鍵泥棒のメソッドのレビュー・感想・評価
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コメディという入りから見たので、最初のシーンにびっくりしてしまいま...
どちらかというと中盤までの入れ替わり人生が面白かった。
自殺も考えていた桜井(堺)は銭湯で財布の厚みだけを見て瞬時に入れ替わろうと考えてしまった。目先の金!切実な問題だ。金を使ってしまえば後から謝ればなんとかなるという気持ちがよくわかる(笑)。そのコンドウは冒頭で人殺しのシーンを見せつけるのだが、実はそれが演技であり、殺し屋じゃなく“便利屋”だったことが後からわかる。
記憶喪失になった男(香川)は自分が売れない役者であることを真に受け止め、演技の勉強やらバイト探しやらで生真面目さが窺える。そこに現れた水島香苗(広末)。真面目でやる気のある男ならば誰でも良かったということが災いして、彼との結婚を考え始める。コンドウもその気になりつつあった。
殺しの依頼者、工藤(荒川良々)から殺した男だけでは済まず、恋人の女も殺して欲しいと連絡が入り、焦る桜井。その子連れの女をなんとか別荘に匿おうと努力するも、その時点で記憶が回復したコンドウ。殺しの演技で逃がし屋をやっていたことなどの事情を全て彼に教えたのだった。
内田けんじの映画がまだまだ面白いと思えた作品。しばらく作ってないみたいけど、ネタ切れなのでしょうか・・・?
役者
面白い!
さすが最優秀脚本賞!
立場替われば、替われるものだね。
配役がまずナイス。
気弱な無職男・桜井の堺雅人さん。殺し屋で羽振りがいい男・コンドウの香川さん。
ぴったりなのに、銭湯ですっ転んだ事件(このシーンが愉快)から逆転してしまってさあ大変!な始まりから進む話が、面白い。
記憶喪失になってしまったコンドウが、桜井として(ややこしい)生きていく場面。少しでも記憶を取り戻そうと、ノートにメモしていったり、役者のエキストラをしたり。一生懸命なところが、香川さん上手いねー。いつもの顔芸?はありません。
桜井もコンドウを「殺し屋」と知らずになり変わったので。成り行き上、また事件に巻き込まれて行くってハラハラドキドキ。
入れ替わったらそれなりに、その人生を生きていけるもんなのかしら。そう思っていたら、終盤「やっぱりな、そうきたか」となんとなく想像できたけど。テンポよく進んでいくのでもうくぎ付けです。
何事も計画的にメモしていく女性編集長役の広末さんも、ちょっとしたアクセントでしたね。この「くそ真面目」な性格、私にちょっと似てるかも~と思って観てました。
監督のオリジナル脚本ときいて、やっぱそうじゃなきゃね!と納得した良作でした。
随分前にDVDレンタル落ちを200円でゲット。 これは邦画コメディ...
すごくおもしろかった❗
説明口調を排した演出が映えるスリリングなコメディ
落ちぶれた俳優志望の桜井は銭湯で出会った銭湯に似つかわしくない風貌の男近藤が転倒して頭部を強打するのを目撃、咄嗟の出来心で自分と近藤のロッカーの鍵をすり替えて立ち去る。病院で目覚めた近藤は記憶を失くしていることに気づくが、すり替えられた荷物から自分が桜井であると信じ込んでしまう。雑誌の編集長水嶋は病床の父を安心させるために超短期の婚活を決意、あらゆるツテを駆使して理想の男性を探している最中にひょんなことから近藤と出会い、失った記憶を取り戻そうとひたむきに生きようとする近藤に次第に惹かれていく。そんな3人が織りなす全編スリリングで先が読めないコメディ。
香川照之、堺雅人、広末涼子の抑制の効いたセリフと表情や仕草、会話の間合い、さりげない小物、風景などで観客に想像させるタイプの見事な作品で、映像のあちらこちらにさりげなく伏線が張り巡らされてそれがサクサクと回収されていくのが実に痛快。ドラマとはこうあるべしというお手本のような作品でした。
俳優2人の快演が光る。
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