劇場公開日 2012年8月4日

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「ぜつぼうのくに」かぞくのくに しーらんさんの映画レビュー(感想・評価)

5.0ぜつぼうのくに

2023年8月29日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD、映画館

泣ける

悲しい

難しい

病気療養の為に北朝鮮から25年ぶりに日本へ帰国したソンホ(井浦新)は監視員(ヤン・イクチュン)と共に、家族の待つ実家で特別滞在期間の3ヶ月を過ごすことになる…
父が朝鮮総連で働く一家にとってソンホは人質同然であり、直ぐに家族団欒とはいかず…気丈に振る舞う両親と我慢する妹のリエ、痩せ細ったソンホは何を求め・何を語るのか?日本では異常な家族の形でも、北朝鮮本国ではありふれた家族の形なのかもしれない、家族の日常が変化していく。劇中、兄妹の会話の先に仄かな希望が見えるのだが…
我慢するリエの心が決壊し、一人で地団駄を踏むシーンにこの映画の全てが詰まっている。安藤サクラと観客の気持ちが一つになる瞬間、私の涙が溢れだした。

しーらん