ものすごくうるさくて、ありえないほど近いのレビュー・感想・評価
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心的外傷を埋める
総合70点 ( ストーリー:65点|キャスト:80点|演出:75点|ビジュアル:70点|音楽:70点 )
911で父親を亡くして心的外傷を負った少年の、癒しと成長の話。911のことを原因として取り上げているものの、それはあまり大きな意味を持たない。ただ少年と彼を取り巻く家族の、悲しさを乗り越えて再生していく様子を、ゆっくりと温かく描いていく。物語よりも人の繋がりを中心軸にして展開させ、それを脇役の登場人物がしっかりとした演技で物語と少年を支える。現実を受け入れ、父のいない寂しさと電話に出なかった後悔を乗り越えて、新しい章を開いていく清清しさが残る。
子供だけで家で留守番をさせるだけで違法になるアメリカで、子供が一人で大都会NYCに出かけていくのは最初から違和感があったし、何か大人ぶった怖いもの知らずの生意気さというのもあった。尾行がいつもばれないし成功するという説明は苦しくても、まあこれは物語としてそれなりに仕方が無いのだろう。
9.11
世界を震撼させた有名すぎるあの事件。
このての映画は苦手で最初からお涙頂戴モノかと思ってみていたが…
9.11の災害は物語に緊張感を与えるがごとくたまにでてくるがほとんどが父親を亡くしたオスカー君が、父の死後1年やっと父の部屋に入ることができ。
そこで謎のキーを見つける。
その鍵穴を探すのに色んな人の出逢いがあり、もの言わぬ老人、yes.noマンとの旅も見所。家族愛の物語で久々の感動作だった◎
主人公の子供のズケズケした態度があまり好きになれず、見てていらいら...
主人公の子供のズケズケした態度があまり好きになれず、見てていらいらしたり。
ただ、間借り人のおじいさんがすごくよかった!!!
期待していたよりはそうでもなかったかなー。
『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』
心のロードムービー。
賢い少年はこの世には明確な答えが出ないことや不条理なことがあることを既に知っている。
ただそれを受け入れる術を知るためのロードムービーだったと思う。
トム・ハンクス、マックス・フォン・シドーの極上の演技。
この更に上をイったのがサンドラ・ブロックだった、誤魔化しが効かない役どころを静かに淡々と魅せつけてくれた。
またビオラ・デイビスの演技が憎いほどヤバイ。
鍵は必ず、何かを開ける
映画「ものすごくうるさくて、ありえないほど近い」
(スティーブン・ダルドリー監督)から。
今までにも「9.11」をテーマにした映画を何作品も観てきたが、
事故現場のヒーロー的な扱いでもなく、また悲劇の主人公でもない、
ただ尊敬する父をあの事件で亡くした、少年の視点が新鮮だった。
その少年がある告白をする。
「(僕は)アスペルガー症候群の検査を受けたの、
『利口だけど、不器用な人』の検査だって」
この言い回し、もう大人だけどアスペルガーかな?と感じる人には、
説明しやすいフレーズだな、とメモをした。
さて、気になる一言は「鍵は必ず、何かを開ける」
「black」と書かれた封筒に入っていた鍵は、いろいろな体験により、
彼の繊細な心を開いたとも言える。
「1本の鍵にあう鍵穴なんて、無数の可能性がある。そこが面白い」と
彼に教えた、街角の鍵屋さん。
そして「鍵には、必ず鍵穴がある。名前には必ず人がいる」と、
「Black」というメモを「名前」と判断し、blackさんを探すという展開は、
意外だったが、最後まで楽しめた。
「鍵」は、時として「キー」と訳し「キーワード」などとして使う。
「キーワード」を見つけることで、問題が解決することもある。
う〜ン、やっぱり「鍵は必ず、何かを開ける」だな。
P.S.
ストーリーには関係ないけれど、少年が人探しに出る時に常時持ち歩く
サバイバルグッズ「パニックを抑える、タンバリン」が気になるなぁ。
少年のリアル
映像の動きと音、その少年のひとつひとつに、胸をえぐられるような感覚が残りました。
感情でいきる幼い少年の心の葛藤と母親の愛情がとても素敵な話でした。
もう一度改めてみてみるとよりこの話の魅力に気づけるのかもしれないぐらい、ぎゅっと詰まった内容でした。
9/11
The phone rungの一言で、彼が何故あそこまで鍵探しにこだわったのかが納得できた。
同事件では、多くの日本人の方も亡くなったことを思い出しました。平和とは何か、何故世界は平和にならないのか、という解決し得ない問題に行き場のない憤りを覚えました。
ストーリーの重なり方が絶妙
とても良い映画。
9.11で父を亡くした子供とその周りの人々の感情や行動の交わり方が絶妙。
ストーリーはふせんが徐々に明らかになっていくところやどんどん新しい出来事が重なっていくところが
観ていてとても良かったです。
また、皆のセリフ一言一言が素敵でした。
これはおすすめできる作品です。
5分に1回泣ける
泣かされるのを覚悟で観たのですが、最初から最後まで泣きっぱなしでした。
オスカー役のトーマス・ホーンは父親を亡くした悲しみや、アスペルガー症候群で周りとは少し違うという難しい役を上手く演じていたと思います。
ですが、私は観終わった後に何か物足りなさを感じてしまいました。確かに泣けるし、トーマス・ホーンの演技も良かったです。何が悪いのか上手く言えないのですが、
9.11のテロという重いテーマを、泣けるだけの感動させるだけのあざとい映画にしてしまったような気がします。泣くだけ泣かされた後、私の心には何も残りませんでした。
評判も良く、期待して観たのですが、期待が大きすぎました。日本人はこういう感動物には弱いですが、私はあまり良いと思えませんでした。
物語のラスト、オスカーが一人でブランコに乗れるようになったシーンが好きです。
映像、音の効果
緻密に効果的に作られているなと感じました。また、主人公の感じ方が上手く表現されていると思います。私が見てきた中では淡々と進んでいく大人しい作品なのですが、見せ方が上手で美しく、時間中ずっと引き込まれていました。特に好きなシーンは雫のシーンです。
泣ける…
もうやめてーと思うほどひたむきに父親をおい続けるオスカーが切なすぎる…涙ボロボロ。またオスカーの成長を見守る人の暖かさに胸が苦しい…ハグ17回は凄いけど皆素晴らしく優しい。観てほんとに良かった!
究極の家族愛
9.11で父を失った少年の、彼と父との「8秒間」の物語。
展開が全く分からないのがおもしろい。
そんな中の、セリフの一言一言が心に染みる。
彼の家族、出会う人々の温かさにラストは胸が熱くなる。
少年役のトーマスホーンくんの演技は素晴らしい。
最後に、9.11で亡くなった皆様の魂が安らかでありますように。
大切なメッセージのこもった作品です。
「ものすごく うるさくて ありえないほど近い」
僕もこの映画を公開日にさっそうと観に行きました。
僕はこの映画を『ミッション イン ポッシブル・ゴーストプロトコル』を観に行った時の予告で知りました。
この映画は9.11の出来事で父を亡くした少年を中心として描かれている作品です。
この映画を評価する上で一つ皆さんに知ってもらいたい、このタイプの映画を創る事は非常に難しい、何故ならこのように大きな事故・事件は本来、断片的に描かれるべきではないからだ。
しかし この映画では一件、一人の少年にスポットライトが当てられているように見えるが、実に巧妙に様々な人々の感情が周りに描かれたものとなっている。
そしてこの映画は9.11の出来事を後世に伝える事と同時に、日本で起こった3.11という忘れられない出来事を受けた人々に向けられたメッセージだという事を知ってほしい。
主人公の子役が「ものすごく生意気で、ありえないほどうまい」
9.11で父を亡くした少年が父の残したものを探すことで成長する物語なわけだが、主人公の子役が「ものすごく生意気で、ありえないほどうまい」
しっかり感動もするし、含蓄もあるのだが、主人公の上手すぎる演技と出来過ぎな家庭環境が少しノイジーかと。
しかし、彼が見つけた真理というものは観客のあらゆる人生の傷を癒すヒントになるんじゃないでしょうか。
大号泣!
誰もが通った子供の心が描かれている。未知なる世界への恐怖、やってはいけないことをやってしまった罪悪感。それらの演出も演技も素晴らしかった。
死んだ父、そして生きた母の愛情に気づいたとき、胸から溢れ出すものを抑えきることが出来なかった。
そして、鍵穴探しを通して触れ合った人々の描かれ方も感動的だった。9.11をテーマに人の温かさが描かれた映画だ。
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