ドライヴのレビュー・感想・評価
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バイオレンスな表現はいい
ライアン・ゴズリングが演じる主人公は、無口だが何事も華麗にこなし、その演技力が高いと感じた。
幻想的というか、ふんわりした感じというか、映画の雰囲気がすごく良かった分、バイオレンスな表現は残酷に描かれているにも関わらず、後味がすっきりしていて感心した。
敵から逃げたり、敵を追い詰めたりといった、サスペンスの要素にも緊迫感があって、楽しめた。
しかし個人的には、話のオチや映画のラストが正直微妙で、映画全体を通して、もっと面白さや何かのこだわりが表現されていたら良かったのかな、と思う。
口数少ない主人公はよいが…
音と色とモーションのセンス
人生の運転に関してはヘタクソな人たち
沈黙の演技
カッコイイ
かっこいいシーンもあったけど
前評判に期待していったら、すかされた。
あのサソリのジャケットはなんだ。ただダサいだけということでいいのか。
あんな無口なやつをすきになるか。
かなり車を絡めたキャラクター設定なのに、殺し方はナイフか力技って…
謎というか、突っ込みどころ満載だった。
繊細な映像美。
傑作!!
観る前はあんまり期待していませんでした。
主演のライアン・ゴズリングって、両目の間隔が狭くて、地獄のミサワに似ているし。
キャリー・マリガンは、何だかモサっとしてて、若い頃の大竹しのぶみたいだし。
そして監督ニコラス・ウィンディング・レフン。
「ブロンソン」や「ヴァルハラ・ライジング」は、ぐうの音も出ないほど格好よかったけれど、今ひとつ心に響かず。
若い頃観てたらハマってたのかなー、ちょっととんがりすぎだなーと。
だから「ドライブ」にもあんまり期待してなかったのだけれど。
いやー、観たら傑作でしたよ。凄かったですよ。いい歳した中年が震えましたよ。
エレベーターでのキスシーンは本当に良かった。
短いシーンですが、人間の喜怒哀楽の全てが詰っていました。
暴力と慈愛、始まりと終わり、強さと脆さ……相反する全てを描いていました。
人の感情の流れをこんなにも美しく捉えることが出来るとは…。
映画って、やっぱり凄いんだって思わせてくれました。
私はこのシーンをきっと忘れることはないでしょう。
一瞬の出来事を永遠に書き換えるのが映画の凄さなのかもしれません。
なかなかいいバランス
やっぱり憧れですよね。
どうでもいいことを喋りまくる軟派野郎より背中で語る硬派な漢ですよ。
激しいカーチェイスかと思ったらものすごい静かな話で、かと思えばそこそこえげつない、ジャケット見て軽い気持ちで借りてみたOLが軽く引くぐらいのバイオレンスでした。
80年代風のストーリー、演出はなかなか好感が持てました。暴力描写もそこから来たんでしょうか。
軸はラブストーリーなんですかね。結ばれないのもいい。まあほんとの80年代だったら、二人は幸せなキスをして終了でしょうけどね。
傑作には違いないですが、ワンシーンだけでもまた見直したくなるようなカースタントがあればなおよかったですね。スタントマンの話ですし。
静かなストーリーとのギャップでより引き立ったんじゃないでしょうか。
たまにはこういうアクションもいいですね。
キャリー・マリガンかわいいね
いろんなところで評価が高かったので観てみました。
口数少なく運転が上手い男って絶対かっこいいですね(『ファーゴ』の殺し屋を思い出させる)。やはり憧れてしまいます。それから、主人公を惚れさせる、犯罪者の妻役のキャリー・マリガン(『私を離さないで』を観たときその可愛さに軽い衝撃を受けた)はこの作品でも、その悩ましくも美しい表情を観客に見せてくれます。彼女に星ひとつ追加で☆4です。
意外とバイオレンスムービー
話の内容そのものは古いなぁ
5分だけは待つ、その後の面倒はみない。銃は持たないハンドルだけだ。
ここんところはクールでカッコいい。全篇そういったスタイルのクライム・アクションで通すストーリーだと思っていた。
でも、違ったんだなぁ。夫のいる女に道ならぬ恋をしてしまうんだね主人公が。女には男の子もいて次第に打ち解けて仲良くなるが女とは一線は越えない。守る立場に甘んじている男といったところで、女との距離はそれ以上は縮まらない。こういった男と女が心では通じ合っていても距離を保ったままというのは如何にも古臭い話しで、今さらそういった設定にするの?と思う。まっとうな仕事を持った男が裏の顔を持ち危ない仕事をしながら純なプラトニックラブで彼女を守り通すストーリーだけでは正直物足りない。
もうちょっと違う切り口が欲しいなぁ。
静と動
誰が何と言おうと、とてもいい映画
大都会LA、孤独な奴の昼と夜の世界が魅力を醸し出す
この『ドライヴ』と言う映画は正に、ライアン・ゴズリングの魅力が溢れ出す映画だね!
彼のどこか、孤独で、物悲しそうな眼差しが、きっと女性のファンにはたまらなく魅力的に見えると思う。
そして、彼のご近所さんの、キャリー・マリガンが演じているアイリーンでなくても、きっと誰でも友達になってみたくなるだろう。
物静かで、決して多くを話さないけれど、そっけなくも無いし、冷血な感じも無く、ぶっきらぼうでもない。多くを語らない静かな奴と言うのは、普通は付き合い難い奴が多くて、友達が出来難いものだが、基本的に彼は生真面目なようで、仕事の腕は抜群なために、職場でも、信用度が高いので、少しばかり、影があっても、どこか憎めずに、仲良く声をかけてしまいたくなるキャラだ。昼間は映画のカースタントドライバーであり、夜は強盗犯のお抱え運転手だなんて良くも考え付いたキャラクター設定だ。
カースタントマンともなれば、車の運転の腕は抜群だし、LAの街の総てを知り尽くしている彼にとっては、警察を撒くのもお手の物。
アルバイトとしてドライバーをする仕事の内容としてはヤバイ仕事だが、口は固く、ちゃらちゃらしていないのだから、雇う側の悪人からみたら、仕事仲間にしたら、組むには最高に良い奴だろう。
しかし、その分、無口で物腰が穏やかだと、甘く見られがちなのだ。
そして、彼を利用しようと甘く見ている悪い奴らの事は、容赦なくガツンと叩きのめしてしまうのだ。
このゴズリングの前半の部分と、後半に描かれる彼のキャラが全く同一人物のものとは思えないで、キャラがガラリと反転する処が、映画として凄く楽しめるのだ。
この主人公のドライバーは、決してまともな奴ではないのだが、人間、誰しも2面性を併せ持っているものだ。それ故、たまには映画のキャラクターとしては、こんな犯罪者がいるのも魅力的に見えるものである。
自分が実際に、犯罪者のお友達になる事は、実生活はゴメンだが、映画の世界の話しでなら、友達になっても、良さそうって思えてしまう雰囲気を醸し出しているから不思議だ。
しかし、何処からとも無く、或る日当然に、LAにやって来て、車の修理工場で働いて、アイリーンとその息子の為に、務所帰りである彼女の男の為に一肌協力するのだが、思わぬハプニングに見舞われても、その決着をきっちりと付けて、そしてまた、何処からとも無くLAにやって来た時と同様に、彼は黙って、街を去って行く。
と言っても決して、彼女に2度と逢う事も無く、一人去りながら、静かに死んで行くのだろう・・・この映画黒澤の『用人棒』を見た時のような、地味でクールな奴でありながら、ついつい惹き込まれてしまう魅力がある。それは丁度LAが危険な街でありながら、それでいて、魅力に溢れているように、その相対するギャップこそが魅力に1因だ!
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