鍵泥棒のメソッドのレビュー・感想・評価
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脚本こそが映画の生命なのだと再確認した気分です。
いや、驚きました。
脚本が素晴らしく、俳優陣も心から楽しみながら演じている映画に、ほんと久しぶりに出会った気持ちがしています。
プロットを聞いた時点では、
「頭を打って記憶を失った男と、彼になりすまそうとした売れない役者……」
という話でして、
「あ、またよくある人格入れ替わり系か」
と思って興味をそそられなかったのですが。
いやいやなんの。
脚本は、真に驚くべき展開を見せ、この一見ありえない話に十分以上のリアリティーを与え、かつて観たこともなかった世界へと、観客をグイグイ連れて行ってくれます。
演者の人数がごく少数でギャラも抑え気味、スタジオにもお金は掛かっていないと思いますが、その分、脚本で勝負というわけでしょう。
これだけ素晴らしい脚本を与えられた香川照之の怪演の凄味も冴えに冴え、堺雅人の演技も抜群で、そしてこんなに美しい広末涼子を再認識できたのも驚きでした。
締まりのない展開、中だるみしてるよ
まさかのラブコメ
やってきました、「日韓見比べ映画」。
久しぶりだなぁ、「白夜行」以来かな。
「LUCK-KEY」の予告観て、銭湯で石鹸で転ぶ映像、
あれ?どっかで観たなー?
あ、これ!「鍵泥棒」だ!
という訳で鑑賞。
正直期待してなかった。
ところがこれがどうして、中々面白かった!
クセの強い香川照之も好きだけど、この人やっぱり上手いわ。同じ作品の中でこれだけ緩急つける演技できるのは圧巻。
ただ後半はあまりにも多弁で、すこしイメージが違った。社長の件は説明しすぎ。
全体のプロットも良かった。
真面目、几帳面な香川と、
ガサツ、中途半端な堺の生き様が、
入れ替わってもそのまま現れる。
香川の行く末は明るいだろうが、
堺のその後はどうだろう。
そして韓国版はどうだろう。
クラシック音楽と好きなもの
Amazonプライムビデオのおすすめにふと出てきたので鑑賞。
前情報としては堺雅人と香川照之と広末涼子が出演するってことだけ。
おもろい!!
どうやら2013年の最優秀脚本賞を受賞したみたいですね。
受賞しただけのことありますわ。
見られてない方はあんまりレビューを見ない方がいいかも。
ちょっとネタバレ注意です。
何事も計画を立てないと気が済まない雑誌編集長の水島香苗
また、業界では凄腕として名高い「コンドウ」こと山崎信一郎
そして、無計画で人生どん底で自殺すらも失敗した三文役者こと桜井武史
まず、三人の特徴を描いているのが素晴らしい。
そのため、変わったときにどうやって生きるんだろうとわくわくする。
そして香川照之の演技に惚れる。
中々こんな弱々しい香川照之は見ないから新鮮だし、
逆に殺し屋の彼は彼でなんだか落ち着く。あ、いつものだ
そんなに難しい話ではないが、伏線回収がいい。
どんな生き方をしようがたどり着く先は「愛」だと。
体に染みついたことは離れないと。
変わったときはお互い新鮮だし、
中身が違うだけでこんなにも変わるんだなと思わされる。
人生はどうとでもできるってね。
まぁ、なんというか。
所々あっけないなと思う場面がある。
分かったとき、別れ際の時、もうちょっと丁寧に書いたがいいんじゃね?って。
そこがもったいないかな~。
とにかく、分かりやすくて誰にでも勧められる良作でした。
みなさんも時間がありましたら是非。
堺雅人と香川照之の役者魂が光る!
スタートからワクワク
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