「かっこよさよりも主人公の異常性が際立つ」ドライヴ タブローさんの映画レビュー(感想・評価)
かっこよさよりも主人公の異常性が際立つ
主人公がかっこいい正義漢というよりは、怒りと暴力のリミッターが外れている異常な人物としての印象が強い。でもその異常性が絵になっているというか、作品のスタリッシュさと綺麗にマッチしていて見ごたえがあったように思う。
ロマンスも描かれているが、やはり主人公の中にある凶暴性、異常性が際立ちすぎて甘い感じには見えなかった。かっこいいとも思わなかった。
劇中歌で「A real human being and a real hero 」と何度も歌っているが、全然人間味を感じられなかったぞ。
ただ一言、「こいつイカれてるな」と。
エレベーターでチューしたあとに人を蹴り殺すのは、マジで頭おかしいと思う笑
情緒が本当によくわからない。
単独でマフィアに殴り込みにいくのも、やってることは同じだが昭和残侠伝の高倉健とは全然違う。
タクシードライバーをもっと神経質かつ情緒不安定にした感じ。
でも、新感覚のバイオレンス映画として自分は楽しめたし、視覚的な部分は魅力的な映画だと思う。
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