「ラストのショータイムがなんだか不思議」オズ はじまりの戦い ソロモンさんの映画レビュー(感想・評価)
ラストのショータイムがなんだか不思議
ディズニーらいし映画でとても不思議な空間を味わえた映画でした。
昔やった映画の前日課ということでそちらは未鑑賞でしたが、まったく問題ありませんでした。しかしそちらを見たほうが違った楽しみを味わえたかもと思える映画でありましたが。
今作は何と言っても個性的なキャラクターがいい。この辺監督サムライミさんらしいといった感じでしょうか、なんだが「スパイダーマン」を思い出します、編集の仕方とか特に。
空飛ぶ猿フィンリーに陶器の少女(なんで名前ないんだろう?)など見るだけで愛着の湧くキャラクターはとてもよかったです。三人の美しすぎる魔女もなかなかです。女優さんもただきれいなだけでなく、それのキャラに合った女優さんをチョイスしています。キャスティングした方はいいチョイスしたなと思えます。
そしてジェームズフランコ演じる主人公オズもとてもよかった。妙にコミカルで腑抜けな感じがこれまた面白いです。「スパイダーマン」で演じたときと比べものにならないくらいの演技力です。
後ラストのショータイムもとてもよかった。オズが繰り出すマジックに動揺する人たちを見てると「昔やった映画『オズ』を見た観客もみんなこんな感じで反応してたのかな?」と思ってしまいました。なんだか昔の映画館の雰囲気が味わえた感じがしました。この辺スタッフの確信犯なのか自分が無頓着なだけなのか。
ストーリーもなかなかの出来で、「偉大な男」を夢見るオズの成長物話は良かったです。多少都合がいいというのか100%オズを肯定できるものではなかったのが残念でしたが、それらを踏まえて成長できたと考えたらオズを責めるのは場違いかなと思ったり。
魅力的な世界観にキャラと、ファンタジー映画としては文句なしの一作だったともいます。親子連れには最強の一作だと思います。