劇場公開日 2013年3月8日

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「軽いノリのオズだが大人向けのキャラクターに設定されている」オズ はじまりの戦い マスター@だんだんさんの映画レビュー(感想・評価)

4.0軽いノリのオズだが大人向けのキャラクターに設定されている

2013年3月24日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

女ったらしのマジシャンが魔法の国に迷い込み、財宝と名声に目が眩んでいい加減な安請け合いをする話だが、そこが「ロマンシング・ストーン」のようで大人向けのファンタジーらしい。ミラ・クニス、ミシェル・ウィリアムズ、レイチェル・ワイズという幅広い年代をターゲットにした女優陣をみても子供向きではない。ところがファミリー層まで狙った営業が目立つ。ここは大人が楽しめる作品であることを強調した方が得策だったと思う。子供向けの映画だと思って敬遠した大人が多かったとすれば残念だ。
美しい色彩と造形を観るだけでも価値ある映像に3Dがよくマッチしており、観るならぜったい3Dがお薦めだ。

ジェームズ・フランコによる軽いノリのオズがいい。レイチェル・ワイズは言わずもがなの存在感を示し、さすがにミラ・クニスの大きな瞳も少し霞む。もったいないのがミシェル・ウィリアムズ。役どころはいいのだが、時間の関係かここぞという見せ場に欠ける。けっきょく何をしたというわけでもなく終わってしまう。

監督のサム・ライミは女優の魅力を引き出すのはあまり上手くないようだが、羽のある猿フィンリー、陶器の少女や小人の執事ナックたちの作りこみは巧く、エジソンの映画技術を応用したクライマックスまで思いのほか楽しめた。
ダニー・エルフマンによるメロディアスな音楽もいい。

マスター@だんだん