香川さんのキャラ設定も絡んで、観なければ分からない新たな興味を抱きつつ後半に入っていくことが出来ました。
笑いのネタも悪くなかったのですが・・・実は途中からタルくなりました。
思うに、一つ一つのシーンが冗長だったのではないかと。
「間が長い」とでも言うのでしょうか、シーンが切り替わってから話が動き始めるまでにちょっとずつ待たされて(例えば車が奥のほうからやって来て止まって、人が降りてから話が動くとか、二人の会話が始まるまでの空間描写とか)、この「ちょっと」がどんどん積み重なって「まだ終わらないのかな?」という気持ちになってしまいました。
もっとリズム感良く編集できれば、内容的には100分前後でもまとめられたのではないかな。残念です。
健康で努力家
監督は三人のキャラが好きでいろんなバリエーションでシナリオを書き、最終形が今作らしい。貧乏役者・桜井は芝居では食えない。女にもモテない。住んでいるのはゴミ屋敷。ルーズでズボラで怠惰で向上心がなく、研究心ももちろんなく、ようするにダメ男。死のうとしてもあんな細っこい紐では死ぬこともできない。伝説の殺し屋(といっても人は殺してないらしい)は几帳面で清潔好きで向上心があり、もちろん研究心もある。記憶喪失になっても記憶を取り戻すべくメモを書き続ける。雑誌編集長の香苗は結婚することに決めた。今まで計画通りいかなかったことがないから、結婚までのスケジュールを作成した。結婚までのプロセスは甘いはずなのに、スケジュール完遂はそんなに甘くない。そんな時、病院の出口で出会った男。運命の人と思い込むことにした。ところで、30才過ぎるとキューンマシーンが壊れるらしい。自分男ですがガキの頃は確かにキューンマシーンがあった。今は、映画でキューンとしたい。
今回の逆転劇はキャスティングかも
前作「アフタースクール」(08)でも、最後の最後ですべてをひっくり返して笑わせてくれた内田けんじ監督が今度はどんな仕掛けを見せてくれるのか、楽しみな1本だ。
堺雅人が演じるのは主役の売れない俳優だ。ボロアパートに住み部屋は散らかし放題、すべてがいい加減で中途半端な人間だ。おまけに小心者で、虫も殺せないような男が伝説の殺し屋に間違われてしまう。そんな桜井に堺雅人が持ち前のキャラクターを活かしてぴったりハマる。
対する本物の殺し屋・コンドウが几帳面な性格で、熱心にメモを取り役者として一本立ちしようと努力し始めてしまう。そのひたむきさが笑いになる。凄みのある殺し屋と、マジメに努力する俳優、その二重の顔を香川照之が演じ分けるのは観ていて楽しい。
コンドウの隠れ家を使って優雅に暮らし始める桜井とヤクザ(荒川良々)の絡みで笑わせながら、話は徐々に核心に向かっているはずなのだが、婚活中の香苗(広末涼子)を隠れ蓑に観客の注意を逸らすあたりはさすがだ。
それでも勘のいい観客は早々に真実に気がつくかもしれない。
今度こそ騙されまいと、内田けんじ監督の仕込みを見破るのも楽しみのひとつだ。これまでの作品に比べたらハードルは低い。
だが観終わって気がつく。
堺雅人を主役に見せかけておいて、実の主役は香川照之でしたというのが最大の逆転劇だということに・・・。
ラストの森口瑤子がいい。
p.s. 桜井が住むボロアパートの名前(○☓△荘)が知りたくてネットを検索していたら、ボロアパートの隣の住人で猫を飼ってる女の子を演じたのはダレ?という書き込みばかり検索に引っかかって肝心のアパートの名前は分からずじまい。女の子を演じた役者はエンドロールに出ていました。
となりの住人・・・荒川結奈
広末涼子の無表情演技が気に入りました!
ところどころにキラリと光るセリフが出てくる映画でした。
広末涼子は表情抑えながらの演技でもしっかり感情伝わってくるし、堺雅人の情けない男っぷりも上手、それにまたまた出てました、香川さん。
ほんっとに日本映画のどこにでも出てる…。おまけに演技もさすが!です。
記憶喪失前後での表情の見せ方もさすがです!
人殺しが絡んでくるから重いかと思いきや、いろんな面で軽く楽しめる映画でした。
健康で努力家であれば
本作の冒頭で広末涼子演じる水嶋香苗がアルバイト募集の条件に揚げたのは「健康で努力家であれば」と言うことだった。
それを観て私は、なんとアバウトな!?それならこの私でも採用されるのではないかと考えた。しかししかし、この映画を観ていくにつれて、その考えがとても甘いことに気づく。
香川照之演じる、伝説の殺し屋コンドウは記憶をなくし、堺雅人演じる桜井武史と人生が入れ替わってしまうのだが、そこからひとつひとつ手掛かりを集めては自分が何者だったのかを探し、自分がどうやら売れない役者だったと分かると、そこから演技の勉強をする。メモを取り、整理し、計算し、研究する。メモさえとらない自分などとても努力家とは程遠かったのだ。
なるほどそういう才能があれば、どんな状況からでも自分を伸ばして人生を切り開いていけるんだなと、感心してしまった。
本作はとても良くできたコメディである。笑って、ドキドキして、ホロリと泣いて、そして胸がキュンとなって、楽しい気持ちにさせてくれる。「鍵泥棒のメソッド」はそんな素晴らしい映画でした。
緩みのない脚本、計算され尽くした場面構築。職人の精密細工のごとき見事さ!
本作は、一本の鍵が織りなす、ふたりの男の人生の入れ替わりをコミカルに描いた作品。「メソッド」という割には、余りに単純。銭湯のロッカーに合った鍵を持ち逃げするという出来心が、主人公をとんでもない事態に追い込んでいくのです。
入れ替わったことで、ふたりの対称的な生き方、考え方にどのような化学的な変化が起こっていくのかが見どころです。
それと、主人公に入れ替われた男に結婚願望の強い女性が言い寄ってきます。途中で男の記憶は戻り、ダーティな一面を女に垣間見られてしまうことになるのです。勘違いと記憶喪失から始まったふたりの恋の行方はどうなっていくのかというところも興味深かったです。
入れ替わりのドタバタを早いカット割りで一気にラストまで見せ付ける痛快娯楽作品。何分かに一回は爆笑・失笑必死の作品ですので、とにかく理屈抜きで楽しめる映画をお探しの方にお勧めしたいです。
映画は、35歳にして無職で、俳優を目指すも挫折し自殺しようと思っている男・桜井(堺雅人)が主人公。自殺の前に行った銭湯で、やけに羽振りのいい男・コンドウ(香川照之)が目の前で転倒し記憶喪失に。
桜井は、ほんの出来心からロッカーの鍵をすり替えスーツや高級車を盗み出しコンドウになり代わります。ところがコンドウは非合法な裏稼業を営む男だったため、ヤクザがらみのトラブルに巻き込まれていくことになるのです。
一方、記憶を失い自分を桜井だと思っているコンドウは、自分を売れない役者と思い込み、情けない自分の境遇にぼうぜんとします。
こんな入れ替わりなんて、すぐ周りが気がついて、桜井の嘘が露見するにきまっていると思っていたら、きめ細かい伏線や設定が用意されていて、スルスルとふたりが入れ替わっていることに誰も気がつかない状況が描かれていくのです。さすが内田監督、うまい切り抜け方です!
コンドウは 病院で出会った女性・香苗(広末涼子)に助けられ、生活を立て直していきます。だが、香苗はある理由からどうしても結婚したい女だったのです。やがてコンドウの記憶が戻ったとき、桜井が招いたトラブルを解決しなくてはならなくなり、コンドウも香苗も巻き込まれることに。
ややこしいのは、、コンドウが偽装殺人のプロだったこと。緻密な準備でターゲットを暗殺したことに見せかけ、逃亡を幇助させていたのです。依頼者のヤクザからもターゲットからも報酬を得ていたのでした。そんな緻密な計算が必要な仕掛けを、何事にも杜撰な桜井が受けてしまったから、すぐバレて命を狙われることになったわけです。
このときのコンドウの切り返し方がお見事!桜井が自分と入れ替わってくれたことを利用して、自分はコンドウの手下なんだということを、追っ手に信じ込ませてしまうのですね。追っ手を騙す偽装殺人の手口。そして、追っ手を片付ける鮮やかなやり方などコンドウが放つ仕掛けの巧みさに圧倒されました。
内田作品では欠かせないポーカーフェイスの堺雅人に、新たに加わったいかにも一癖ありそうな香川照之。ふたりの共演こそが、本作の仕掛けそのものだと思えました。堺は自殺しようとしても死にきれない情けなさ抜群の桜井が豹変する可笑しさをたっぷり演じきってくれました。
また、悪に見えて意外と普通の善良なであった人間であったコンドウのはったりを香川が上手く表現していました。
さらに本作で新境地を開いたといえる広末涼子のコメディアンヌぶりも、なかなか可笑しかったです。香苗は周りの空気よりも自分がこうだと決断したことしか考えないタイプの女性。相手も決まっていないのに勝手に結婚式の日程を決めて、先走っていく思い込みの強い気性を広末がよく引き出していました。
緩みのない脚本、計算され尽くした場面構築。職人の精密細工のごとき見事さ。ラストまで徹底したサービス精神に溢れた内田作品に、人生の機微や哀感といった余韻まで求めるのはちょっと酷ですね。
すっきり!
冒頭からひとつ引っかかった「音」が、
中盤くらいの科白でしっかり回収された時点で、
もう安心して映画の世界にのめりこむことが出来ました。
予告どおり2回観に行きましたが、
早くも3回目を狙っています(笑)
「伝説の殺し屋」が実は・・・なコンドウと、
「売れない役者」なんだけど・・・な桜井以外にも、
「コートの柄が何故ソレなんだ??」な工藤や、
「やはりコレは貴女じゃないとね」な綾子など、
他の配役もぴったりですっきり!
何度でも見たい映画です。
配役が的確
アフタースクールが面白かったし、堺正人が好きなので、観に行ってみた。
ストーリーはそこそこ凝っていたし、広末涼子も香川照之もぴったりの役で、
うまく演じていたのでそこそこ面白かった。
ただ、香川が主演じゃないかな?とは思ったけれど
広末涼子さんが可愛すぎる
内田監督の前作「アフタースクール」がすごく好きで
今回の新作を楽しみにしていました。
「運命じゃない人」「ウイークエンド・ブルース」も観ていますが
今回は一番笑えました。
爆笑とかじゃなくて後からジワジワくる笑いなんですけどね
セリフにヒネリがあって面白いんですわー
作品のテンポも良くって、最初から引き込まれます。
確かに前作ほどの「やられた!」感はないんですけれども
一人一人のキャラの魅力度でいったら、こっち。
なんと言っても広末涼子さん演じるヒロインがホントに可愛いのです
コンドウは願望?
内田監督作品を観るのは『アフタースクール』についで2回め。
前作同様、サイコーに面白かった。
今回は香川照之演じるコンドウがやたらと完璧だったが、これは内田監督の願望?
緻密なシナリオを描きつつ臨機応変に勝ち逃げし大金を稼げる健康なバツイチ中年が、
清楚で知的なお嬢さんと恋に落ちる。
人生、捨てたもんじゃないね。
計算された脚本が光ってる!
それほど期待しないで行ったが、面白い面白い!
脚本良し、演出良し、キャスト良し!
劇場は1/4くらいしか入っていなかったけど、結構湧いていました。
コミックや小説を原作にした作品が最近多いですが、これは原作無さそうで、ということは監督でもある内田さんのオリジナル。
映画的にうま〜く計算された脚本が、素晴らしいです。
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