ドライヴのレビュー・感想・評価
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口数少ない主人公はよいが…
もっとカーチェイスやアクションがあるのかと思っていたので、やや期待はずれ。ただ、ライアン・ゴズリング演じる口数少ない主人公はいい味を出していた。ケンカが強かったり、運転技術が高いところは、壮絶な過去を匂わせていた点を広げても面白かった気がする。
運び屋の末路
カメラワークお洒落だねー
とは思ったけど
それ以外に秀でた部分が特に見当たらなくて。何ちゃら賞受賞!何ちゃら賞受賞!とかいってた割に普通でした。
強いて言うなら終わり方が好きだったことくらいかな。
音と色とモーションのセンス
冒頭から鳥肌がたつ、音響。夜や昼間に問わず溢れる色と音楽の洪水に身を委ねていると、不意の強烈なスローモーションに呆然とする。シンプルなストーリーがさらに印象的な映像を引き立てる。とにかくセンスが良すぎる。脱帽です。
人生の運転に関してはヘタクソな人たち
まあまあ面白かった
カーアクションはコンパクトにまとまりつつ緊迫感とスピード感あり
ストーリーは分かり易く展開していくので置き去りにされない
おしゃべりではなく寡黙な主人公にも好感がもてる
仕方なく手を汚してきた人生に現れた束の間の夢
その夢は手にする前にこれまた仕方なく捨てざるをえない
という一点において
主人公と最後に刺し違えたおっさんは共通している
かわいそうなやつらである
沈黙の演技
沈黙の演技、感情を出しすぎないクールな表情が印象に残る秀逸な作品でした。
ゴズリングと、マリガンの演技が必見です。
何でなん?という所も多い映画でしたが、ゴズリングの演技と、カッコ良さであまり気になりませんでした。
夜長に、お酒を飲みながらみたい映画です。
カッコイイ
オープニングから引き込まれて釘付けになってしまった
とにかくカッコいい映画だった
内容はありきたりシンプルだし物凄く静かな映画だが演出や音楽のセンスが抜群にいい
ヒロイン役を演じていたキャリー・マリガンが最高に可愛らしい
かっこいいシーンもあったけど
前評判に期待していったら、すかされた。
あのサソリのジャケットはなんだ。ただダサいだけということでいいのか。
あんな無口なやつをすきになるか。
かなり車を絡めたキャラクター設定なのに、殺し方はナイフか力技って…
謎というか、突っ込みどころ満載だった。
繊細な映像美。
ドライブ~これイイ!好み!音楽、音響、映像美、カメラワーク、カーチェイス、俳優も魅力的で秀作です。台詞が少なく間テンポ、全体の雰囲気も良い。シナリオは普通かな?オープニングの車の逃走シーンは必見。ブレードランナーやレオンに通ずる物があります。バイオレンスがエグすぎるのがちょっと残念。。。マイナス★0.5。
傑作!!
観る前はあんまり期待していませんでした。
主演のライアン・ゴズリングって、両目の間隔が狭くて、地獄のミサワに似ているし。
キャリー・マリガンは、何だかモサっとしてて、若い頃の大竹しのぶみたいだし。
そして監督ニコラス・ウィンディング・レフン。
「ブロンソン」や「ヴァルハラ・ライジング」は、ぐうの音も出ないほど格好よかったけれど、今ひとつ心に響かず。
若い頃観てたらハマってたのかなー、ちょっととんがりすぎだなーと。
だから「ドライブ」にもあんまり期待してなかったのだけれど。
いやー、観たら傑作でしたよ。凄かったですよ。いい歳した中年が震えましたよ。
エレベーターでのキスシーンは本当に良かった。
短いシーンですが、人間の喜怒哀楽の全てが詰っていました。
暴力と慈愛、始まりと終わり、強さと脆さ……相反する全てを描いていました。
人の感情の流れをこんなにも美しく捉えることが出来るとは…。
映画って、やっぱり凄いんだって思わせてくれました。
私はこのシーンをきっと忘れることはないでしょう。
一瞬の出来事を永遠に書き換えるのが映画の凄さなのかもしれません。
なかなかいいバランス
やっぱり憧れですよね。
どうでもいいことを喋りまくる軟派野郎より背中で語る硬派な漢ですよ。
激しいカーチェイスかと思ったらものすごい静かな話で、かと思えばそこそこえげつない、ジャケット見て軽い気持ちで借りてみたOLが軽く引くぐらいのバイオレンスでした。
80年代風のストーリー、演出はなかなか好感が持てました。暴力描写もそこから来たんでしょうか。
軸はラブストーリーなんですかね。結ばれないのもいい。まあほんとの80年代だったら、二人は幸せなキスをして終了でしょうけどね。
傑作には違いないですが、ワンシーンだけでもまた見直したくなるようなカースタントがあればなおよかったですね。スタントマンの話ですし。
静かなストーリーとのギャップでより引き立ったんじゃないでしょうか。
たまにはこういうアクションもいいですね。
キャリー・マリガンかわいいね
いろんなところで評価が高かったので観てみました。
口数少なく運転が上手い男って絶対かっこいいですね(『ファーゴ』の殺し屋を思い出させる)。やはり憧れてしまいます。それから、主人公を惚れさせる、犯罪者の妻役のキャリー・マリガン(『私を離さないで』を観たときその可愛さに軽い衝撃を受けた)はこの作品でも、その悩ましくも美しい表情を観客に見せてくれます。彼女に星ひとつ追加で☆4です。
意外とバイオレンスムービー
気鋭の監督の作品
ライアン・ゴズリングがクールで格好良い
強盗を働いた出所したての夫が撃たれてからのカーチェイスは
衝撃的だった
後半は予想外なバイオレンスシーンの連続
ヒロインであるキャリー・マリガンの
確かな演技も光る良作だった
話の内容そのものは古いなぁ
5分だけは待つ、その後の面倒はみない。銃は持たないハンドルだけだ。
ここんところはクールでカッコいい。全篇そういったスタイルのクライム・アクションで通すストーリーだと思っていた。
でも、違ったんだなぁ。夫のいる女に道ならぬ恋をしてしまうんだね主人公が。女には男の子もいて次第に打ち解けて仲良くなるが女とは一線は越えない。守る立場に甘んじている男といったところで、女との距離はそれ以上は縮まらない。こういった男と女が心では通じ合っていても距離を保ったままというのは如何にも古臭い話しで、今さらそういった設定にするの?と思う。まっとうな仕事を持った男が裏の顔を持ち危ない仕事をしながら純なプラトニックラブで彼女を守り通すストーリーだけでは正直物足りない。
もうちょっと違う切り口が欲しいなぁ。
静と動
全編通して、オシャレで格好が良い映画。
まず、オープニングでのカーチェイスシーンで、この映画にひきこまれた。
派手なシーンの連続だけで見せていないからこそ、追われる者の緊張感が伝わってくる。
このシーンでは「静と動」の対比が活かされているが、映画全体でも「静と動」を意識して作られているように思える。
誰が何と言おうと、とてもいい映画
寡黙な男ながらの感情表現があって
それがばっちりはまっていて、
とても感動。
集中すると低周波の音しか聞こえなくなるのでしょうか?
エンジン音と、静寂と、僅かな金属音が、響く世界はとてもきれい。
いつもはほとんど無表情でどんなに嬉しくても少し口角を上げるだけ。
よっぽどの好意がないと感情を表しもしない。
その彼が、眉を寄せて悲しい顔をして、人の顔を触るというシーン。
決して大げさに感情表現していないのに、
痛いほどの悲痛が伝わってきて泣けました。
そんな彼はロスに来る前はどんな暮らしをしていたのでしょう。
気になります。
こんな映画こそ人に見てほしい。
大都会LA、孤独な奴の昼と夜の世界が魅力を醸し出す
この『ドライヴ』と言う映画は正に、ライアン・ゴズリングの魅力が溢れ出す映画だね!
彼のどこか、孤独で、物悲しそうな眼差しが、きっと女性のファンにはたまらなく魅力的に見えると思う。
そして、彼のご近所さんの、キャリー・マリガンが演じているアイリーンでなくても、きっと誰でも友達になってみたくなるだろう。
物静かで、決して多くを話さないけれど、そっけなくも無いし、冷血な感じも無く、ぶっきらぼうでもない。多くを語らない静かな奴と言うのは、普通は付き合い難い奴が多くて、友達が出来難いものだが、基本的に彼は生真面目なようで、仕事の腕は抜群なために、職場でも、信用度が高いので、少しばかり、影があっても、どこか憎めずに、仲良く声をかけてしまいたくなるキャラだ。昼間は映画のカースタントドライバーであり、夜は強盗犯のお抱え運転手だなんて良くも考え付いたキャラクター設定だ。
カースタントマンともなれば、車の運転の腕は抜群だし、LAの街の総てを知り尽くしている彼にとっては、警察を撒くのもお手の物。
アルバイトとしてドライバーをする仕事の内容としてはヤバイ仕事だが、口は固く、ちゃらちゃらしていないのだから、雇う側の悪人からみたら、仕事仲間にしたら、組むには最高に良い奴だろう。
しかし、その分、無口で物腰が穏やかだと、甘く見られがちなのだ。
そして、彼を利用しようと甘く見ている悪い奴らの事は、容赦なくガツンと叩きのめしてしまうのだ。
このゴズリングの前半の部分と、後半に描かれる彼のキャラが全く同一人物のものとは思えないで、キャラがガラリと反転する処が、映画として凄く楽しめるのだ。
この主人公のドライバーは、決してまともな奴ではないのだが、人間、誰しも2面性を併せ持っているものだ。それ故、たまには映画のキャラクターとしては、こんな犯罪者がいるのも魅力的に見えるものである。
自分が実際に、犯罪者のお友達になる事は、実生活はゴメンだが、映画の世界の話しでなら、友達になっても、良さそうって思えてしまう雰囲気を醸し出しているから不思議だ。
しかし、何処からとも無く、或る日当然に、LAにやって来て、車の修理工場で働いて、アイリーンとその息子の為に、務所帰りである彼女の男の為に一肌協力するのだが、思わぬハプニングに見舞われても、その決着をきっちりと付けて、そしてまた、何処からとも無くLAにやって来た時と同様に、彼は黙って、街を去って行く。
と言っても決して、彼女に2度と逢う事も無く、一人去りながら、静かに死んで行くのだろう・・・この映画黒澤の『用人棒』を見た時のような、地味でクールな奴でありながら、ついつい惹き込まれてしまう魅力がある。それは丁度LAが危険な街でありながら、それでいて、魅力に溢れているように、その相対するギャップこそが魅力に1因だ!
それを温故知新とひとは言う。
襲う場所と逃げる先を教えろ
仕事は5分でやれ
何があろうと
5分間は外で待つ
その5分間を過ぎたら
待ってるとは思うな
銃は持たない
運転だけだ
全てが謎に包まれた男。数年前に街に流れ着いた、ある男。夜の危険な世界につながりを持つ男。感情を滅多に表に出さずに日陰を生きる。そんな寡黙な男が、ある日出会ってしまったひとりの女性。次第に近づいていく二人。その彼女の夫が服役を終え、獄中でトラブルを抱えたまま二人の前に現れる。
男が自らに課した「美学」。愛する隣人のためにその一線を踏み越えるとき、物語は下り坂を転がるように疾走(ドライヴ)をはじめ、寡黙な男の激情が走る(ドライヴ)。
ファッションの話をしよう。
世の中には流行がある。今年はこれがトレンド。こいつはもうダサい。そんな流れが季節に寄り添って移り変わって行く。でも何年かそんな流れの中にいると、定番といえるスタイルが見えてくる。流行も押さえながら自分のスタイルを身につけていくこと。それがオトナになることの楽しみのひとつだと思う。スタイルは生活や人生観、世界観とセットになったものだ。
映画にも流行がある。マトリックスが大成功した後には、スローモーションやバレットタイムが大流行したよね。それこそ、なんでここでスローになるの!?ってところまで。ジェイソンボーン三部作が成功を収めてからは、あの007までもがあのアクションのスタイルをカバーするようになった。
でも、いま流行っているものが全てじゃない。
かつてのスタイル、今は忘れられかけた、アーカイブの中にあって、しかし輝きを失わないモノ。
ドライヴはストイックなまでに、そんな「ありし日のスタイル」にこだわった、「スタイルのスタイルによるスタイルのための」映画でもある。
例えば主人公。七三にわけたブロンド。トレードマークは背中に黄金のサソリの刺繍を背負った、白いナイロンブルゾン。色落ちの少ないスリムなブルーデニム。口にはいつも楊枝をくわえ、クラシックな腕時計を嵌める。昼はカースタントのアルバイト、あるいは自動車整備工場の修理工。そして夜の顔は凄腕の「逃がし屋」。本稿冒頭のくだりは、劇中でクライアントに並べた彼の条件だ。職人的な妥協なきストイックさがそこにはある。
愛車は73年式シボレー マリブ。くたびれた旧いクルマという以外に特徴はないが、ボディはいつもクリーンで、コンソールには丁寧にインストールされた三連メーター、そしてステアリング前には外付けのタコメーター。4200回転のところにさりげなく赤いマークが施されている。こだわりがこれだけでも充分読み取れるだろう。
映画のルック、映像の「見た目」にも掟がある。徹底的にハイテクを排除した生活空間。現代を舞台にしながら、パソコンはスクリーンに映らない。ほんの僅かな例外を除いて、デジカメも、タブレットも、ハイテクを感じさせるガジェットは丁重に映像から遠ざけられ、ノスタルジックな世界が広がる。
主人公が暮らすアパートも、いたるところがくたびれて、いかにも安そうだ。壁紙は色が抜けているし、エレベーターなど今にも故障しそうな古さ。たやすく蹴破れそうな木製のドア。アパートから一歩外へ出れば、街並みも疲れていて、近代性やモダンな印象が注意深く排除されている。そこに広がるのは都会でありながら繁栄から置き去りにされたかのような、埃にまみれた郊外の風景。
そう。この映画は70年代、または80年代のあるジャンルのスタイルを、様式美として貪欲に取り込んだ、美学に関する映画でもあるんだ。
じゃあ、過去の遺産への単なるオマージュなんですか。コピーしておしまいですか。
そこで若きレフン監督が選んだのは、あるスタイルを踏まえながら、新たなスタイルを作り上げること。照明の使い方に関する思い切った演出をもって、その突破口を切り開いた。
普通、映画の照明というやつは、照明そのものが演出となることは少ない。キャメラの被写体をいかに写すかという補助的な役割を果たす存在であって、演出論から言ってみればデジタルカメラ、フィルムカメラに対するレフ板のありかたに近い。
しかし、この映画では、照明自体が語る場面がある。照明が役者の前に出てくるとんでもない場面があるのだ。それは決定的に舞台照明のやりかたで、演劇の照明家や演出家の得意とする手法だ。
同時に、光と陰そのものに意図と意味を与え、映画を読み解く手掛かりとしている点も見逃せない。例えば、アンバーレッドとブルー(あるいはブルーグリーン)の照明。その使われ方にはおおいに寓意性があり、暗喩としてのコードを含んでいる。
かつてロードオブザリングでピーター=ジャクソン監督が、その語り口において作家性を物語ったように(伊藤計劃氏の指摘)、本作ではニコラス=ウィンディング=レフン監督は、照明による演出という語り口を持って、かつて語られたスタイルに新しい彩りを添えた。
ファッションの世界では、定番的な「型」に新たな素材や縫製、ディテールを持ち込んで、再びブレイクさせる瞬間がある。カンヌに、そして世界に届いた新たなスタイルの出現に興味を持ってもらえたなら、ぜひ目撃してほしい。
あなたには本作の照明の「意図」が、全て読み解けるだろうか?
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