「ヘレン・ミレンの殺りたい放題がカッコイイ!」REDリターンズ よねさんの映画レビュー(感想・評価)
ヘレン・ミレンの殺りたい放題がカッコイイ!
お話は冷戦時代の爆弾がどうのこうの、という他愛のないもの。前作がくだらなかったのは慣性の法則を無視した子供騙しなアクションシーンのせいですが、戦犯だった監督ロベルト・シュベンケから名作SFコメディ『ギャラクシー☆クエスト』を手掛けたディーン・パリソットにバトンタッチ。さりげなく配した伏線を丁寧に拾う地に足の着いた演出、ケレン味溢れるアクション、テンポのいいギャグ、どれも安心して観られる職人芸。これは正解です。
可愛くもなければ若くもないメアリー・ルイーズ・パーカーが前作に引き続きヒロインというのが一体誰の趣味かは解りませんが、いつも通りやる気がないブルース・ウィリス以外はさすがベテラン揃いだけあって見応えあり。今回初参戦のアンソニー・ホプキンスは持ち芸のレクター博士セルフパロディで終始肩の力が抜けたお気楽ムード。ヘレン・ミレンは電話しながら酸で死体を処理したり、2丁拳銃でロータスエリーゼの助手席からバンバン雑魚キャラを射殺したりと殺りたい放題なのにセクシーでチャーミング。ということでヘレンさんの殺しっぷりだけでどんぶり何杯もいける痛快作です。
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