劇場公開日 2013年6月14日

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「愛ってとっても個人的で情けない」華麗なるギャツビー kakerikoさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5愛ってとっても個人的で情けない

2014年10月15日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

単純

幸せ

劇場の3Dで鑑賞したのもあって、豪邸でのパーティシーンはまさに「ムーラン・ルージュ」同様、煌びやかな世界観。音楽も色彩も躍動のダンスシーンも細かいことは抜きにして雰囲気は多いに愉しませてくれました。
気になるのは、夜毎豪遊を繰り広げる大富豪ギャツビー本人の仮面の下(真実の姿)。それは、何とも情けないぐらいの、そうたった一つの愛を(しかも過去の過ぎてしまったそれを)欲している虚勢と虚飾の孤独な男だったのです。
レオナルド・ディカプリオは、ちょっと不良っぽい成り上がり的な青年がよく似合っていると思いましたし、デイジー役のキャリー・マリガンも上流女性の優柔不断さで周りを巻き込む幼い愛追い人の感じを好演していました。
当時のファッション等も興味深く見ていて美しかったです。
リメイク前の作品は未見ですが、興味を持ちました。
全体を通して、見える感じが派手であればあるほど、人の内面とのギャップが切なかったですね。どちらかというと男性目線の作品です。

sonje