「全てを悟っている兄ソンホ」かぞくのくに ちゃ坊主さんの映画レビュー(感想・評価)
全てを悟っている兄ソンホ
父親が朝鮮総連の幹部ゆえに「帰国事業」によって「人質」となった兄ソンホ。あの国での生活を始めてからそう時間の経たないうちに、「抵抗しても無駄であり、自分はコマのひとつに過ぎない」ことを理解したのだろう。治療を受ける目的だったにも拘らず、検査しただけで戻されると言うことは、最悪の結末(死)に近づくと言うことだ。何と嘆かわしいことか。
ラストシーンで、言葉を発することなく、兄ソンホの腕をギュッと掴んでいるリエの気持ちを考えると胸が熱くなった。
あの国のデブっちょファミリーを何とかしないと。
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