ものすごくうるさくて、ありえないほど近いのレビュー・感想・評価
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something lost
この家族の話というよりも、ニューヨークの街全体があの日喪失された何かを、愛情と諦めない努力で埋めていった姿を投影しているように思えた。311もそうだが、理不尽な死に直面せざるを得ず、同時にそれに無力であること、そして置き去りにした死に対して自責すること。誰かを失ったというだけではなく、果たせなかった自分自身に対する信頼関係が喪失したこと。あまり語られない。しかし、現場に居合わせた者は、十字架を背負わされている。それでも、生きていかなければならない。
不幸を乗り越える
中盤までは情報を小出しして視聴者を繋ぎ止めている感じで退屈だったが、
後半は泣かせる展開だった。
小さい子どもには酷すぎる出来事を
たくさんの愛情に支えられて、乗り越えていく姿を描いた映画
子どもは、いわゆるクソガキで、そこは子どもらしいともいえるが、
自閉症設定は蛇足に感じた。
ところで、Mrブラックのオフィスは、映画「LIFE」のオフィスと同じでは…。
変な事に気付いたせいで集中が切れてしまった。
泣いた。終始泣いてた。多分一つの映画で泣ける限界くらいまで泣いてた...
泣いた。終始泣いてた。多分一つの映画で泣ける限界くらいまで泣いてた。
おじいちゃんがタクシーで出て行こうとするときにオスカーが「パパは最低なお父さんに育てられたおかげで世界一だった」って言うところが好き。
鍵の正体がわかったあとにお母さんとオスカーの回想が重なるところが好き。
今まで見た中でかなり好きな方だけど、2回目は多分見ないな。こんなに泣くのは当分いいや笑
“絶望でも何もないよりいい”
オスカーがこんなこと思えるなんて、父は偉大だ
小さな身体にのしかかるには重すぎる
「死ぬのはお母さんだったらよかった!お母さんが死ねばよかったんだ!!」
母親は無言で涙を流す。息子の心ない言葉に泣いてるのではなく、こんなことを言わせるほど小さな心に重荷がのしかかっている事が可哀想で涙が出るんだよね。次の日のシーン、ドアの隙間からのI love youに心臓をえぐられた。母親には辛すぎる。あんな辛い思いをしてる息子が自分を思いやってるんだから。
息子がいる自分には辛い、えぐられる映画でしたが、名作だと思います。
喪失を乗り越える
ワガママで極度に臆病な少年が、最愛の父親の死を乗り越え成長する過程を描いた作品です。
「めぐりあう時間たち」同様の、あの何とも言えない重苦しさは健在ですが、少年を取り巻く大人達の愛がとても暖かいです。そしてまた、生意気な少年の、ふとした子供らしい率直な言葉が、理由も理屈もなく襲ってくる、避け難い人生の困難と喪失に静かに苦しむ大人達を癒しているようでした。
"So many of them have lost something or somebody."
"I'm… even glad to have my disappointment, which is much better than having nothing."
胸打つ作品
S.ダルドリーの作品に、ハズレはない。
回を重ねる毎に、期待が膨らむのに、それを裏切らない。
そして、配役にミスもない。
感情を押し付けたりもしない。
静謐に、そして絹糸のような繊細さで、受け手に喪失感を持たせる。
トムハンクス、サンドラブロックという一流の役者をも、喰ってしまいそうな少年オスカーを演じているトーマスホーン。
彼の壊れそうな、弾けて粒子になってしまいそうな心を、見事に演じていた。
また、アカデミー助演男優賞にノミネートされたM.フォン.シドーも 胸が苦しくなる程切なさを見事に感じさせてくれる。
テーマは9.11。決して明るい作品ではない。
ただ、もう一度言いたい。
S.ダルドリーの作品に、ハズレはない。
予備知識を入れずにご覧下さい。
必見です。
合わなかった
・お父さんの息子愛がひたすら神。あんな風に子供の成長と幸福のためならどんな苦労も惜しまない親になれたらどんなに幸せだろうなぁ
・もし「9.11」という、人間(特にアメリカ人)の心を激しく揺さぶる事件が絡まなければ、「突然襲った最愛の父の死を受け止めきれない自閉症の少年が、残された父との絆を追いながら成長していき、距離があった母親とも相互理解を深めていく」というストーリーは至極ありがち&結末もpredictableだと思う
・オスカーの気が強すぎて、ただのワガママ少年に見えてしまった。事件前の時点で既にアパートのドアマンには悪びれもせず暴言を吐くし。手伝ってくれるという老人にも上から目線で「ルールナンバー7!絶対に休まない!」とか言ってる時点でNCISで言うなら完全にギブス。応援したいという気持ちにはならない。主人公を明確に弱者にする必要はないにしても、成長譚がテーマなら成長する前と後の差がないと感動しない
・唯一泣けたのが母親の息子愛。でも「死んだのが父さんじゃなくて母さんなら良かった」と息子に言われた母親にあそこまでやらせるのは理想高過ぎだし無理があると思うよ!私なら里子を検討するレベル
・おじいちゃんの登場は何だったの?電車に乗れるようにはなったけどそれだけ?「投げっぱなし」by夫
・ブラック夫妻なんで急に復縁したの?超どうでもいい疑問
・最後に訪問した人たち全員へ手紙を書いたというエピソードは、オスカーの「同じ行為を繰り返すことが苦にならない」っていう性格が長所として描かれていてとても素敵だなぁと思った。手紙もらってみんな嬉しかっただろうなぁ~
久しぶりに泣いた
9.11と聞いただけで暗いストーリーを想像してしまうけど、この映画の雰囲気は暗すぎず見やすかった
最後にお母さんが息子のしていたことを理解してあげていたことを話してるシーンはただただ涙で
ひどいこといわれたうえに、不安になりながらも毎週息子を送り出す気持ちを考えるとものすごく強い母です
前半部分だけの母親なら止めてだろうけど、やりたいと思ってることをとめずにやらせてあげる っていう部分はお父さんの影響だったのかな
半分くらいらへんまでただの家族愛のテーマか?鍵に意味はなくとも出会いが彼をかえていくような ありきたりな結末かな?と思いながら見てたけど、映画としての起承転結がちゃんとあって、
お父さんの電話に出れなかったことがわかったときは、その行動が急いで電話に出るよりとてもリアル
幼い彼が抱えていたものはとても重かっただろうなと、考えただけでまた涙が出そうになる
鍵は結果的にお父さんに関係のないものだったけど、お父さんが息子に伝えたいことはちゃんと伝わってて、素敵なお父さんが選んだ人は素敵な奥さんで、息子も不器用なだけでとても素直な子で
今タイムリーに世界でテロが沢山起きてるなかこの映画をみて何とも言えない気持ちになりました。
人から人への愛がもの凄く繊細に色々つまった映画だった
おじいちゃん、タンバリン、 ここらへんがなんとも言えない味をこの映画にもたらしてて、ちょっと古い映画のような?感覚でほっこりしました
タイトルが意味する物とは
話の展開が凄く心地良かった。急すぎて突拍子の無い展開になることはなかったし、だけど劇的な場面も出て来るので飽きることもない。巧妙でしたね。いろんな所に伏線があって、それの回収の仕方が丁寧だからそりゃもう良いですよ笑
主人公の少年は1番の理解者であり最も尊敬する存在であった「父親」をあの9.11で亡くす。そして、「父親」の遺体が入ってすらいない棺を燃やすことでお葬式を 完了 した「母親」を軽蔑していた。また、主人公の味方として「祖母」そして祖母の家に“間借り”する「老人」が出てくる。
主人公の少年は父親に対して後悔してた部分があって、父親が隠し持っていた鍵が何なのかを探す。それを探しだす事でしか父親への後悔を振り払う事が出来ないから。
だが、それを続けても続けても上手くは行かず最後にはそれは、違う人とその人の父親の絆の鍵であったのだ。自分の父親との最後の絆がここで砕けた。
でも、それが結果としてそれまで否定してきた母親との新たな絆の再生へと繋がる。
さっき、「」をつけた登場人物。それらは全て主人公の「家族」だ。
ものすごくうるさくてありえないほど近い。これって結構鬱陶しいと思う。苦情ですよね、こんなの。でもその鬱陶しさがなきゃ困る。ないと寂しい。
それが何か?
「家族」が答えだと僕は思いました。
タイトルの意味に気づいてからは、涙が止まらなかった
なんて素敵な映画…
「父を超えたかったのに」と初めてあった祖父に気持ちをぶつけるシーン、子役とは思えないその演技力と迫力に震えました。
字幕は苦手だったけど、字幕版で見て本当によかったと思える。
そして主人公がベッドで泣き喚くシーン。
それまで上手くいっていないと思えた母の行動を知って、涙が止まらなくなりました。
お母さんってそんなにやわじゃない。
分かったつもりでいたけど、どんなに酷い言葉をかけられても息子を愛し続ける、強くて温かい母に感動。
レビュー書きながらも涙が止まりません、
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