鍵泥棒のメソッドのレビュー・感想・評価
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コンドウの「ノートを書く姿に」感動
香川照之はほんと演技が上手い。
話の中で、チンピラ役を指示されカメラに向け銃口を向けるシーンがあるのだが、いまにも引き金をひきそうな迫力ある表情にドキドキしてしまった。その他にも「記憶喪失で謙虚な役者」「記憶が戻って頼れる殺し屋」をうまく演じ分けていた。表情でここまで感情を表現できるとは、ほんとすごい役者さんだ。
話の中身としては、コンドウが少しでも記憶の手掛かりを掴もうと愚直にノートに書き留めていく姿勢、何事にも前向きに取り組む姿勢に感銘を受けた。こういう人が成功を掴むのだろうな。
殺し屋はでてきますが、家族で安心して観られる娯楽作品です!
これは傑作!!
これは良く出来ていた。三谷幸喜と伊丹十三をミックスしたようなテイストの映画である。シナリオは綿密に計算され俳優たちの演技は洗練された演出によってよく抑制されている。この監督、ミステリーファンであるであろうことは後半エンディング近い種明かしに、あのサスペンスの傑作🎦シャレードのアイデアへのオマージュが見受けられて、そのことを念頭に見ていくと、内田監督の前作🎦アフタースクールにも🎦第三の男や🎦裏窓などの影響も見て取れるように、かなりコアな古典ハリウッド映画マニアという側面もまたが伺える。かように映画マニアの側面が多くのコアのファンを引き付ける要因になっているのであろうと言う事が良く見て取れる。この作品は堺と香川の秀逸なる演技で支えられているが、それ以上に前作のような説明過多な部分が無く、時系列の一瞬一瞬が楽しめるように作ってあって好感が持てた。久しぶりに作家性の強い作家に出会えて次回作がとても楽しみな監督である。
3打席連続ホームラン、3打席目‼️
「運命じゃない人」「アフタースクール」「鍵泥棒のメソッド」と3打席連続ホームラン中の内田けんじ監督‼️早く次回作が観たいんですけど、そりゃぁ前三作と同等のクオリティの脚本がなかなか書けないんでしょう⁉️多分、妥協しない性格なんじゃないかな⁉️気長に待ちましょう‼️今作「鍵泥棒のメソッド」も、そんな内田監督の才気爆発な傑作‼️銭湯で石鹸でスベッて転んで頭を強打し、記憶を失った伝説の殺し屋・コンドウ。居合わせた売れない極貧役者・桜井は、出来心からロッカーの鍵をすり替え、コンドウになりすます。しかし、コンドウの正体を知って大慌てな桜井。一方、コンドウは自分を桜井だと思い込み、一生懸命役者道に打ち込む。そんなコンドウに好感を持った婚活中の女性編集者・香苗は、なんとコンドウに逆プロポーズしてしまう・・・‼️ホントに内田監督ならではの先の読めない展開と意外なラストですよね‼️前二作での時制の組み替え、ドンデン返しに次ぐドンデン返しで観る者を気持ちよく翻弄してくれた内田監督‼️今作の作品構成はかなりストレート‼️伝説の殺し屋のはずのコンドウは自称・便利屋。ヤクザから殺しの依頼を受け、標的を逃し、その家族、友人までも助けようとする。コンドウになりすました桜井もそんな事件に巻き込まれ一念発起‼️「俺がヤルしかないだろう!!」‼️桜井になったコンドウにプロポーズした香苗も巻き込まれてのヤクザ相手の一大大作戦‼️ホントに爽快‼️今作でも役者さんのハマり具合がホントに素晴らしい‼️売れない役者で、ボロアパートの家賃滞納してて、後先考えず無謀な行動に出る桜井役の堺雅人さんが素晴らしい‼️そして殺し屋としての凄み、"桜井バージョン" でのチャーミングさという一役で二つおいしいコンドウの香川照之さんがさらに素晴らしい‼️そして笑顔を封印した広末涼子さんのコメディエンヌぶりも加えて素晴らしい‼️そんな素晴らしい役者陣に恵まれた内田監督の演出も快調そのもので、冒頭の香苗の結婚宣言のシーンから心を鷲掴みにされる‼️銭湯でのコンドウの見事な転倒っぷり‼️失われた記憶と意外な大金の在りか‼️香苗は結婚できるのか⁉️香苗の前に車の盗難予防アラームを鳴らしながら現れたコンドウに香苗のハートがキューンと鳴るラスト‼️同じく愛猫をあやしてくれる桜井に胸がキューンと鳴る同じボロアパートの住人の女性‼️なんというトキメくラスト、気持ちの良いエンディング、素敵な余韻なんでしょう‼️ストーリーも良く練られていて、これぞ映画の醍醐味‼️さすがは内田監督ですね‼️早く内田監督の次回作が観たい‼️とにかく内田監督、新作待ってますよ〜‼️
面白い
騙しのテクニックが、実にお見事‼️
この映画、今で言えば「アングリー・スクワッド」
ですね。
観客は何度も騙される。
★殺し屋のお仕事‼️の実情。
内田けんじ作品らしい仕掛けは、時系列が行き来すること。
香川照之がドアを開ければ、堺雅人のシーンに早変わり。
過去も現在も、ことごとく入れ替わる。
そこは置いておくとしても、今映画では主役3人の性格描写が
鮮やかに浮かび上がる。
《香川照之》
真面目な家業では、金は儲からないし、女には逃げられる。
で、裏家業に仕事変え。
並外れた頭脳に、統計学的な几帳面さで、殺し屋家業に頭角を現す。
《広末涼子》
最近はメンタルに問題がある事が、明らかになってしまったが、
この映画ではかなりヘンテコな結婚観を持つ専門誌の編集長。
結婚に猪突猛進するけど、香川照之の殺し屋に惹かれてしまう役。
ヘルテコでもメガネでも、やたらと魅力的。
この人は世間が放っておいてくれない《マドンナの星》に
生まれていますね。
《堺雅人》
35歳になる演劇青年。アルバイター。
金欠ゆえに恋人に振られて自殺を試みるが、失敗。
汗を流しに行った銭湯で、香川照之のコインロッカーの鍵を
ネコババする。
滑って転んで記憶を失った香川照之になり澄ます。
ここからはインチキ探偵みたいになり、香川のマンション、車、
クッキー缶の現金を勝手に使う。
面白かったのは、
クライアントのターゲットである会社社長の愛人(森口瑤子)の強かさ。
お金は隠していない、
貰っていない、
ところが、その実際は!!
目利きの広末涼子に見破られるのですが、
(2億円相当のコレクションが室内に普通に置かれていた)
お淑やかな外見におもわず同情心をそそられる女の実態は
銭ゲバ。
とかとか人間観察が面白い。
それでも、異性に胸キュンのホーンが高らかに鳴るラスト。
監督は、
人間が嫌いじゃないんですねー。
私のベストワンです。
なんで風呂やなんかに行くの?
“フィガロの結婚” を
昨日(11/23)かつしかシンフォニ〇ヒルズで
東京〇〇響楽団
出〇大地マエストロ 指揮
で聞いた♥️
それは兎も角『藪の中で』じゃないのだから、男二人と女一人である必要はあるのだろうか?当然そう言った話として見る。でも、たぶん違う。つまり、三人の人称が展開するなら、オムニバスの様にすべきだと思う。
あれ!これってあの番組のパロディになるのかなぁ?同じキャストじゃない。
キャストに合わせ、フランス映画には無い生ぬるい良心のオブラートにくるんだ脚本進行。
たぶんがたぶんになった。けど、一つだけ違っていたので。良しとしよう。しかし、キャストは“勘違い”して、この世界から消えてなくなる。脚本どおり人生は行かないよ。まぁ、日本の芸能界なんてそんなもん。
ベートーヴェン交響曲第9番はどうかなぁ?
真面目すぎる山崎と水嶋の恋愛が初々しくてホッコリ
「お金が無いから〇〇できない」これが俺の口癖だ。この映画を観て環境のせいにして生きるのはやめようと思った。山崎は前向きに努力家、桜井は後ろ向きで努力しない、2人の対比が分かりやすい。同じ環境下でも気持ち次第ではちょっとはマシになりそうな気がする。もし俺の記憶が飛んだら俺は努力して今の人生よりマシになるのかな。
真面目すぎる山崎と水嶋の恋愛が初々しくてホッコリ。この2人だけでも一本の恋愛映画になりそう。途中、桜井いらねぇんじゃないかと思っちゃった。山崎くらいの真面目さなら便利屋で出会ってたとしても、水嶋は惹かれてだろうなぁ。
山崎が記憶戻すきっかけが突然だったり、水嶋のアプローチが急だったり(いきなりあんな怪しそうな男の家に入るか?)、細かい点が気になる。それでもテンポの良さと山崎、水嶋、桜井のキャラが面白かったので難なく鑑賞。
最後ノートの好きなモノリストに水嶋の名前があったのにキュンとした。奇妙な車の音を胸キュンに見立てて使ってくるとは洒落れてる。30歳になると胸キュンは発動しなくなるらしいが、俺にはその心配はなさそうだ。現在28歳、もう10年くらい胸キュンの音は聴こえない。これから先も鳴ることはないだろう。
これはおもしろい
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銭湯で香川が転んで気を失った隙に、コソ泥の堺が密かに鍵を交換。
香川が記憶を失ったため、2人は入れ替わって生きる事になる。
香川は実は殺人の依頼を受けては殺したフリをして逃がす仕事をしていた。
堺は香川と入れ替わったので、殺人の依頼を受ける事になってしまう。
香川を人殺しと信じながらも、殺したフリでターゲットを逃がした。
香川は広末と純愛をしていたが、やがて全ての記憶を取り戻す。
そしてピンチに陥っていた堺を救うが、逆に敵につかまってしまう。
堺と広末は彼を助けに行き、見事に敵をハメて3人とも助かる。
香川はこれを機に足を洗って、新たな自分として改めて広末と付き合う。
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コメディ的な部分もあるが、全体によくまとまっていた。
広末が相手もいないのに結婚を決めるシーンから始まるが、つかみが良い。
広末ってあんまり好きじゃなかったけど、この映画の役は抜群。
あと売れない俳優の堺と、偽殺人を行うための演技力が身についている香川。
この二人が演技について意見を戦わせるシーンが圧巻だった。
半沢直樹で共演していたが、二人とも演技力は抜群だもんなあ。
まずはオリジナルから
最近観た韓国映画でユ・ヘジン主演作品の
LUCK-KEY ラッキーが気になっていたとこ
オリジナルがまさかの邦画と教えてもらい鑑賞📺
(ポスタービジュアルからコメディと思ってなかった)
中盤まではちょっと退屈さを感じたのだけれど
コンドウ(香川照之)の記憶が戻ったあたりから
急にテンポよく笑わせてくれつつ
ハラハラさせつつ、ほんわかさせつつ面白かったです🤣
いや、しかしこれ韓国版の方がうまい演出しそう🤣
得意分野じゃんね🇰🇷
堺雅人が主役と言うよりは
香川照之とのW主演と言った感じで
香川照之の演技力を見せつけられた感じ👍
記憶をなくしてる時のコンドウが
永野(ラッセンが好き〜の人ね)に見えたりもしたけど🤣
香苗(広末涼子)の不思議ちゃんも
広末涼子にぴったり🤣←褒めてるよw
10年も前の作品なのに中心人物3人とも全く
変わってない気がします。化け物ですか😬
さて、LUCK KEYも鑑賞してみます🎥
便利屋
人生の本質を見出す映画です。奮起したいときにおすすめです。
一見、売れない役者と殺し屋が入れ替わるという単純な映画のように思えて、実は、とても深いです。
売れない役者(堺雅人)も、殺し屋(香川照之)も、実は人生において課題をもっていて、それらを解決していく様が興味深いです。
お互いに入れ替わることで別の人生を歩むわけですが、その中で、様々なチャレンジや経験をする中で、自分の生きる道というものを見出していくストーリーです。
「お金があれば・・・」
「結婚さえすれば・・・」
表面的な結果を手に入れることではなく、人生の本質にフォーカスした真面目で、かつ、コメディ要素もたっぷりな映画です。
映画というより芝居のよう
クズで売れない役者の桜井武史と、完璧な殺し屋コンドウの人生がひょんなことから入れ替わってしまいます。
ストーリーは至って単純明快でわかりやすく、伏線回収も綺麗です。
映画というよりは芝居を観ているような感覚ですね。
堺さんと香川さんの掛け合いも絶妙で半沢直樹とはまた一味違った印象を楽しめるでしょう。
そんな簡単に人間は入れ替えられねーよ。とか入れ替わったあと隣人に挨拶行って何で大家に聞きにいかねーの。とかツッコミどころは多数ありますがコメディということでご愛嬌。
もう少しストーリーに捻りや展開があった方が僕は好きですが、のんびり見る分にはまぁ普通に楽しめるかと思います。
※蛇足ですが桜井武史という名前はMr.Childrenの桜井和寿さんと小林武史さんから取ったのでは?と思ってしまう・・・。
みんないい人
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