「日曜の夜に? 日本じゃ月曜の朝よ」ものすごくうるさくて、ありえないほど近い マサシさんの映画レビュー(感想・評価)
日曜の夜に? 日本じゃ月曜の朝よ
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探す事を主題として、ミステリーな話にしたてている。また、ほぼ矛盾無く、話を進行させている。
まぁ、一人も悪い人が出て来ないって事くらいかなぁ。この話の欠点は。
多分、祖母はユダヤ人で、祖父はドレスデンの空爆に合っているというのでドイツ人。そんな歴史があるのかと考えた。
一期一会の繋がりの奇跡なんだろうね。最後が、考えられない位不謹慎な表現なんだけど、それを逆手にとって、911を総括している。
911は、侵略行為による災害。逆に、311は善人も悪人も、避ける事の出来ない天災。だから、天災を再現するのは、道義的な責任が生じる。
この映画は天災ではないのだが、見るものを安心させる表現を、適切にしている。あれが逆だと、とんでもない。あの表現は傑作だと思う。そして、
観念論で終わらさせず、行動で終わらせている。やはり、実存主義の西洋だ。過去を教訓として、前に進むって事だ。
追伸 『アメリ』の様な矢印が出て来た時に鳥肌が立った。『アメリ』見たく、優れた洒落の効いたセリフが多くて、『アメリ見たい』と感じていたので。
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Gustavさんのコメント
2023年9月13日
トーマス・ホーン少年の演技を観ていると、西洋人の自己表現の明確さに改めて感心します。実存主義もそんな人間の個性から生まれたのかも知れませんね。この原作も映画も、耐え難い苦しみから逃げていないのが凄いです。
スティーブン・ダルドリー監督の少年に対する演技指導は「リトル・ダンサー」同様素晴らしい。俳優を続けなかったのは、偶々監督に恵まれたからと冷静に判断したホーン少年の賢明さもあったと思われます。驕らず自惚れることないホーン少年が演じたオスカーには、終始魅せられました。