「タイトルが意味する物とは」ものすごくうるさくて、ありえないほど近い うるぐすさんの映画レビュー(感想・評価)
タイトルが意味する物とは
クリックして本文を読む
話の展開が凄く心地良かった。急すぎて突拍子の無い展開になることはなかったし、だけど劇的な場面も出て来るので飽きることもない。巧妙でしたね。いろんな所に伏線があって、それの回収の仕方が丁寧だからそりゃもう良いですよ笑
主人公の少年は1番の理解者であり最も尊敬する存在であった「父親」をあの9.11で亡くす。そして、「父親」の遺体が入ってすらいない棺を燃やすことでお葬式を 完了 した「母親」を軽蔑していた。また、主人公の味方として「祖母」そして祖母の家に“間借り”する「老人」が出てくる。
主人公の少年は父親に対して後悔してた部分があって、父親が隠し持っていた鍵が何なのかを探す。それを探しだす事でしか父親への後悔を振り払う事が出来ないから。
だが、それを続けても続けても上手くは行かず最後にはそれは、違う人とその人の父親の絆の鍵であったのだ。自分の父親との最後の絆がここで砕けた。
でも、それが結果としてそれまで否定してきた母親との新たな絆の再生へと繋がる。
さっき、「」をつけた登場人物。それらは全て主人公の「家族」だ。
ものすごくうるさくてありえないほど近い。これって結構鬱陶しいと思う。苦情ですよね、こんなの。でもその鬱陶しさがなきゃ困る。ないと寂しい。
それが何か?
「家族」が答えだと僕は思いました。
コメントする