「シーン間の「待ち時間」が長くて飽きました」鍵泥棒のメソッド gsacraさんの映画レビュー(感想・評価)
シーン間の「待ち時間」が長くて飽きました
主演3人の顔ぶれ良し、予告編から感じる期待感良しで見に行ってきました。
メインキャストはしっかり期待通りの活躍。
特に香川照之さんは観ていて飽きなかったですね。
広末涼子さんもちょっとズレた女性の雰囲気を上手く出しながら、しかし微妙に変化する感情も表現しており良かったと思います。
堺雅人さんは、個人的には今回やりすぎちゃったかな?という感想。上手なんですが、本作に関しては凝りすぎた演技がいやらしい感じ。調子に乗りすぎてしまったときのジム・キャリーのようで、正直、後半に入ると濃すぎる味付けに飽きておりました。
記憶喪失と人の入れ替わり、という設定は目新しいものではありませんが、不自然な結婚願望を抱いた女性を絡ませることで独自性も感じられます。香川さんのキャラ設定も絡んで、観なければ分からない新たな興味を抱きつつ後半に入っていくことが出来ました。
笑いのネタも悪くなかったのですが・・・実は途中からタルくなりました。
思うに、一つ一つのシーンが冗長だったのではないかと。
「間が長い」とでも言うのでしょうか、シーンが切り替わってから話が動き始めるまでにちょっとずつ待たされて(例えば車が奥のほうからやって来て止まって、人が降りてから話が動くとか、二人の会話が始まるまでの空間描写とか)、この「ちょっと」がどんどん積み重なって「まだ終わらないのかな?」という気持ちになってしまいました。
もっとリズム感良く編集できれば、内容的には100分前後でもまとめられたのではないかな。残念です。
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