時をかける少女(1983)のレビュー・感想・評価
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37年ぶりの鑑賞でした
まず、37年前に観たのは原田知世ファンの親友に影響を受けた結果。小学5年の時に初めて小遣いで料金を払って観た映画がこの作品だった。当時の感想は全く覚えていない。雪山から始まる事など全く覚えていない。その後シーンも断片的に少しだけ。劇場での記憶というより、のちにテレビの特集番組などで観た記憶かも知れない。その後はテレビでも観る事なく今日を迎えた。
そんな思い入れのある作品なので体験として面白く観れました。
作品の感想としては、このところ好んで観るタイプの映画ではなかったというのが正直なところ。新人女優には難しい作品だったのではないだろうか。ただ、これが角川映画の面白いところだったのだろう。
映像としての面白さは随所に見られた。クセが強いので好みは分かれるがポイントで差し込まれるので、苦手な自分でもいい塩梅で観れました。
ストーリーは謎解きの妙、ここが肝だか、もうちょっとこなれた俳優陣ならもっと良かったか。複雑さはあまりなく、観やすい作品。
全体的に、角川映画・大林宣彦、という当時の映画感が想像できる点も面白い体験でした。
少しレトロな昭和の紙芝居のような作品
旧い尾道の街並みと、原田知世さんの清楚で素朴な
魅力に、徐々に引き込まれて行きました。
尾美としのりさんが自然体の演技で、いい味を出して
いた。
時空を超えるシーンでの表現や、日めくりカレンダー
など小物の映し方が印象的でした。
ラストの原田知世さん(まるで「カリオストロの城」の
和製クラリスのよう)と、原田知世さんが歌う主題歌と
共に流れるエンドロールの映像が素敵でした。
以前「海辺の映画館 - キネマの玉手箱」を撮影される
大林宣彦監督を密着取材した番組(NHK)を見たの
ですが、撮影現場の出演される俳優さんとの本音での
やり取りに、監督の作品に対する思いが溢れていました。
最期に撮られたこの映画を、映画館で観ようと思って
います。
NHK BS を録画にて鑑賞
冒頭のだんだんカラーに変わるところが結構好き
大林宣彦監督が急逝されたということもあり、WOWOWにて初鑑賞。
ストーリーは大体把握していたので、難無く不思議なタイムリープの世界観に浸ることができました。
映像が綺麗というだけでなく、ストップモーションなどの撮り方がかなり工夫されていて、すごい芸術的です。
尾道の風景や街並みはこの映画にぴったりでした。
まだ、すごく若い原田知世さんは決して演技は上手ではなかったですが、まだ新人感が出ていて悪くないです。
やはり、深町君は酷いですね。
果たして未来はそんなことが可能になっているのでしょうか?
そして、可愛そうな吾郎ちゃん。
個人的に1番好きなキャラクターです。
岸部一徳さんの先生も結構好きになりました。
でも、やはりあの主題歌が頭から離れない。
原田知世さんの歌声、
少し引きずりそうです。
これ以降、アニメ、ドラマなど色々な形で作られているので、比較のためにも観ておこうと思います。
勿論、小説も。
アニメと全然違うー!!
アニメ版は数回視聴済み。アニメが割と好きなのでテレビで放送してたのをたまたま知って視聴。
アニメと全然違う!!
これの方が原作に沿ってるなら、アニメはあそこまでよく膨らませたな…と感心しました。
画面がずっと暗いし、本題に入るまでが長い…。
そして、演技が演劇部並み。
あの当時はあんな気取った話し方が流行だったのかな。
ヒロインが下駄を履いて町を出歩いてたので驚きました。
終盤はラストがCGをふんだんに使われていて、初代ウルトラマン(昔を振り返る番組で見た)を彷彿とさせました。当時の人はこのCGを観てどう思ったのか気になるところ…。当時の最先端が水をさした気がしました。
不満点は多くあれど、さすが何回も映画化されている小説なだけあって、種明かしはおもしろかったです。
主題歌はいい曲で原田知世の声が切なさを増して、今でも人気なのは納得。
原田知世のファン、時をかける少女のコアなファン、アラフォーにお勧めです。
時は別れと共に過ぎていくのではない、想いと共にやって来る
大林宣彦監督1983年の作品。
“尾道3部作”の第2作目。
幼馴染みの吾朗やクラスメートの深町と共に充実した高校生活を送る和子。
ある日の放課後、掃除当番の理科実験室で、誰かの気配が。
誰も居なかったが、ラベンダーのような香りを嗅ぎ、気を失ってしまう…。
その日を境に、奇妙な体験を。昨日起きた事が今日も起きている…?
あの放課後のラベンダーを嗅いだ時から、タイムリープ能力が…!
原作は筒井康隆の名作ジュブナイル小説。
本作は“尾道映画”としてではなく、青春ファンタジーとしても名高い。
TVドラマ化、この後2度の映画化、そして細田守監督のアニメ映画…。
幾度となく映像化され、その人気のほどが窺い知れる。
さて、この“時をかける大林版”、一本の映画として決して出来がいいとは言い難い。
では何故、今も見る者の心を掴み、魅了するのか。
奇跡の如く結晶した要因の賜物。
少女と2人の少年。織り成す三角関係、切なく淡い恋…。
『転校生』や後の細田アニメ版より恋愛色は濃く、邦画に於ける同ジャンルの原点とも言えよう。
ある人物の驚きの秘密を知った和子。
別れの時。時は過ぎていくのではない、やって来る。
そして時はやって来て、ラストシーン。
青春×純愛の真骨頂とも言える名シーン。
ちなみに、ラベンダーの花言葉は幾つかあるが、その中に、「私に答えて下さい」「献身的な愛」。
キャストの演技やSFXシーンについて苦言が多い。が、大林作品ファンなら周知、これは敢えて。
CGも無い時代、タイムリープをどう表現するか。確かに合成など拙いが、アニメーションなど挿入し、インパクトある画作りでタイムリープを表現。寧ろ、称賛モノである。
キャストの演技も新人の瑞々しさ、初々しさ、拙さを、その時だけの一瞬をフィルムに刻み残す。
細田アニメ版ほど巧みに練られた展開ではないが、開幕のスキー、ある老夫婦、幼き頃の傷痕、ラベンダーなど伏線も張られている。
お馴染み一部白黒映像、ほぼ全編奏でる松任谷正隆による音楽がノスタルジーを醸し出す。
そして、言うまでもない。本作は大林作品であると同時に、
原田知世の原田知世による原田知世の為の作品。
今で言う橋本環奈のような絶世の美少女ではないかもしれない。
が、見ていく内に、その拙い演技も含め、青春や想いや運命に翻弄されながらも一生懸命健気な姿が、堪らなく魅力的なのである。
エンディングの主題歌を歌うPVや全てひっくるめ、原田知世を見るアイドル映画。
批評家絶賛の作品だけが傑作名作の類いではない。
例え拙さあっても、後の作品に多大な影響与え、今も尚人々を魅了す。
それこそ本当の傑作名作。
それが、本作である。
いかにも昭和の・・・
この映画は劇場公開時映画館で鑑賞しました。それ以来の再鑑賞ですが、当時は学生で年齢が近かったせいか、原田知世の主題歌も心地よく、心に残った名作の1本でした。さて、今般、いい歳になって、見返してみると、何となく古臭いチープな感じがしてインパクトに欠ける印象、さざ波程度にしか心を揺さぶりませんでした。
とにかく原田知世がかわいい!!!! びっくりする。 大林監督の追悼...
とにかく原田知世がかわいい!!!!
びっくりする。
大林監督の追悼テレビ放送されたのを見ました。
アニメ映画の時をかける少女は、何度も見ているけど、大スジ一緒だけど、全然違う。
最後のいなくなるシーンは、ほんとにかわいくて切なさが伝わってきて、青春です!
主題歌も最&高
83年角川。監督大林宣彦。
ロードショー公開時は「探偵物語」との2本立て。それゆえ監督はプレッシャー無く好きなように撮れたと語っている。予想外の大きな反響があり驚いたとのこと。
大林監督のリリカルで叙情的な面と尾道という舞台、そこに原作が奇跡的なマッチング。そして何より原田知世という存在が大きい。彼女を発掘したという事だけでも邦画史に残る功績だと思う。
個人的嗜好でいうと尾美としのりが今と変わらぬ何ともいえぬ魅力がある。いいわぁ尾美としのり。あと岸部一徳もいい。
できれば若い多感な時期に見て欲しいエバーグリーンなフィルム。エンドクレジットの多幸感が半端ないっすね。
素敵な映画
中身知らなくて観たが素敵な映画だった。
尾道に癒される。原田知世が可愛いく毅然としていて魅力的。登場人物たちの言葉使いなどちょっと古くさいのが新鮮。話の展開も面白い。前世や生まれ変わりっぽい話がロマンチック。
ただ、この主人公はちょっと心が内に籠っているようだ。仲良しの女友達もいないようだし、家族とも話をしなさそう。いつも「ごめんなさい!」と言って説明もせず相手を放ってどこかへ行ってしまう。一見周りと関わっているようで実は関わりが持てていなさそう。部屋のお人形とは仲良しのようだけれど。
高校生くらいって皆こんなものかもしれない。これはこれで面白い。
原田知世ファンの原点
日本のタイムパラドクス小説では不動の地位を保っているこの作品。映像では1972年にNHKでの連続番組で放映されたものが最初だ。この映画では、同級生堀川吾郎(尾美)はしょう油屋のあととり息子で大学受験を迷っている(原作はどんなだっけ?)。深町一夫=ケン・ソゴルのイメージがイマイチ。尾美としのりは『転校生』から比べると格段に演技力が増している(でも、まだまだ)。そして、芳山くんは弓道部員だ。
尾道三部作のひとつではありますが、アイドル映画の要素が強い作品。で、見たことあると思っていたのに、「ももくぅ~り♪」の歌に記憶がない・・・デジャ・ヴュもない。テレポーテーションとタイムリープ・・・むずかしい(笑)
あらためてスクリーンで見たら!
30年以上昔のものだから、
今の映画を見慣れてる人からみたら、
画面、カット、セリフまわし、演技
すべて低評価になるのは理解できますが、
個人的に、もうそれらは、超越してしまいます。
原田知世も、ものすごい美人でもなくて、(ゴメン)
演技も歌も、ほどほどだと思う(ゴメン)
だけど、ソレをはるかに上回る何か、
キラキラしたモノがあります。
なんたって、第1回主演作品なんだから!
本人の魅力もあるし、大林監督はじめスタッフの
本気で綺麗に撮ってやろう!という覚悟も感じる。
そして、この映画を自分の人生のどの時代に見たか、
で全然印象が変わるのでしょうね。
最後の、ストーリーを追いながら、
原田知世のプロモーションビデオばりの映像を、
初めて見た時の衝撃ときたらもう!
あの声で、このメロディーで、とーきーをーかけるしようじょー!と聞こえると、それだけでもう半分くらい泣いてしまうのだ!
追伸
同じ感じを、君の膵臓をたべたいの
浜辺にも感じた。
海街の広瀬にも、もちろん。
そういうのも、映画の大きな楽しみのひとつ。
時を越える想い
尾道三部作第2作。
「デジタル・リマスター版」DVDで2回目の鑑賞。
原作は未読です。
あまりにも有名過ぎるので、いつかは手に取りたいなぁ、と思ってはいるのですが…。本当は中学生か高校生のときに読むのがベストなのでしょうけれど、ね…(笑)
原田知世の初々しい演技が、本作の瑞々しさを増大させているようでした。決して上手いとは言えない。けれど、不思議と惹き付けられるものがある…。これがスター性だろうか?
初恋に戸惑い、自分の浅はかさと過ちを受け止めて、大人へ成長していく少女を可憐に演じているなぁ、と…。とにかくかわいいんだからこれが!(笑) それだけで文句無しだよ(笑)
細田守監督版を観慣れているので、どうしても比べてしまいそうになりますが、それはそれ、これはこれという姿勢で観ることが正しい気がしました。
青春時代に経験する喜びや痛み、悲しみは、どの世代であっても共感出来るもののはず…。だから本作も長い間人々に愛されているのかもしれんなぁ…。
【余談】
尾道の風景は画面に映えるなぁ、と…。「東京物語」でもそうでしたが、坂の上から見る瀬戸内海は、なんとも言えぬ味わいがあって、「いいなぁ…」と思いました。
※追記(2020/04/11)
大林宣彦監督がお亡くなりになりました。
心よりご冥福をお祈り申し上げます。
追悼の意味を籠め、本作を鑑賞しました。
※鑑賞記録
2020/04/11:Amazonプライム・ビデオで鑑賞
80年代を代表する日本の青春SF映画
大林宣彦監督の尾道三部作
原田知世のスクリーンデビュー作
と、日本映画の歴史的にも重要(と思われる)作品。
今までも常にリメイクなどを繰り返す有名な作品だけど、ストーリーはたいしたことないし、脚本も素晴らしいってワケでもない。逆に、難解な部分も多分にある。
何が良いかって言えば、尾道の独特の雰囲気と、原田知世の可愛らしさ。でも、それがとにかく良いのです(^^)b
公開から35年経ったけど、今でも全然見られるのは、古臭さを感じさせない、何かがあるんだろうなぁ~
もしオリジナルの発想ならすごい
何かの作品からヒントを得たのではなくオリジナルの発想ならかなり素晴らしいアイデア。
原田知世さんがかわええ作品。今橋本環奈を使って撮るセーラー服と機関銃と同じ感覚がする。彼女のための作品。エンドロール時のNGやらイメージビデオ感が!
合成が古すぎて正直ウケる。画期的だったんだなぁ
説明台詞が説明台詞。最後の畳み掛けそこまでいうか笑
溢れんばかりのノスタルジー
この手の作品では重要なはずの演技は拙いし、合成もいま見たらひどいんだけど、それらを補ってあまりあるノスタルジー。原作はSF色が強くこんなノスタルジーはなかったように思う。逆に映画にはSF色が薄く、タイムワープの設定を原作から拝借したにすぎない紛うことなきせつない青春群像劇である。
そもそも原作が
筒井康隆らしくないというか、話も短いし面白くないんだよね。
筒井康隆は短編の名手だから、短いのはいいんだが
このおっさんらしいブラックな笑いや人食ったような展開がこれにはないんですな。
そもそも個人的意見だが筒井作品の映像化はあまりいいいものがない。
パプリカ
とか評価高かったが自分はだめだろ、これはと思った。わかりずらい。
富豪刑事(深田恭子がやったドラマ)はある程度ましか
日本以外全部沈没
は酷評されてたがおれは面白かった。バカバカしい内容だし、低予算なのもまるわかりだったが
でもそれぐらいだよなあ
七瀬シリーズなんて何度も映像化されてるけどどうにも…
短編で「おれに関する噂」というのがおれは好きでこれもドラマになったけどまるでだめ。つまらなかった
時をかける少女、は映像化しやすいのかなとおもふ。実は自分もあまりこの映画乗れない、つまらなくはないけど、なんというか青臭い?青春ものだからそうなのかとおもうけど、筒井康隆原作でこの内容?とね
これまた、昔話だが
原田知世がブルマの場面あるでしょ、ちょっとだけだが
白いブルマで(笑)劇場内から「白?クスクス」という女子の失笑が上がったのが印象深い作品でした。
というかそこしか覚えてなかった。
大林監督の独特なノリにのれるかのれないかにもよるけど、わたしはアニメの
細田監督のオリジナル脚本のほうが好きかな
あ、あと筒井原作では
ジャズ大名
があった、これは傑作
忘れてた
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